67camper's Blog

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ゾウのお尻

2006-11-20 00:04:20 | jazz & vocal
"Get Those Elephants Out'a Here"/The Mitchells
(Metrojazz E1012)
 

 ゾウのおしりはでかくて動物園にいってもその巨大さは圧倒的ですよね。良い悪いは別として,このカバーとても印象的で一度見たらまず忘れる事はないと思います。The Mitchellsというのはここでの主役となるミッチェル兄弟のRedとWhiteyと、このセッションに参加したトランぺッター、ホレス・シルバー・バンドで活躍中のブルー・ミッチェルの3人に他なりません。ミッチェル兄弟に関しては,ともにベースブレーヤーでありますが,有名なのは兄のレッド(某吉祥寺のジャズおやじはその著書”辛口!JAZZ名盤1001”でWhiteyがRedの兄と書いておりますが、実際はRedが1927年生まれ,Whiteyが1932年生まれで、レッドが兄です!)の方です。ここではレッドの強靭なピチカートも勿論聴けますが,セカンドインストルメントのピアノまで披露してくれています。これ以外のパーソネルはペッパー・アダムスのバリトン,フランク・リハックのボントロ、フランキ-・ダンロップのドラム、そしてゲスト参加のアンドレ・プレヴィンのピアノです。  

 演奏は何と言ってもA面ですね。A-1のタイトル曲でのアダムスのバリトン,その硬質なサウンドに思わずニンマリです。ステレオ盤だとレッドが左チャンネル,ホワイティが右チャンネルから出るようですが、所有盤はモノラル盤で今一つ駄耳の自分には聞き分けが難しいですね。続く"My One And Only Love"ではレッドのベースがフィーチャーされます。ブルー・ミッチェルのバラードプレイもブリリアントです。次いでシナトラで有名な"In The Wee Small Hours Of The Morning"ではレッドのピアノにスポットが当たります。そしてベイシー風のAラスの"Moten Swing"ではブラウニーばりのブルー・ミッチェルのトランペットがきかれ、このトラックが最も聴きごたえがありますね。B面はすべてレッドとホワイティのオリジナル構成です。  

 メトロジャズはこう言った企画モノの好盤が多いですが、このアルバムも強烈なカバーとともに印象に残るアルバムだと思います。オリジナルモノラル盤です。