京唄子風カバーのテディ・キング

To Yo From Teddi King/Teddi King
(RCA LPM-1313)

　ここのところインストが続いたので，たまにはボーカルも聴きたくなります。誰が言ったか定かではないですが”京唄子風カバーのテディ・キング”です。まあ，実際には年代的に言って京唄子がこのカバーを意識したのかも知れませんが・・・。以前にはcomboをバックに唄ったStoryville盤やシアリング五重奏団で唄ったMGM盤をアップしてますが、ここではGeorge Sivaroのオケがバックの歌唱を聴かせてくれます。

　いつものように艶やかで良くのびる声でディクションがしっかりしており非常に聞き取りやすい英語に聴こえます。A面冒頭の"The Way You Look Tonight"から彼女の魅力が横溢してます。"The Touch Of Your Lips"のロングトーンや伴奏陣が活躍する"If I Could Be With You One Hour Tonight"も好トラックですね。B面の"I Can't Believe That You're In Love With Me"のラグタイム風のリズムに乗った歌唱も捨て難いですね。B-3の"The Very Thought Of You"の感情を込めたボーカルはこのアルバムのハイライトかも知れません。

　RCAのモノラル盤でコーティングの美しいカバーです。唄子カバーについては各人の好みでしょう。バックカバーもカラーでプリントされており、当時のRCAの勢いも感じられますよね。これからも時々ボーカル入れていきますね！