North South East...Wess/Frank Wess
(Savoy MG12072)
(Savoy MG12072)
カバー右下のパーソネルを見て欲しい!少しフォーカスが甘く見にくいかもしれないがFrank Wess(ts, fl), Frank Foster(ts), Henry Coker(tb), Benny Powell(tb), Kenny Burrell(g), Eddie Jones(b), Kenny Clarke(ds)のセプテットです。バレルとクラークを除けば、後の5人はすべてベイシー楽団経験者、即ちBasie-itesと言うことになるのはこのブログを訪問してくれる方には,当たり前田のクラッカーという感じでしょう。リーダーのWessの姓に関係づけたタイトルも生かしています。ウェスはジャズシーンに最初にフルートを持ち込んだマルチリード奏者でここでもテナーとフルート両刀使いで聴かせてくれます。またベイシー楽団ではアレンジを担当し、ここで共演するフォスターとともにベイシーサウンドを陰で支えたプレーヤーです。
演奏は、もう勝手知ったるプレイヤーばかりでテナー2本とボントロ2本によるアンサンブルにつづいて出てくる各人のソロは安心して聴けるリラックスしたプレイで二重丸ですよね。ピアノレスですが、却ってファンキーさがました印象でバレルがこの雰囲気に充分にとけ込んでピアノパートをカバーしているプレイを聴かせます。RVG録音でジョーンズのベースがタイトに録音されていていいですね。曲はすべてオリジナルですが、ウェスとフォスターが交互にアレンジする格好ですすんでいきます。B-1の"Hard Sock Dance"は全員がソロを順番に回していき、バレルの好プレイも聴け、ベストトラックと思います。
SAVOYのレッドレーベル,シルバーロゴのオリジナルモノ盤でRVGの録音で厚いアンサンブルと各人のソロがビビッドに捉えられているアルバムと思います。