67camper's Blog

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御大抜きのセッション

2007-02-04 00:05:26 | jazz & vocal
Countin'/Joe Newman In Cocert
(World Pacific WP-1288)


  1958年,カウント・ベイシー楽団の主要メンバーは2週間のバケーションを利用してスウェーデンツアーを敢行しました。リーダーはベイシー楽団のトランペットセクションの最重要プレーヤーとも言えるジョー・ニューマンです。フロントラインはこのニューマンとリードのフランク・ウェス、そしてラバー・ミュートでのボントロプレイが有名なアル・グレイが務めます。ベイシーを使うわけにも行かず、ピアノにはそっくりさんのナット・ピアース,そしてベースにはエディー・ジョーンズ,ドラムはソニー・ペインと言うベイシーバンドの中核はすべてという感じのスクステットです。このメンバーで、スウェーデンを楽旅し、パシフィックに録音したのが本日のアルバムです。(投稿後、皆さんから貴重なコメントを戴き、原盤はスウェーデン盤であることが判明し、パシフィックに録音したというのは誤りという事がわかりました。ありがとうございました。)  

 演奏曲にはErnie Wilkinsのアレンジが随所に聴かれる展開です。A--1の"Slats"はニューマンのオリジナルですが,ブルージーな良い曲ですね。いきなりのニューマンの”ピューン”と言うフレージングが印象的ですね。A-2の”Cute"ではウェスのフルートとソニー・ペインの華麗なブラシがfeatureされます。B面では何と言ってもバラードメドレーですね。ウェスのテナーによる"Easy Living", アル・グレイの"September Song", ニューマンの"Don't Blame Me"が続きます、いずれおとらぬ演奏ですが,個人的にはこのグレイのプレイがテクニカルで好きですね。ラストの"聖者の行進”ではニューマンの渋いボーカルに加え、飛び入り参加のPutte Wickmanのクラリネットも聴かれます。


Joe Newman Counting Five In Sweden/Joe Newman

(World Pacific WP-1288)

 さて,このアルバムはWorld Pacificのブラックレーベル,シルバーロゴのモノラル盤ですが、ナンバーも内容も同じでバックカバーも共通する"Joe Newman Counting Five In Sweden"と題されたアルバムが存在します。果たしてどちらがオリジナルカバーなのでしょうね?!?!