Playing The Field/Mark Murphy
(Capitol T1458)
(Capitol T1458)
自分にとっては何となく都会的なセンスを感じさせるシンガー、それがマーク・マーフィである。マーフィはDeccaでレコードデビューをはたしますが,有名になったのはやっぱりリバーサイドに吹き込まれた2枚のアルバムだと思います。特にジャズメンのオリジナルを積極的に採用した選曲とアーニー・ウィルキンス楽団の凄腕メンバーのバッキングが聞ける「RAH」は国内盤がでるまでは垂涎のアルバムでありましたし、数少ないリバーサイドレーベルを代表するボーカルアルバムでした。もちろんこの「RAH」も好きですが,キャピトルにも気の利いたレコーディングがあり、もう少し注目されてもいい男性ボーカルであろうと思います。
今日はそんなマーフィのキャピトル盤から"Playing The Field"をアップいたします。サイドAはビル・ホルマンのビッグバンドとサイドBはジミー・ロウルズ,ジョー・モンドラゴン,シェリー・マンのピアノトリオがバックを務めておりなかなかの好アルバムに仕上がっています。サイドAの冒頭、フィンガースナッピングで始まる"Put The Blame On Mama"はメロディも魅惑的でジャジーなボーカルにいきなりニンマリしてしまいます。続く"Swinging On A Star"や“サイドA 最後の"Love Is A Many Splendored Thing"も好唱と思います。サイドBではこのトリオのツボをこころえたバッキングに唸ってしまいます。スローな"I Didn't Know About You"のボーカルやラストのスキャットを交えた"But Not For Me"も捨て難いですね。
所有盤はレインボウキャピトルのモノラル盤です。マーフィと4人の女性とのツーショットをあしらった粋なカバーも二重丸ですね!