67camper's Blog

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センスを感じるルーのピアノ

2007-02-24 06:40:52 | jazz & vocal
Jazz In Four Colors/Lou Levy Quartet
(RCA LPM-1319)

 ウエストを代表するピアニストといえば、ブルーベック,ホーズ,マーティ・ペイチ,アンドレ・プレビン,ビクター・フェルドマン、ジェラルド・ウィギンス、ピート・ジョリー、クロード・ウィリアムソン,ジミー・ロウルズ、クレア・フィッシャー・・・思いつくだけでも一杯いますが、白人が多くブルーベック,ホーズを除けばモダンジャズ史に名を残すような革命的な仕事をしたプレーヤーは少ないですよね。多くは,ケントンなどビッグバンド出身だったり、土地を反映して映画の仕事の合間にジャズを演奏するという楽譜に強い?プレーヤーが多いのも特徴でしょうか。

 本日アップのルー・レヴィーもそんな一人だと思います。凄いアドリブをするわけでもないですが,何となくセンスを感じるピアニストですよね。結構リーダーアルバムもあるのですが、彼の参加したアルバムではゲッツの「ウエスト・コースト・ジャズ」,そうですあのDSMの印象的足イラストのカバーの名盤が有名ですよね。 本日のアップはくつろいだピアノトリオ+1の演奏です。メンバーはレヴィー,リロイ・ヴィネガー(b)、スタン・リーヴィ(ds)のトリオにラリー・バンカーのヴァイブを加えたカルテットです。このトリオ+1のレコーディングの仕掛人はRCAの音楽監督とも言うべきショーティ・ロジャースであり、バンカーとの共演で極めてウエストコースト的なくつろいだセッションとなっています。サイドAはマイルスの"Tune Up"から始まり,テーマの美しい"Without You", ラテンタッチの"Star Eyes", サイドBではバンカーをフィーチャーした"Imagination", ヴィネガーのWalking Bassとスタンのブラッシュワークがいい"Gal In Calico"等佳曲揃いです。各面ラストは"The Lady Is A Tramp", "Indiana"でバンカーぬきの演奏です。 ビッグネームではないですが,こんなくつろいだアルバムもたまにはいいですね。バンカーのファンには必聴でしょう。

 カバーもカラフルで好きなのですが、ヴィネガーとバンカーの写真を入れ間違えたまま作成されています。このアバウトさがアメリカですよね。所有盤はRCAのnipper dog, モノラルオリジナル盤です。