67camper's Blog

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珍しいプレステッジの2枚組

2007-02-16 04:21:06 | jazz & vocal
The Soulful Piano of Gildo Mahones/Gildo Mahones
(Prestige PR7339)

 ファンタジーの再発カップリング盤を除けば,プレステッジの「2LP set」は7300番台に数セット存在するにすぎません。この「2LP set」もほとんどが以前の2枚のアルバムをカップリングしたモノであり、この中では本日アップのGildo Mahonesのアルバムが最も貴重であろうと思われます。Gildo Mahonesはレスター・ヤングンのグループで名を挙げ,後にランバート・ヘンドリックス&ロス(のちにババン)の伴奏者となり,この辺りの演奏が有名だと思います。そのスタイルは,ソウルフルで卓越したブルース・フィーリングを持っておりますが,タッチは極めて軽快で軽めのレッド・ガーランド,あるいはビリー・テイラー,モーリス・ナントン、ジーン・ハリスあたりと近いスタイルであろうと思います。

 メンバーはGildo Mahones(p), Ben Tucker(b)にドラムは曲によりJimmie SmithとSonny Brownが担当します。サイドDの「南太平洋」の曲"Bali Hai"ではこのトリオにLarry Yong(org), Leo Wright(as)が客演し,ラストの"Tales Of Brooklyn" ではトリオ+Kenny Burrell(g)の演奏となります。聞き所は多くサイドAでのMahones自身が好きだと言う"I Should Care", サイドBでのスローナンバーに対する卓越した解釈を聞かせる"I Wonder What's Become Of Our Love", サイドCでのRichrad Rodgersの佳曲"The Sweetest Sound"、サイドDのビリー・ホリデイのヴァージョンが有名な"Good Morning Heartache"など、彼のリリカルなバラードプレイ,スウィンギーな演奏両方を充分に堪能できます。


I'm Shooting High/Gildo Mahones
(Prestige PR16004, jp reissue)


 上記のlater issueと思われる"I'm Shooting High"(後にウェイブから再発)と5曲がダブリがあります(Waveの日本語ライナーは4曲と記載されています)がプレステッジ7000シリーズのなかでは極めて異色の「2LP set」であり、リーダー作の少ないMahonesのピアノスタイルをこれでもかとばかりに紹介したアルバムとして貴重です。プレステッジのブルートライデント,シルバーロゴの2枚組です。