67camper's Blog

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セント・ジェームス病院

2007-02-23 00:03:56 | jazz & vocal
When There Are Grey Skies/Red Garland
(Prestige 7258)


 サッチモで有名な曲ですよね。コロンビアのアール・ハインズとの共演盤やデッカのタウンホールコンサートのヴァージョンが良く知られていると思います。哀愁のあるテーマが本当に印象に残るトラディショナルの佳曲です。しかしながら我々ジャズファンには何と言っても本日アップのレッド・ガーランドトリオの演奏であろうと信じています。これはどのジャズガイド本にも載っていますよね?!

 メンバーはガーランド,ウェンデル・マーシャル,チャーリー・パーシップのトリオですよね。A-1の静かなソニーボーイも有名ですよね。こんな演奏がA面冒頭に配されることは珍しいのでは?これも名演として知られていますが,2曲目の「My Honey's Lovin' Arms」を挟んで問題のSt. James Infirmaryは現れます。マイナーなこの曲をトツトツと弾いていくガーランドのピアノ、しびれます。そして自分にとって「うんうん」と言う瞬間が現れます。それはパーシップのブラシが入ってくるところでゾクゾクする瞬間です。当初は,再発ステレオ盤(カバーはB&W)で聞いていましたが、この盤でのその瞬間がより強烈です。 最近入手したBergenfield, NJのモノラル盤(カバーの上半分がピンク)でもパーシップが出る瞬間はいいのですがステレオ盤のようなビビッドな印象はやや希薄です。この瞬間のためにターンテーブルに載せるのですが、これに似たような瞬間はマルの超有名盤レフトアローンでも味わえます。トリオ演奏の後、マクリーンがアルトで出る瞬間です。やはりゾクッとしますね。ともに素晴らしい! 下の画像がステレオ再発盤です。



 初めて新潟ジャズフラッシュで聞いてから、もう30年近くになりますが,ターンテーブルに載せるたびにこの瞬間を味わえる幸せ,ジャズを聞いててよかったと思わせる瞬間ですね。