67camper's Blog

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パリ発,レイニーのギター

2007-02-12 02:12:09 | jazz & vocal
Jimmy Raney Visits Paris/Jimmy Raney
(Dawn DLP1120)


 たまらなくジャケットが好きなアルバムです。誰がカバーデザインをしたのか知りませんがこのムード,ワイン片手に(片手じゃギターは弾けないですが)ギターを抱えた後ろ姿のレイニーをとらえたショットが素晴らしいです。スモーキーな黄色のバックによく映えます。 マリガンのパリコンサートに続き,パリ発のアルバムをアップします。まずはいきさつから!。1954年,"JAZZ CLUB USA"なるツアーがパリでワンナイトスタンドを行いました。このときレイニーはレッド・ノーボのトリオに入りプレイしたと言います。同年,フランスのダウンビートとも言うべき"Le Jazz Hot"にNo.1の評価を受けていたレイニーがパリに現れたわけです。フランス公演の後,スイスでの公演後に再びパリを訪れをヴァケーションを過ごすことになったのです。このときフレンチジャズメンに暖かく迎えられ,ジャムセッションを繰り返す中,レコーディングが計画され出来たのがこのアルバムというわけです。

 メンバーはRaney以外では、Bobby Jasper(ts), Roger Guerin(tp), Maurice Vander(p), Jean-Marie Ingrand(b), Jean Louis Viale(ds)のセクステットです。全編にわたり,レイニーのスタイルは明瞭なトーンと独自のタイム感覚を持ちながら決してトラディショナルな視点を逸脱しないいぶし銀的プレイが楽しめます。全体的にはカバー同様の渋めのアルバムですがボビー・ジャスパーのスモーキーなサウンドのテナーやモーリス・ベンダーのラブリーのタッチも楽しめますよ。選曲もA-1のレイニーのオリジナル"Tres Chouette"以外はすべて良く知られたスタンダードです。A面には"Imagination", "Dinah", "Love For Sale", Have You Met Miss Jones", "What's New", B面には"Fascinating Rhythm", "Too Marvelous For Words", "Cherokee", "Everything Happens to Me", "Night And Day", "Someone to Watch Over Me"と名曲ぞろいです。

 Dawnのモノラル盤ですが,これもまたフランス盤がオリジナルとして存在しそうですね(笑)?!!!