Flautista!/Herbie Mann Plays Afro Cuban Jazz
(Verve MGV8336)
(Verve MGV8336)
ボンゴやコンガのラテンパーカッションが繰り出す激しいリズムとかけ声を特徴とするアフロキューバンミュージックとジャズとのブレンドは古くからケントン,ピート・ルゴロ,ショーティ・ロジャーズまたチャーリー・パーカー等によって試みられそれなリの成果を挙げていたと思われますが,本日アップのハービー・マンも積極的にアフロキューバンサウンドを取り入れたプレーヤーであったと言えると思います。ハービー・マンと聞いただけで引いてしまうジャズファンも多いと思いますが、さらにこれにチャカポコが加わるわけですから、「もう無視だなこれは!」なんてお思いの輩も多いと推測します。そう言う方々はこの「Flautista!」のカバーの女性の網タイツでも鑑賞していてください。
さて、好き嫌いの別れるこのアルバムですが、PersonnelはHerbie Mann(fl, bcl), Johnny Rae(vib, marimba), Knobby Totah(b), Carlos Valdes(conga), Jose Luis Mangual(bongo), Santos Miranda(ds, timbales)です。特筆すべきは,ジョージ・シアリングのバンドで活躍したJohnny Raeのバイブとマリンバが効果的で,マンのフルートとのからみが最高です。またマンはA-3"Come On Mule"で彼の2nd instrumentというべきバスクラをプレイしていますが,深みのあるこのサウンドが新鮮ですね。サイドBのJuan Tizolのキャラバンも捨て難い演奏です。マンのソロのバックでなるTotahのWalking bassそしてアルコでのソロと一番好きなトラックですね。
ショップによってはゴミ盤扱いかも知れませんが,結構気に入っているverveのトランペッターラベルのモノラル盤です。渋いアルバムでしょう!!!