Blues for Tomorrow/various artists
(Riverside RLP 12-243)
(Riverside RLP 12-243)
オムニバス盤というのは、まとまりに欠ける点がありますがいろいろな演奏をひとときに楽しめる利点があります。ベストの演奏ばかりを集めた入門用コンピレーションもありますが、このアルバムのようにunreleared versionばかりを集めて出した物は貴重です。特に,それぞれの抜粋元のアルバムが好アルバムだと期待が高まりますよね。このアルバムはリバーサイドの未発表ばかり、さらにブルースに限定してセレクトされたアルバムでありハードバップファンにはこたえられないですよね。プレステッジのもこう言った趣向のモノはありますが、リバーサイドのモノというのは比較的少ない印象がありますね。
さて、どんな物がチョイスされているかが最大関心事となりますので裏カバーに忠実に書いてみますね。(こんなことは滅多にない!)
side 1
Blues For Tomorrow/East Coast All-Stars(Monk's Mood)
A Sad Thing/Herbie Mann's Californians(Great Ideas of Western Mann)
side 2
Funky Hotel Blues/Sonny Rollins Quartet(The Sound of Sonny)
Let's blow Some Blues/Mundell Lowe Quintet(A Grand Night For Swingin')
The Fuzz/Bobby Jasper Quartet(Bobby Jasper)
後ろ括弧内が元のセッションのアルバムタイトルです。A-1ホーキンス,コルトレーン、コープランドのソロがいいですね。A-2はマイナーな佳曲でマンの軟らかいバスクラが聴きものです。B-1豪快なロリンズは推して知るべし,やっぱりうまいクラークのピアノ!コンピングはクールストラッティン風です。B-2のロウの明快なトーン,熱いジーン・クイルのアルト、リリカルなビリー・テイラーもいいですね。B-3のジャスパー、やっぱり他が凄すぎてやや役不足でしょうか?
聞き所満載のオムニバスと思います。ブルーレーベル、シルバーロゴのモノラル盤です。多分,オリジかな?