67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

女流バップピアニストの草分け

2007-03-01 04:03:48 | jazz & vocal
Barbara Carroll Trio
(Livingston 1087)


 "The first girl ever to play bebop piano"はレナード・フェザーが彼女に冠した愛称です。1925年生まれといいますから,トシコより4才年上になりますね。5才からピアノを始め、最初はバッハ,ショパン等のクラシックを弾いてたらしいですがNat "King" Cole、Teddy Wilson、Art Tatumを徐々に聴くようになりパウエル,モンク,パーカーの洗礼を受けてジャズピアニストに転向したと言います。1947年にNYCに進出し、ビッグネームとのセッションを続け名前が知られるようになったようです。初期の彼女の10インチ盤ではアトランティックの"Piano Panorama"を既にアップしていますが、これと並び本日アップのこのアルバムははずすわけにはいきません。この10インチは彼女の初リーダー盤であり、リビングストン盤として知られていますよね。

 メンバーはBarbara Carroll(p), Joe Schulman(b), Billy Extiner(ds)のトリオです。初々しい彼女のピアノが6曲のスタンダード全曲でfeatureされています。サイドAは"The Gentleman Is A Dope", "Easy Living", "Alone Together", サイドBは"Makin' Whoopie", "I Can't Get Started", "St. Louis Blues"の6曲です。スタイル的にはパウエルスタイルが基本でしょうが,"Easy Living", "Alone Together"等のバラードで魅せるセンシティヴなタッチはふと女性かと思わせる軟らかさを感じますね。



 リビングストンのオリジナル10インチでレッドワックスです。偶然にアメリカのショップの通販リストで発見し購入したアルバムです。盤質もカバーの状態も満足のExと言うところでしょうか。このノスタルジックなカバーが最高ですね。