67camper's Blog

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ウッズ~バートンそしてモレロ

2007-03-11 00:30:42 | jazz & vocal
It's About Time/Joe Morello
(RCA RGP-1059 jp reissue)


 ジャズファン以外にも知られたデイブ・ブルーベックのテイクファイブを支えているのは他でもないモレロの透明感すら感じさせるシンバルワークであろうことはあらためて説明の必要もありませんよね。白人ならではの知的なセンスを感じるドラミングはファンが多いと思います。今日は,全員白人からなるジョー・モレロ・クインテットの演奏です。メンバーは熱いソロを展開するPhil Woods(as)と渋いJohn Bunch(p)が当時RCAが売り出していたGary Burton(vib)のトリオ『Gene Cherico(b), Joe Morello(ds)』に客演する格好のクインテット編成で、一部の曲にはマニー・アルバム編曲のブラスセクションが加わっています。フロントカバーには"with his sextet and orchestra"とクレジットされていますが,どう聴いても5人だし,裏カバーの日本語解説でも5人の名前しか記録されていません。この後一人は???、どなたかご存知でしたら情報をお願いいたします。

 さて,このタイトルの意味です。演奏曲のタイトルすべてに"Time"という言葉を含んでいるためですね。A面は"I Didn't Know What Time It Was", "Time After Time", "Every Time", "Every Time We Say Goodbye", "Just In Time"の5曲、B面も"Summertime", "Time On My Hands", "Mother Time", "Father Time", "It's About Time"の5曲構成です。"Mother Time"以下の3曲はメンバーのオリジナルです。滅茶苦茶好調で美しい音色のウッズのアルトとバートンの透明感あふれるプレイが好対照で,モレロのシンバル,ブラシと多彩なテクニックが融合しアルバムカバーのような色彩感を感じる演奏が素晴らしいですね。またピアノのバンチの好演も見逃せませんね。

 アルバムはビクターが出したペラジャケ盤ですが結構いい音でとられています。名手モレロの貴重なリーダー盤であり,ジャズドラムを代表する作品だと思います。