... in the mood for a song?/Corky Shayne
(Salem SLP-1)
(Salem SLP-1)
シカゴ生まれのシカゴ育ち,ついでにシカゴで発掘されマイナーレーベルのSalem Recordsに録音された、Corky Shayne唯一のリーダー盤と思われます。Salem Recordsの1番の番号を冠せられた,このアルバム、恐らくはデビューアルバムでしょうが、彼女の他の作品はお目にかかったこともありません。勿論,Salem Recordsに2番以降のアルバムリリースがあったのかも定かではありません。下はこのセンターレーベルですが,他には記憶がありませんね。
さて、Corky Shayneの声はそれなりにハスキーで趣味の良いボーカルであり嫌みがなくっていいですね。伴奏はJohnny Pate Quartet [Johnny Pate(b), Wilbur Wynne(g), Floyd Morris(p), Charles Walton(ds)] 、いずれも無名ですが(自分が知らないだけかなぁ?)これがまたツボを心得たバッキングでなかなか聴かせてくれます。特にB面が素晴らしいです。冒頭の"Autumn In New York"、これで決まりです。バックカバーにVernon Dukeがこれを書いた時の思いが見えるような歌唱と絶賛してありますが,まさにそんなインティメートなボーカルです。Floyd Morrisのピアニスティックな伴奏も美しくベストトラックだと思います。続く"Just Squeeze Me"やスウィンギーな"I Hear A Rhapsody"も趣味のいい好唱ですね。
セピア色のフロントカバーがまた印象的ですね。SLP-1という番号からもSalem Records渾身のカバーを準備したぞ~!見たいな意気込みを感じます。マイナーレーベルのマイナーシンガーですがなかなかの仕上がりに満足ですね。