67camper's Blog

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ジャズ界におけるマリアンの位置づけ

2007-03-18 05:22:12 | jazz & vocal
At the London House/Marian McPartland
(Argo LP640)


 以前にアップしたキャピトルのヒッコリーハウスでのライブのログでも若干触れましたが、マリアンはとても有能なジャズメン(女流ですが)だと思います。エリントン,メリー・ルー・ウィリアムス、アニタ・オデイの評論などでも有名で,丁度男性ジャズメンの中ではビリー・テイラーに似たところがあるように思います。コルネット奏者のJimmy McPartlandとドイツのキャンプで知り合いアメリカに渡って来た英国人ですよね。女流ジャズメンの中でもその得意なタレントである意味ジャズというカルチャーの牽引車的功績も評価されています。ブルースがうまく,ライブで聴衆の反応を掴んだライブパフォーマンスは素晴らしいモノがあります。本日は,NYC/ヒッコリーハウスのライブと双璧とも思われるシカゴ/ロンドンハウスのライブをアップします。

 メンバーはマリアンのピアノ,Bill Britto(b), Joe Cusatis(ds)のトリオです。ざわめきや食器が触れ合う音が一緒に収録されており、店の雰囲気がひしひし伝わってくる録音です。メリー・ルー・ウィリアムスのブルース"Easy Blues"で幕が開きます。続く"Play Fiddle Play", そうですあのオマスズの「ブルーシティ」で有名なあの曲です。ルバート風に始まるピアノが印象的で,あのオマスズの決定的名演とは異なりますが,こっちが先ですね。マクリーンのモノよりも当然前です。それにしても良い曲です。他にもパーカーのブルース"Steeplechase"や自作の"Signature Blues"などブルージーなプレイもさることながら"Like Someone In Love", "Give Me The Simple Life"や"Sweet And Lovely"などのスタンダードもやってて,リラックスしたライブの雰囲気がいいですね。

 アーゴのモノラル盤,ブラックレーベル/シルバーロゴのオリジナルと思います。ひいきのバーバラ・キャロルに迫る女流ピアニストですね。