67camper's Blog

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MJQのグループサウンド

2007-03-26 00:03:24 | jazz & vocal
Fontessa/The Modern Jazz Quartet
(Atlantic 1231)


 モダンジャズを代表するコンボの話になると,好き嫌いは別としてモダン・ジャズ・カルテットは必ずや取り上げられる名コンボですよね。ちょっと難しいクラシック音楽よりのルイスとブルースがうまくファンキーなジャクソンの取り合わせというのがこのグループの全てですよね。そこから紡ぎだされるサウンドは,ジャズ的じゃないなんて言う輩もいるかも知れませんね。自分も例に漏れずそうでした。今から30年前、石丸電気で買って来たFontessa。これが初のMJQでした。

 なんじゃこりゃ?(松田優作風・・・)のA面冒頭のヴェルサイユ。「スイングしねぇ~なぁ・・・」つぎの"Angel Eyes"。“チンチンチン・・・”なんてイントロ。「こりゃどうやってで出してる音だい?」(いまだにわかんねぇ~)これに続いて現れるミルトのバラードプレイ、よしよし行けるぞ!ナーンておもってると今度はタイトル曲の"Fontessa"。室内楽か?~。中程のミルトが奏でるブルージーなソロでちょっと落ち着く。やっぱり座りが悪いです。自分にはこのミルトVSルイスの対位的なグループサウンズが未だに良く理解できません。バックカバーをみてみるとこれも"A Little Suite"なんて書いてある。ジャズメンがやる"~Suite"(~組曲)って面白かったためしがない。B面はA面ほどのクラシックよりな演奏ではないですが、なんの脈絡もない"Over The Rainbow"そして大好きな"Bluesology", "Willow Weep For Me", "Woodyn' You"と続きますよね。センスのない自分はいつも、グループコンセプトが少し希薄なB面でしたね(笑)。ミルトのソロばかりに耳が言ってしまい,トータルサウンドとしてMJQを聴くことができないのは恥ずかしながら今でもそう変わりません・・・。ミルトは大好きなプレーヤーですが,そのB面ですら自身名義のサボイ盤なんかのような奔放なプレイと比べると,どことなくはつらつさに欠ける気がするのは自分だけでしょうか?。ルイスのことになると未だに訥々としたピアノの印象が強く,スイングしないなあと思ってしまいます。

 勿論,スウィンギーな聴きやすいアルバムもありますが,ジャズのガイドブックなどにはMJQなら"Fontessa"と書いてる奴も多いですよね。結構,初心者にはきつい盤のように思えますがどうでしょう。カバーは美しいイラストで大好きです。所有盤は再発輸入盤のGreen & Orangeラベルのステレオ盤です。