Salud!/John Hendricks
(Repries R9-6089)
(Repries R9-6089)
ボーカリーズ(インストルメンタルに歌詞を付けて唄う)で知られるジョン・ヘンドリックスがジョアン・ジルベルトに敬意を評したアルバムがこのSalud!です。バックカバーの彼の以下の一節を読むと彼がいかにジョアンに対する思いが強かったかがわかります。 "Listening to Gilberto has been one of the greatest singing lessons I've ever had. The greatest one was listening to Louis Armstrong during the recording of The Real Ambassadors. but Gilberto has given me the greatest singing lesson since then." このアルバムが出来るのに重要な役割を果たしたのが,アメリカでボッサがブレイクする前に既にアメリカに渡っていたギタリストLaurindo Almeidaです。ジョン・ヘンドリックスとは旧友であり彼がポルトガル語を英語に翻訳したと言います。
メンバーはジョンのオリジナルユニット,Gildo Mahones(p), George Tucker(b), Jimmie Smith(ds)に加え、6ピースのストリングス,Frank Messina(accordion), Buddy Collette(fl), Pete & Conte Candoli(tp), Milt Bernhart(tb), Ray Sherman(org)がピックアップでバッキングをつとめます。A面の"The Duck", "Corcovado", "O Amor Em Paz"、さらにB面では"Chega De Saudade", "Samba Da Minha Terra", "Once Again"と名曲揃いで良いですね。ややしゃがれた声がボッサ的ではないかも知れませんが,ジョアンに対する思いがこもったボーカルは彼の本質のボ-カリーズではないですが聴き応え充分ですね。
所有盤はリプリーズのPop Seriesの一枚で両面溝ありのステレオ盤です。おそらくオリジナルかなと思っています。ちょっとOPのソングブックに似たカバーも魅力ですね。
PS:ブログ仲間のNOTさんからパシフィックの「A GOOD GIT-TOGETHER 」についてコメントを戴きました。これにしようか、この"Salud!"にしようか迷った経緯があったのでついでにアップしますね。解説はコメントを参照してくださいね。
A Good Git-Together/John Hendricks
(World-Pacific Stereo-1283)
(World-Pacific Stereo-1283)