67camper's Blog

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白人ブルースシンガー、エラ・メイ・モーズ

2007-04-13 00:02:06 | jazz & vocal
Barrelhouse, Boogie, and the Blues/Ella Mae Morse
(Capitol T513)


 ボーカル界でエラといえば、何と言っても大御所エラ・フィッツジェラルドですが、白人のエラといえば彼女、エラ・メイ・モーズである。東芝から彼女の晩年のスタンダード集,"The Morse Code"がリリースされ少し話題になりましたので、記憶に残っている方もあろうかと推測いたします。彼女は南部テキサスの出身で近くに黒人のコミュニティがあり、結構黒っぽいボーカルスタイルはその生い立ちにあるのかも知れません。彼女のボーカルはジャズ、カントリー、ポップ、R&Bといろんなスタイルが見え隠れします。最も有名なヒットはスラック楽団での42年の"Cow Cow Boogie"と言う曲らしいですが,自分は聴いたことがないのです。本日は,彼女のR&B集と言うべきこのアルバムをアップします。

 このアルバムの存在はジャズ批評の別冊「ジャズ・ボーカル」にカラーで掲載されその色彩感溢れるカバーに息を飲んだものです。その後,この12インチを入手しました(たしか10インチもあったと思います。)。バックはBig Daveことデイブ・キャバノー楽団が努めています。前述の様にR&B集と行った内容でこの手の音楽は受け付けない方も多いかも知れません。声質はケイ・スター風のガラッパチ声ですがパンチの効いたボーカルは一聴の価値がありますね。

 キャピトルのターコイスラベル,モノラルオリジナルと思います。バックの録音も厚さを増した感じでモノカ-トリッジDL-102の導入で変わった一枚の一つです。吉祥寺のオヤジが絶賛する"The Morse Code"のマイクロフォンの前のエラのフォトも良いですが,このイラストカバーも美しいと思うのですが・・・。