Blues Up and Down/The Eddie 'Lockjaw' Davis and Johnny Griffin
(Jazzland 960)
(Jazzland 960)
GW初日の土曜の昼下がり、頭を空にして聴けるようなテナーバトルの掛け合いもいいモノです。ご存知ロックジョーとグリフィンのテナーバトルです。プレステッジ、ジャズランドに彼らの吹き込みは集中しますが本日アップのこのアルバムはジャズランド4作目にあたります。ジャズランドの黒ラベルのステレオオリジナル盤ですが,こう言ったバトルでは絶対ステレオ録音がいいですね。左右のSPからそれぞれのソロが飛び出す感触が堪りません。相変わらずタコ耳ですが,ややタイトで速いパッセージを好む方がグリフィンとすれば左チャンネルがグリフィン,右チャンネルがロックジョーでしょうか(自信ないですが・・・?国内盤の解説みてみた~い!!!)このアルバムでは、bluesにスポットをあててバトルを行っており,全曲ブルースと言う構成もまた魅力ですね。
メンバーは2人のテナーとピアノにLloyd Meyers, ベースにLarry Gales, ドラムにBen Rileyの五重奏団です。A-1、3のグリフィンのオリジナル”Camp meeting”と"Nice And Easy"も良いですが、A-2の本アルバムのタイトルにもなった"Blues Up And Down"の激しいバトルがやっぱりBESTです。この曲は同じバトルチームとして有名な"Stitt-Ammons"の作品ですので彼らの演奏をお聞きになっている方も多いと思います。B面はトロンボーンのマシュー・ジーの"Oh! Gee"そしてMilesの決定的名演で有名なRichard Carpenter作の"Walkin'"が聴かれます。さらにロックジョーのオリジナル"Leapin' on Lennox", 両者の共作による"Layin' On Mellow"と好調なソロが続きます。両者のテナーが良いのは当然ですが,ピアノのLloyd Meyersのブルージーなブルースプレイが味があっていいですね。ピアノソロのバックでのテナー陣のリフが効果的でMeyersのソロを更に惹きたてて居ます。
さて、この録音,リズムがやや左寄りの感じに聞こえるのですがどうでしょう?。文字を効果的に配したカバーも秀逸です。ブルースのテナーバトルはやっぱり掛け値なしに楽しめますね!!。