Bernadine/Bernadine Read
(Epic LN3497)
(Epic LN3497)
エピックと言うと渋いインスト盤が多く、オリジナル盤はいずれもものすごく高価なアルバムばかりで自分にとっても垂涎のレーベルです。少なからずボーカルものもあり,アイビールックの権化とも言うべきアンソニー・パーキンスのものや、ジョー・キャロル、ベティ・カーターなど一癖あるアルバムがリリースされておりこのレーベルの人気の一因となっているように思います。本日アップのバーナディン・リードの初アルバムもこのエピックに録音されていますが,自分の知る限りでは、このブログお得意の一枚しかリーダー盤がないシンガーのようです。声質、これを聴くとはまりますよ。ウォームでスムーズなボーカルはまさにエピックのシルキーボイスと言えるような素晴らしさです。例によってこの一枚しかリーダー盤がないのが残念ですね。
バックはNick Peritoのオケからのピックアップメンバーと思われる大小様々な編成で行われているのですが、ギター,ピアノ、テナー, ボントロのソロも聴かれ、プレイヤー名は不明ですが優れたバッキングでバーナディンを盛り上げています。彼女のバラードでの瑞々しい表現がいいですね。選曲がまたいかしていて、サイドAの"Mean to Me", "What Is There To Say"もいいですが、特にサイドBの"I"m Glad There is You”の歌唱はこのアルバムの白眉とも言える好唱で彼女の声質の素晴らしさにウンウンとうなづいてしまいます。テナーがスススッとオブリを入れる"My Ideal"もなかなかいい出来です。
所有盤はエピックのモノラル,プロモ盤でホワイトラベル,ブラックロゴ,周囲に白黒で縞模様(プロモでなければ黄黒)入りです。