67camper's Blog

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TRU-SOUNDはご存知ですか?

2007-04-14 00:30:24 | jazz & vocal
Misirlou/The Jimmy Neeley Trio
(Tru-Sound TRU 15002)

 一昨日のBess Bonnierに続きマイナーなピアノトリオをアップしましょう。このアルバムもBess Bonnierと同じく93年のジャズ批評「ピアノトリオ1600」の巻頭にあったカラーグラビアにアップされたものです。勿論,手に入れるまで聴いたことはありませんでした。Tru-Soundと言うレーベルをご存知でしょうか?モダンジャズの3大レーベルの一つとして知られるプレステッジの傍系レーベルです。キング・カーティスを中心にR&B色が強い演奏を中心にリリースしていったレーベルです。15000番台はR&B系,60000番台はゴスペル,80000番台はラテンと本家プレステッジとはやや趣向のことなる演奏をリリースしています。この15000番台にあって異色(R&B色がやや希薄)のピアノトリオがこのJimmy Neeley(p)のトリオです。ベースはMichel Mulia, ドラムはRudy Lawlessと言う知名度のないプレーヤー達ですが3人のコラボレーションはききもので適度にファンキーな心地よいジャズが楽しめます。実際、こう言った趣向のピアニストは結構いますよね。

 ややミッドイーストの雰囲気を醸し出すタイトル曲,”Misirlou”で幕が開きます。サイドAではこの演奏も良いですがスタンダードの"witchcraft"そして映画”慕情”のテーマ"Love Is A Many Splendored Thing"が聴かれます。特に後者の演奏はこの曲の美しいカバーと言えるのではないかと思います。サイドBでの"My One And Only Love", "Time After Time", "Gone With the Wind"のスタンダード3 連発もうれしいですね。Tru-SoundとしてはR&B色にかけますが、反面聴きやすいピアノトリオに仕上がっています。



 所有盤はspineがやや痛んでいますが,盤の状態は良く,ブラックラベルのTru-Soundのオリジナルmono盤と思います。トリオの顔写真とカッコイイロゴがパープルのバックに映えるカバーも魅力的ですね。