67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

ジャズ批評に載っちゃった!

2007-04-27 07:23:49 | jazz & vocal

 ブログも長くやっていると(といっても、まだ2年にもならないのですが)いろんな反響がありますね。ジャズ批評というジャズ関連の情報満載のbi-monthlyの本がありますが,この3月号「ジャズ批評No.136」のブログ紹介ページ(p.137)に掲載されたのを皮切りに,今度は「私のジャケ買いコレクション」というタイトルで、原稿依頼があったのです。「それでは一つ」なんて思い,原稿を送っていたら、何と採用されてしまいました。今回は,原稿の校正の連絡もないし、てっきり「没」かな、なんて思っていたらブログ仲間の久保田さんから,「出てるよ」なんてコメントを戴いたもので,早速書店にいって購入してきました。P80にちょっと予想外のレイアウトですが自分が書いたものが活字になっているのをみて、嬉しいやら恥ずかしいやら・・・。周囲のジャズレコード界のお偉方に混じって掲載されると,自分のような素人っぱさがまた妙に良かったりします。(自我自賛、爆,アホだね)

「ジャケ買い」とは中味を知らないレコードを,そのアルバムカバーに惚れて購入するという、モノ購入の定説をくつがえすような、コレクター,オタク的レコード購入行為をさしますが,ジャズレコード収集フィールドでは「カバーが良ければ中味良し」みたいなジョーシキがあって、まあ、それにのっとれば、しごく当たり前な行為なのですが、通常のジョーシキはやっぱり通用しませんよね(笑)。要するにカバーのアートにもお金を支払うと言う行為なんだろうと思います。当然,元々はサイズの大きいレコードでの話なのですが,最近はCDでも「ジャケ買い」というらしいですね。

 でも、あらためてジャズやボーカルのレコードカバーの美しさを再認識させてくれますし、レコード収集の良い手引書に仕上がっていると思います。

痛恨のレコード!!!

2007-04-27 05:33:22 | jazz & vocal
Subways Are for Sleeping/Dave Grusin
(Epic BN622)


 以前と異なり,ジャズのレコードは日本で再発されることは少なくなり,必然的に音盤探しはアメリカ本土で行うことがほとんどです。そんななかオークションは重要な入手手段となっていますが,モノを見ないで購入するリスキーな行為のため、以前は考えられないような事態にも遭遇することがあります。このアルバムもそういった痛恨の一枚なのです。デイブ・グルーシンについては,クロスオーバー(フュージョン)が席巻した1970年代後半から80年代初頭にかけて,この世界での仕事で一役スターダムに躍り出たプレイヤーなので,一連のナベサダやリー・リトナーとのコラボで聴かれた方も多いと思います。彼は,元々歌手アンディ・ウィリアムスのピアニストであった訳ですが、これが初リーダー盤だと思います。このアルバムについては,93年のジャズ批評別冊「ピアノトリオ1600」で初めて知ったのですが、地下鉄駅にたたずむデイブが捉えられたナイスカバーの一枚です。以前にある海外通販店でモノラル盤をGETしたのですが,自宅に届き開封すると,見事このカバーなのですが、スリーブの中には全く異なるビニルが入っていたのです!勿論,リファンドしてもらいましたが、こんなことも起こるのか?とあらためて海外通販の恐ろしさを知らされた一枚なのです。その後しばらく出会えませんでしたが、最近,このステレオ盤を入手しましたのでアップいたします。

 メンバーはMilt Hinton(b), Don Lamond(ds)、そしてGrusinのピアノというトリオフォーマットです。ブロードウェイヒットの"Subways Are for Sleeping"の曲を題材にしたピアノトリオ盤です。グルーシンのピアノは時にプレビン風,あるところではエバンス風に聞こえないこともないですが、ソウルフルな味には乏しく白人らしいカラッとした仕上がりの趣味の良いピアノです。ヒントンの好サポートもあり初リーダー盤らしいすがすがしい演奏といった感じです。B-1の最も長い"Getting Married"のプレイが一番すきですね。

 というわけで、モノラル盤のカバーとステレオ盤のカバー・ビニルと変な形で所有することになった痛恨の一枚です。アップ盤はエピックの黄色のセンターラベルで、stereoramaのロゴ、周囲の黒い縞模様が見られ、多分オリジナルと思います。