67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

今日から主役!

2006-10-07 07:19:36 | Volkswagen

皆さん、こんにちは。
67camper家の2nd car, 皆のトランスポーターwestyです。
今日からしばしボクが67camper家のファーストカーです。あまり得意じゃないけどご主人様の仕事場への送迎役をかって出ました。宜しくです。

昨日、いつもボクの隣に住んでいる1st carの66bugクンはとうとうフラットパワーさんに入院しました。我が家にやってきて丸5年、嵐の日も猛暑の日もご主人さまをけなげに屋根なし駐車場で待ってくれてたおかげでフロントフードの変色が目立ってきました。またドアの内張りも破れて来たしこの際交換です。入院前の2日間は一発死んでフラット3になり、フラットパワーさんまでの道のりも難儀な状態でやっとの思いで到着する事が出来ました。

タイヤもオイルも交換してもらって、元気になって帰って来てくださいね。
それまで67camper家の送迎はボクにまかせといてくださいね。
66bugクンの見舞いをかねて、ガレージにある古いラジアルタイヤも処分に持っていきますね。
ではお元気で!

ウィントン・ケリーの本質

2006-10-07 06:27:11 | jazz & vocal
Wynton Kelly/Wynton Kelly
(Vee Jay LP-3022)

 皆さん、ご存知ケリーのVee Jay3作目にあたります。タイトルが本人の名前と言うのも結構ありそうでないタイトルなのですが、ひょっとしたら名前そのものをタイトルに冠するほど、彼の魅力を余すところなく表現したアルバムなのかも知れません。一見渋みが横溢する"Kelly at Midnite"、管を配した"Kelly Great"という他の2枚も人気盤ではありますが、このWynton Kellyはカバーからしてややポップな配色で明るく楽しいケリー節が聴ける点で他の2枚とはやや違ったおもむきです。自分も最初は、at Midniteが好きでしたが、最近はこのアルバムの方が、よりケリーの本質をあらわしているのでは思っています。

 ベースはPaul Chambers、ドラムスはJimmy Cobbのレギュラートリオで、曲によってSam Jonesがプレイしているようですが、自分のタコ耳ではどの曲がJonesなのか聞き分けられません。(情報お持ちの方はご教示ください。)まず、話題になるのは枯葉ですよね。ケリー節満載のこの演奏、何となくブルージーで影のある枯葉です。国内盤では、オリジナルの演奏よりもかなりの長めの別テイクも収録されていますが、5分という時間でいいきってしまうケリーの説得力にすごみさえ感じます。61年録音ですからこの時点では、彼はマイルスのグループにいたのでしょうか?枯葉や飾りのついた4輪馬車はマイルス御大の愛奏曲で、ここでは御大のコントロールから解き放たれた奔放なケリーがいいですね。もう一つのポイントはB面のJoe's AvenueとSassyの2曲の彼のオリジナルブルースです。3連を使いながらグイグイと12小節の中でソロを展開するケリーのプレイがとっても気持ちが良いですね。むしろこのLPの本質はこの2曲かなって思ったりもします。Chambers (Jones), Cobbの好サポートは言うに及ばずです。  

 所有盤はVee Jayの黒レインボウ盤モノラルです。オリジは赤レーベル/銀ロゴですかねぇ?この辺りもご存知の方、情報ください。DL102での再生では、国内ステレオ盤よりグッと芯のあるピアノサウンドに聴こえとても気に入っています。国内盤の魅力は枯葉別テイクでしょうが、エバンスと同じで2回も聴きたくないし、これだけ言い切ってしまった演奏があればalternate takeは不要です。興味はあってもいれるとアルバムの統一感が欠けますし、何と言ってもリリース時に省かれたテイクです。こう言うテイクを無神経にオリジナルテイクの直後に挿入する○○○○レコードさん、どうして?って感じです。まあ好みの問題ですけどね・・・

シャーリー・スコットのピアノ

2006-10-06 00:00:45 | jazz & vocal
Scottie Plays The Duke/Shirley Scott
(Prestige 7163)


 ほとんどのオルガン奏者は第一人者であるジミー・スミスのスタイルを踏襲しているのは万人が認めるところですが、彼女のオルガンの師匠はジミー・マグリフであったと言われています。彼女は元々ピアニストでそこからオルガンに転向したプレーヤーですが、オルガンのフットペダルがうまく使えず、結局ベーシストを加えたトリオでやっているうちに自分のスタイルを確立していったと言われています。当然ピアノ的なオルガン奏法であり通常のベースレスのオルガン奏者のようにベーストーンを弾く事はありません。またここでは、ピアノとオルガン両方をプレイするスコットを聴く事が出来るのです。それも曲ごとにこれはピアノで、これはオルガンでと言う訳ではなく、一曲の中で両楽器を使い分けると言う離れ業(振り向き技でしょうか?)をやってくれてます。

  題材はエリントン曲集で、問題のベースはいつものジョージ・デュビビエ、ドラムはアーサー・エッジヒルがつきあっています。デュビビエのピチカートに導かれてはじまる"Caravan"がオープニングです。続いての"just squeeze me"で早速の振り向き?テクニックを披露しています。"C-jam Blues"のグイグイ引っ張るデュビビエのwalking bassが素晴らしいですね。スコットのオルガンも高音域を駆使したザラッとした音色でgroovy!、アルバムのベストトラックと思います。Aラスの"Prelude to A Kiss"はテーマからピアノ+オルガンを交えた演奏です。バックを流れるオルガンのトーンの上にちりばめられたピアノはなかなかにリリカルですよ。 サイドBの"In A Sentimental Mood"や"In A Mellow Tone"の演奏もブルージーなスコットと乾いた音色のデュビビエとの相性が抜群です。  

  Prestigeの黄黒、Bergenfield N.J.レーベルのモノラル盤です。ブラウン系の落ち着いたカバーも好ましいですね。スコットのスタイルはコテコテ愛好家では評価が低いですが、prestigeにこれだけのリーダーアルバムを残したと言う事実は、将来を嘱望されたタレントの証明であろうと思います。

巨匠の競演

2006-10-05 00:00:43 | jazz & vocal
Three Giants/Art Tatum・Benny Carter・Louis Bellson
(Verve MGV-8013)  

 グランツは本当にたくさんのジャズメンを傘下におさめ、いろいろな組み合わせでたくさんのレコーディングを行っています。グランツがどういう意図で種々の組み合わせを行ったのか、今となっては知る由もありませんが、今日すこし稀有とも感じられるメンバー構成でも確実にジャズの遺産として残り、我々を楽しませてくれます。本日アップのアルバムもそんな一枚だと思います。

 当時は、今ほど神格化されていなかったであろうアート・テイタムのピアノに、美しい太いアルトの音色のベニー・カーター(他にもテナー、クラリネット、トランペットでも有名ですよね)とアンダーレイテッドドラマーのルイ・ベルソンと言う変則トリオのアルバムです。変則に思われるのは、通常のフォーマットなら絶対いるべきベーシストがいないのです。ここではピアノ-アルト-ドラムの3人で何の違和感もないスィンギーなジャズが展開されていきます。A-1のMy Blue Heavenに始まりBlues In B Flat, そしてStreet of Dreamsと連なる演奏ではテイタムの華麗なピアノ、カーターの美しいアルトの音色を充分に楽しむ事が出来ます。B-1のS'Wondfulのカーターのソロ、それに続くテイタムのラグタイム風のソロも印象的ですね。こうやって聴いてみるとベニー・カーターと言うプレーヤーは本当に好不調の波が少なくどのアルバムでも美しいトーンで流麗なソロを聴かせてくれ、当時ジョニー・ホッジスと人気を2分したのもうなづけます。  

 Verveのクレフシリーズ、モノラル、トランぺッターレーベルです。カバーもトリオの顔写真のアップからなりますが、デザイン的には秀逸と言うわけでもないですが茶系トーンの好ましいカバーだろうと思います。

クラシックCARニバル in小松2006

2006-10-04 06:05:16 | Volkswagen

 10月に入り、勤務体制が変わったため少し遠出が難しくなった気がしていますが、運動会シーズンが終わると四国でもやや秋めいてきますね。まだまだ日中は25度を軽く越える暑さでエアコンのない我がVWを駆って出かけるときには半袖短パンが必須です。それでも朝晩は過ごしやすくなりましたね。
 9月の富山のイベント、残念ながら参加できなかった吉井竜天キャンプ場でのキャンプモービルクラブのイベントが終わり、秋のイベントシーズンも10月に入ると終盤です。残念ながら年間を通じてVW単独イベントは四国では行われていませんが、このイベントは1980年以前の国産/外車両方を対象としたイベントで、VWの存在を旧車オーナーに知らしめるよい機会でもあります。また愛媛のVWクラブFuBの皆様初め四国内のVWがそこそこ参加しますので、彼らとも交流できる良いチャンスです。会場は愛媛県西条市の石鎚山はハイウェイオアシスイベント広場で背後に霊峰石鎚山、眼下に瀬戸内海の島々を望めるgood locationです。一昨年、初めて参加させていただいたのですが、この時は雨天でこの景色を拝む事が出来ませんでした。(画像は2004のモノです。)
 今回、再度エントリーしてみましたが、天気はどうでしょうね?四国内のVWオーナーの方、まだまだエントリー可能ですよ(10.6締め切り)!会場でお会いできるのを楽しみにしています。

クラシックCarニバルin小松2006
日時:平成17年10月30日(日)午前10時~午後3時(雨天決行)
 会場:愛媛県西条市小松町「石鎚ハイウェイオアシス」イベント広場
 エントリー料:1台につき3,000円 記念品・食事券付き(1名様分)
 対象車:1980年以前の国産・外車の旧車
 締め切り日:平成18年10月6日(金)※台数に限りがあり(180台程度)
 主催:小松町商工会青年部(0898-72-2119)

A Tribute to Billie Holiday by JG

2006-10-04 05:26:58 | jazz & vocal
White Gardenia/Johnny Griffin with Strings and Brass
(Rivverside RS9387)


 Billie Holidayは疑いもなくジャズボーカルを語る上では、避けて通れないシンガーであるばかりか、インストルメンタルジャズにも大きな影響与えて、彼女に関連していくつかの名手、名演を生んできました。マルとマクリーンのレフトアローンなどはその代表的作品でジャズファンなら絶対に聴いておかなければならないアルバムとして有名ですよね。こう言ったトリビュートアルバムは、なかなか大成功をもたらす事は少ないと思われますが、本日紹介のリトルジャイアントこと、ジョニー・グリフィンのWhite Gardeniaもそういったアルバムの一つであろうと思ういます。White Gardeniaについては説明の必要はないかも知れませんが、いつもビリーが髪に付けていた白いクチナシの花のことですよね。

 さてこのアルバムはビリー没後2年を経過した、1961の録音で、ストリングスあるいはブラスセクションをバックに従えて、グリフィンが神妙なプレイを展開する異色盤としても知られています。アレンジは才能豊かな女流トロンボーン奏者としても知られるメルバ・リストン、そしてピアニストのノーマンシモンズが担当しています。全9曲中、タイトル曲のみがグリフィンのオリジナル、後はビリーの愛唱曲8曲で構成されており、"God Bless The Child", "Detour Ahead", "Don''t Explain"そしてお決まりの"Left Alone"を含んだ選曲となっています。ここでのグリフィン得意のブローを押さえたテナーが主役となっているのですが、バックバンドの素晴らしさも忘れてはなりません。バンドメンバーであるナット・アダレーやクラーク・テリーのトランペットソロ、ジミー・クリーブランドのトロンボーンソロ、そして名手バリー・ハリスのピアノソロまで聴けてしまうお徳用盤でもあるのです。

 リバーサイドのブラックレーベル、シルバーロゴのステレオ盤です。グリフィンの中では、不人気盤?ですから結構手頃な価格でゲット出来るかもしれません!

この怪しいムード!これぞジャズ

2006-10-03 00:12:35 | jazz & vocal
Idle Moments/Grant Green
(Blue Note BST84154)


 ジャズファンの方なら、一度は、いや何度となく耳にしておられ、各自がこのアルバムに対してご意見をお持ちの事と思います。グリーンのアルバムの中でも最も人気ある盤でしょうかねぇ。自分も最も好きな盤です。

  なんといってもA-1タイトル曲の怪しいムードに尽きると思います。ピアソンのピアノにはじまり、ハッチャーソンがユニゾンで合わせてくる、さらにグリーンがユニゾンでかぶせる。そこへすかさずピアソンがオブリガートを付ける。そしてグリーン入魂のブルージーなソロがはじまります。グリーンのソロはシングルトーンを中心としたホーンライクなギタープレイが特徴と言いますが効果的にコード奏法が配され彼のベストパフォーマンスと言えると思います。ピアソンの”俺が作曲者だぞ!”と言わんばかりの自信に満ちたプレイも完璧です。そしてジョーヘンのサブトーンでせまる押さえたプレイが効果的です。続くハッチャーソンも出だしから甘いメタリックサウンドで前のジョーヘンのプレイの対極を行くようなソロを演じており最後のテーマにもどるという、トータルでの完成度も極めて高いテイクだと思います。他の演奏も悪くないですが、A-1のタイトル曲のみで十分、所有する価値があると思いますよ。

 ジャズを聴き始めて初期に手に入れたアルバムで、初めて聞かせてもらったのは新潟のジャズフラッシュだったと思います。すぐに石丸電気に買いにいきました。当時は、国内盤は廃盤状態で、米盤の新品を購入したと思います。1680円でした。当然のブルーソリッドの♪レーベルです。

「管理人の輪を広げよう!バトン」

2006-10-02 03:50:57 | Weblog
  

相互リンクさせていただいているブログ「雨の日にはJAZZを聴きながら」の管理人Crissさんから”管理人の輪を広げよう!バトン”が回ってきました。書ける範囲で答えてみたいと思います。

1.バトンを受け取った方は下記にHNの記載をお願い致します。

┗新空ちはら→佐和コウイチ→藤ちょこ→日原玲→虎津 →狸狗子→絢→ 佐佑→ルク→三笠麻都→愛水麻彩 →Kou→miyuki→マロン→みなみ→美波→そのみ →バイアリー・ターク→jasumin→新歌→はらぺーにょ→ruca →まつかぜ→jester→くっちゃ寝→アーティチョーク→Suzuck →criss→67camper

2. 貴方のHNを教えて下さい 。

HNの67camperは自分が住所不定者になるための道具です。詳しくはWEBをご覧ください。

 3.貴方のサイト名を教えてください。

 そのままで"67camper's Blog "と言います。

4.いつからこのサイトを始めましたか?

 初ログは2005年6月12日です。未だに写真がはれるBBSとの違いがわかりません。(笑)

5.管理人歴はどれくらいですか?

1年と4ヶ月。webは4年ぐらいかなぁ?

6.サイトのジャンルや属性について割と詳しく説明してください。

 ごちゃ混ぜです。 最近はジャズ&ボーカルブログと化しており、VWやキャンプ、アコースティックギターやIVYの仲間からは敬遠されています(笑)。基本的にポパイ世代ですが、趣味は多くても全部2流です。

7.訪問者に是非行くべきだ!!と貴方がオススメできるサイト様を5つ必ず書いて下さい。

 これって音楽関係しかダメかな?そうするとこれはと言うのは以下の3つ。

夢見るレコード
 管理人bassclefさんはbass playerで、ジャズアルバムに関してテーマをしぼってどんどん掘り下げていく語り口とコメントに集う猛者の皆さんのレベルの高さに脱帽です。とっても勉強になりますよ。

OLD WAVE
サイケおやじさんのジャズサイト。最近はジャズだけじゃないぞ。その膨大なコレクションとそれぞれのアルバムの1曲ごとに解説が入っているのが嬉しいですね。このぐらいの数のアルバムをアップし、それぞれの曲に適切な解説が入っているブログを自分は見た事がありません。素晴らしいです。

ジャズとレコードとオーディオと
kuirenさんのジャズボーカルのサイトです。センスあふれるジャケットカバーに魅了されます。見たことないカバーが一杯。これにつきます。ジャケ見ただけで買いたくなりますね。

リラックス、"LEGS"のピアノ

2006-10-02 02:21:19 | jazz & vocal
The Original Jazz Performance of ROBERTA)/Morris Nanton
(Warner Bros. W1279)


 その長身と細身の体躯から"Legs"の愛称で親しまれたピアニストがモーリス・ナントンです。prestigeの諸作が良く知られているでしょうか?、いずれもトリオ形式のアルバムで以前まとまって発売された事があったと記憶しています。このときに入手され彼のリラックスしたピアノスタイルを既にご存知の方も多いかも知れませんね。

  本日アップのアルバムは、58年の録音でジェローム・カーンのミュージカル"ROBERTA"の曲をジャジーにピアノトリオで演奏したワーナー盤です。ワーナーも渋いレーベルでジャズではマーティ・ペイチやチコ・ハミルトンの盤が知られていますよね。ここではレギュラーベーシストと言うべきNorman Edgeと味のあるドラミングで知られる名手Charlie Persipのトリオによるリラックスした趣味の良いジャズが聴かれます。さてROBERTAというとどんな曲があるか?こんな質問にすらすら答えられるほど知識がないのですが、サイドAでの"Smoke Gets In Your Eyes"や"Let's Begin"、サイドBでのEdgeのソロがfeatureされる"Yesterdays"が有名曲ですね。ナントンのタッチはどうでしょう?ジーン・ハリス的なところもありますが強烈な個性はなく、この辺の曖昧さが持ち味かと思います。ラストの"The Touch Of Your Hand"のパーシップのポリリズミックなドラムも聞き物ですよ。

  ワーナーのグレイレーベル、オリジナルモノ盤です。グリーン基調の女性のカバーも秀逸です。以前から欲しかったアルバムで、確か渋谷ジャロでみつけて購入した想い出のアルバムでもあります。こう言うリラックスピアノも疲れなくていいですよね!

代表的過小評価プレーヤー

2006-10-01 02:06:56 | jazz & vocal
Going to The Movies/Jerome Richardson
(United Artists UAJ14006)

 リーダー作のNew Jazzに吹き込まれた"Midnight Oil"や"Roamin''"はコレクターズアイテムとして知られていますが、本邦では一般的にはあまり知られておらず過小評価の代表選手の一人でしょう。リチャードソンは以外にも?カリフォルニアンでビッグバンド出身のマルチリードプレーヤーでas, ts, bs, fl, piccoloをプレイしますが、このマルチぶりが却って彼の評価に災いしてる部分もあろうかと想像しています。

 本日アップのアルバムは62年に録音されたアルバムで、当時はクインシー・ジョーンズ楽団に在籍していたわけですがこの時の盟友、これまた過小評価の代表レス・スパン(fl, g)をフロントに加えた5重奏団で有名な映画音楽のテーマを題材にしたアルバムです。リズムセクションはRichard Wyands(p), Henry Grimes(b), Grady Tate(ds)という、これまた通好みのトリオです。収録曲もサイドAが危険な関係から"No Problem", ティファニーで朝食をから"Moon River", サイドBは日曜はダメよから"Never On Sunday", ウエストサイド物語から"Tonight", "Samson And Delilah"から"Delilah"というとても好ましい選曲です。RichardsonはA面でpiccoloとテナー、B面ではTonightでのスパンとのフルートバトルが聴かれます。元々、エラやカーメンの歌伴で知られるワイアンズのリリカルなプレイもいいですね。

 何と行っても、アメリカの新聞のclassfiedを思わせる白黒のビジーなカバーがバタ臭くいい感じです。Alan DouglasプロデュースのグレイにサックスプレイのイラストレーベルでphtographerのFrank Gaunaのこのモノクロ写真が効果的に配されたUnited Artistsのカバーですが、factory sealedで入手したこともあり、どうもreissueっぽいですね(笑)。