参議院選挙の投票日が近づいている。色々な争点があるが,ある意味,我々に甚大な影響を与えかねないのが,自民党の憲法改正案に関する是非である。是非と言うかどこをどう見ても「否」なわけだが。
個人的には,昔から自民党支持できているが,今回に関しては自公を圧勝させることだけは避けなければならない。勝つ分には構わないが,衆議院選挙のような「爆勝」は絶対避けなければならない。衆参両院で3分の2以上の議席を与え,憲法改正の発議の可能性を与えるわけには行かないからである。
自民党の改正案の問題点は枚挙にいとまないが,一番問題なのは,「憲法って何なのか」を立法機関を担う政治家がまるで理解していない点にある。自民党の改正案は,「憲法の自殺」であり,「立憲主義の放棄」である。
憲法は,国家権力を牽制し,拘束することで国民の権利を保障する機能を持つものであって,国民に対する義務負担の創出根拠とするなどは正に倒錯である。自民党は最高法規たる憲法の名の下に,国民に多くの義務を課そうとしている。そして,保障される権利を制限しようと画策しているのである。これは本当に危険な行為である。
現在の情勢からすると,自公が文字通りの圧勝をしそうで本当に危険な情勢だ。この点を意識した上で,投票してほしい。