論点に対するランク付けは昔からありますが、妙に細かいランク付けは有害です。
そもそも、A、Aマイナス、Bプラス、B・・・。これらの違いって何なんでしょうか。何となく重要度が客観的に示されているようでいて、数値化されているわけでもなく、要は講師個人の純粋主観に過ぎません。「AマイナスとBプラスの違いは何なんでしょうか」、と言う話です。どっちにしろやらなきゃダメでしょう。
以前、一緒に受かった同期が、「吉野さん。ランク付けなんて要らなくないですか。何か根拠あるならともかく、要は感覚的なものに過ぎないですよね」と言っていたことがあります。私もそう思います。
もちろん、「論文に出る可能性があるor頻出の論点」、「択一プロパー」といったある程度の区別は必要です。「細分化され(過ぎ)たランク付け」には意味がないという事が言いたいのです。「BはやるけどBマイナスだからやらなくていい」、というのは実は根拠があるようで全然ないので、危険です。
昔も、ランク付けでCとかDと言うのはありました。例えば「根抵当はCランク」と言った感じです。問題はこの「C」というのを「どう受け取るか」です。最近の傾向は「やらなくてよい」と言う感じがしますが、そうじゃないのです。そもそもやらなくてよいならテキストに載せる必要はないでしょう。妙に細分化すると「やらなくてよい理由づけ」になりかねない危険があると考えています。
ランク付けに惑わされたり、振り回されたりしないようにしてくださいね。