心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
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求めて~ by 沙於里

思いと作品は・・

2010-01-29 | 漢詩
                         王維の詩(24cm×30cm)

結實紅且緑 実を結んで紅(こう)にして且つ(かつ)緑(りょく)
復如花更開 復(また)花の更に開くが如し
山中儻留客 山中儻し(もし)客(かく)を留めれば(とどめれば) 
置此芙蓉杯 此の芙蓉の杯を置かん

紅と緑とりどりに実を結んで、また花が咲いたようだ。
この山中にもしお客をお留めするなら、
さしずめこの芙蓉の花の杯を出さねばなるまい。


殿村藍田(とのむららんでん)という書家をご存じでせうか。
独自の境地のかな作品をはじめ、墨絵とともにかなのような連綿の漢詩を書かれた
叙情的な作品も印象深く 

今までは、あまり作品を拝見する機会もなかったのだけれど。
自由の身?となった今は不思議なもので、いいなぁと思える作家さんが増えて
そのお一人が、殿村藍田氏。

一点一画書かれた呼吸を辿りながら見ていると、雄大な景色が浮かんでくるような。
綿密で繊細でもありながら、大陸的な詩の心情、情景を感じさせるというか。

なにがそんな風に感じさせるのか・・・
今の私ではまだ説明ができそうにないけれど、以前はそんな風に感じることも、
作品に向き合うことすらしてこなかったなぁ・・と 

素直な気持ちで殿村氏の作品集を拝見していたら、私も書いてみたくなって。

でも。ただ文字を並べればいいってものではないわけでして・・
はぁ・・書の道も、果てなき旅よのぉ・・・
昨日は父に、ブログで偉そうに言ってる割に作品がなぁ・・とか言われ・・
は・・はい。。 おそれいりやのきしもじん。。

思いと作品は比例とは・・なかなかいかないものでありんす
しょうじんしょうじん。。

コメント (2)
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