心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

塩コショウのワザ

2010-02-18 | 禅語・般若心経
                            (大判はがき)

金文による「歸真」 (きしん)
真に帰る、本来の真実に帰ること。 道元のことば。

本来の真実ねぇ。。。それはどこにあるのかいねぇ。
死ぬときまで帰れないような気もしたり 
でも、それでええんじゃって、どこからか聞こえてきたような


あ。ちなみに文字と文字の間の点・・は、文字の一部ではなくて、
墨が落ちたというか、落としたもの。

書道教室の方の中には、真面目ゆえ そんな点までも臨書される方が
いるもので・・

会派によっては、墨の飛びなどもってのほか・・もあるようだけど、
私がいた会では「飛び」は躍動感を表すとか、作品のバランスのうち・・とか
全然気にせず、というよりも敢えて筆を振って「飛び散り」を与えていたもので

そんな中で育ったので、私も何かここら辺が足りない・・とか
動きがないなぁとか思ったら、迷わず「ぴしゃっ。。」

私の中では「塩コショウ」と呼ぶワザ?なのであ~る

ま、それがうまく行く場合と、余計なことの場合とあるけれど。

塩コショウはともかく、「真」がちょっと寸足らずの頭でっかちに・・
次回はもう少しスタイルよく。。

今日は書道教室。
五月の展覧会の作品作りが始まってます
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大丈夫!

2010-02-17 | 山頭火・放哉・良寛
                             (大判はがき)

つぎつぎに力をこめて力とかく  by 山頭火


「念ずれば花開く」ということばがあり。

人は意外と呪文にかかり易いのかも。
ただ呪文にも、良いの悪いのがあるわけで。

自分が苦しくなる呪文じゃなくて
今よりも楽に、今よりも強くなれる呪文を探そうぜよ。

呪文は
ことばだったり、音楽だったり、からだを動かすことだったり。
猫と遊んだり誰かと話すことだったり、ものを作ることだったりたりたり・・。

で、見つけたら、何度も何度も繰り返すの。
ただそれだけのことがなかなかできないから、悩みは尽きないような 

そんな時は、さしづめ・・
今の自分に足りないって思うものを、一字に託して書いてみよう。
何度も何度も書いているうちに、何か閃くかもしれないぜよ 

(・・って今日は龍馬か?  )


今日のBGMはウルフルズの  大丈夫



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百樂

2010-02-16 | つれづれ
                           (はがき)


百樂 (ひゃくらく)

楽しいことがたくさんあるように・・

いえいえ、そんな「お願いごと」ではなくて

ありがとうって思いを忘れなければ

楽しいことはたくさんありますよ~って「お知らせ」

そんなメッセージを 
カレイさんからお預かりしたでありんす


今日の1曲は、山下達郎の YOUR EYES
寒くてちぢこまってる毎日だからこそ~
いつ聞いても大らかな気持ちを運んでくれるなり 


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人間万事塞翁が馬

2010-02-15 | つれづれ
                           (はがき)

人間萬事塞翁馬。にんげんばんじさいおうがうま。

ご存じの通り、人生は何が幸いして、何が禍いするかわからんよのぉって意味。

もしあの時、雨が降っていなかったら
もしあの時、ごめんって言えていたら
もしあの時・・云々って、生きてりゃ振り返ることもありんす。

何かがうまく行かないとき、あるいは満足しているとき、
そんなことが頭をよぎる事があるような 

でもそのたびに、もし・・はないんだろうなぁって思ったり。
もしあの時・・って後悔の念を持つと、そこで時間は逆戻りして止まっちゃうわけで。

人間萬事塞翁が馬なのであるからに 

禍転じて福とする、なんてことばがあったような。
要は気の持ちようってことかいね。

傷も痛みも後悔も、うれしいことも楽しいことも
明日は明日の風が吹くってか~ 

山頭火にもこんな句が。

うれしいこともかなしいことも草しげる

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極寒に咲く梅の花への思い

2010-02-14 | 禅語・般若心経
                          「花開」 (半紙)

梅花百福兆(ばいかひゃくふくきざす)という禅語があり。

雪の中で膨らむ梅の蕾のように、困難の中にこそ無数の瑞兆(福)が
隠れているという意味。

また中国の諺で、松と竹は冬の寒さの中で緑を保ち、梅は百花に先がけ
花を咲かせることから、松竹梅を「歳寒三友(さいかんさんゆう)」と言うそうで。

松は忍耐強い人、竹は節度を持った人、梅は厳冬に咲くことから
厳しい状況でも笑顔を絶やさない人の意味もあると。

梅にはそんな思いが込められていたんだ・・と改めて 

昨日、小雪が舞う中、すっかり満開になった近所の梅をぼ~っと眺めつつ
えらいねぇ・・なんて独り言。

自分では強いと思っていても、時々負のスパイラルに陥る日もあったりもして。
そんな時も昔の日本人は、自然の中から教えや力を頂いていたのかなと。

ごく身近にも、心の支えや生きるヒントはあるんですね 

写真は、先日の絵手紙教室でのお題「花開」をいろんな構図で書いてみたもの。

*参考→なんでも梅学

久々に今日の1曲は、たぶん再度登場のRoy Orbison   I Care
なんか心に沁みるうう・・


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2月の書展情報 その2

2010-02-13 | 書展・展覧会情報
                
まだまだ寒い日が続いておりますが。
2月の書展情報その2です。

まずは、拙ブログでも何度かご紹介させて頂いている・・
越智麗川氏も所属されている・・

◆現日の第50回記念選抜書展 
(写真はブログ 雪月花 より拝借 

 *2月17日(水)~3月1日(月) 2月23日は休館
 *東京六本木 国立新美術館 3階3B室
 *中野北溟氏 の記念講演もあるよう。
  2月20日(土)美術館講堂(3F)午後3時~4時半 


◆第72回謙慎書道会展

  <第一会場>
 *2月28日(日)~3月5日(金)
 *東京都美術館

 <第二会場>
 *3月1日(月)~3月6日(土9
 *池袋サンシャインシティ文化会館

 詳しくはこちらから→ 謙慎書道会 




東京書作展 選抜作家展2010

 *2月20日(土)13時 ~ 2月26日(金)14時まで
 *東京都美術館

井上有一 「一字書」展
 
 *2月26日(金)まで
 *ウナックサロン
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ねこも哲学するのであ~る

2010-02-12 | 
             
二月に入り極寒の日が続いたり、急に20℃近くなったり・・と
三寒四温の予行演習でもしているかのような毎日でござりまする。

今日はまたさぶいっ。。

久々にお天道様が輝いてた先日、みーにゃは我が家の唯一日差しが入る
特等席を陣取り、瞑想中。

ちゃんと正座をして、光を浴びた姿に、おほっ・・
美人だね~と、何度も言いながら思わずシャッターを押し。。 

みーにゃもまんざらでもないようで、モデル気取り。
やっぱり人も猫も、褒め言葉には気分がいいものなのであ~る

で、ちょうどみーにゃの向こう側、ベランダに出るとぷくぷくも日光浴。




こちらは、なんだかおやじっぽく。 
あ、でも一応レディ。 おばさんだけど

おお~空よ、太陽よ、と語りかけているような姿に、
人生くよくよするなよって言われてる気がして

ねこも意外と哲学をしているのであ~る。(?)


そうそう。
先日雪の日に喧嘩して大怪我した野良猫さん、行方不明で心配してたけど
一昨日ひょっこり、びっこ引きながらも顔を出し。
野良は強いなぁ・・と、自分の弱さを実感したでありんす。
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器はそれぞれ違えども

2010-02-11 | つれづれ
              
昨日は高校のブラスバンド部の同級生と、久々に再会。
毎年この時期と夏休みの頃、ドイツに住んでいるホルン奏者のS君が
休暇で帰国するのに合わせて、集まっていて。

そして昨日はちょうどメンバーの一人、韓国通の 結心さん の誕生日でもあり
結心さんオススメの韓国料理屋さんで、よく食べよく笑いよく喋り 

だんだん年を重ねると、それぞれの生活のリズムがあったりで
なかなか集まれなくなってるけれど、他愛もない話が心地よく。

今回もMさんちの小3の渉太郎君と小1の考二郎君も参加、韓国料理初体験。
Mさんのひとつひとつの体験を大事にしているところが、すごいなぁっていつも

二人の成長を、高校時代の仲間と共に見守れるってすてきっ

同級生の一人は母校で教員となり、そこへ先輩や後輩の子供が生徒として
出会うということもあるようで、私までもが家族のような不思議な感覚。

大人になって得られる絆もあるけれど、
多感な時期を一緒に過ごした仲間の存在は、
これからもずっと特別なものなのでせう

今日は野球の試合があるからと先に帰ったM家を見送り、2次会は珈琲屋さん。

それぞれに違うカップを並べてみて・・
器の個性は違えども、みんなでバター珈琲を注文、美味しかったです

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蔓草よりも杉のように

2010-02-10 | 山頭火・放哉・良寛
                               (半紙)
 
からむものがない蔓草の枯れてゐる  by 山頭火

僕は蔓草のような生き方はしたくない。
できれば杉のように、すくっと自分の足だけで立っていられるようでありたい。

大学の頃、友人がよくそんなことを言っていたっけ 

以来、蔓草を見ると、その生命力に圧倒されながらも
う~ん、ごめん・・確かに君のようには生きたくないなぁと 

蔓草は、何かに絡みついていないと生きては行けないわけで。
その上、絡みついているものを侵食してしまうこともあり。

その後、たまたま武者小路実篤のこんな詩にも出会い 

 俺達は杉の林
 協力はするが
 独立する

かっこいいなぁ・・とスカッとしたっけ 

ところで、からむものがないと蔓草は枯れてしまうのかしらん。

どうせいつか枯れるなら、絡みついたままではなく
からむものがない姿で・・の方が美しいのになぁ・・なんて、ふと。

でもほんとうは、蔓草に抱きつかれながらも、
笑顔で枯れてゆくような杉に憧れるなり 
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何紹基の張遷碑

2010-02-09 | 書の話
                               (半紙)

週末、久々に落ちついて机に向かい臨書を・・と思っていたのに
なんだか雑用をやり始めたら、あれもこれもとバタバタと 

木簡をいくつか臨書しているうちに、何紹基の張遷碑が書きたくなり。

木簡の勢いのあるリズムとちがって、じっくり粘っこく書かれた何紹基は
う~ん・・やっぱりいいなぁ・・と 

こうして原本を眺めているだけで、気持ちが落ち着くのでありんす。
つくづく不思議。

この境地には到底至らないけれど、近づきたいと思って書いている時の緊張感と、
胸に迫るような感激があるからこそ、何度も何度も書いては・・ため息 

人の嗜好というか、心地いいなぁって感じるものは、
いつどこからやってくるのか、はたまたDNAの仕業なのか。。。

それにしても、久々に臨書してみて、うう・・書けないっ・・と
もう一度初めから臨書し直そうと、思ったでございます。

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