園子温監督の『希望の国』についての西日本新聞の記事(http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/327763)。
先日のブログ:
『●原子力ムラ完全復活宣言』
に書いた通り。再掲。
「9月30日日にNHKで放映されたETV特集
「映画にできること園子温と大震災」をようやく見た。
福島県南相馬等の人たちの実体験がベースにある商業映画
「希望の国」についての特集。立ち入り禁止区域境界の
すぐそばに住む方、その小さな畑が二分されている図。
全村避難を余儀なくされた福島県飯館村、防護服を着て
作業する作業員たちのそばで、普段着で取材する園監督たち。
がらんどうの畜舎と、餌をもらいによってくる「野」犬、そして、
きれいに咲いた桜。空き家となった小学校。作物が売れなくなり、
農業を止めざるを得なくなる人々。映画の「ワールドプレミア」を
見終わった南相馬の人たちの流す涙、それは「悔し涙ばかり」。
原子力ムラの住人はいったいどんな責任を果たしたのだろうか?
野田首相は自身の責任で大飯原発再稼働を決断したが、
被災地・被曝地に対してどう責任をとるつもりだろうか?
増税して復興費を調達しても、大半が無関係なことに使われる現実に、
一体だれが責任を取るのだろう。
園監督、「いま、誠実さが問われている」。」
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【http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/327763】
東日本大震災から数年後の20××年
2012年10月6日 11:27
東日本大震災から数年後の20××年、「長島県」を襲った大地震と津波が原発事故を引き起こし、深刻な放射能被害をもたらす-。園子温(そのしおん)監督の新作映画「希望の国」は架空の未来が舞台だが、監督自身が被災地で取材したことを基に、原発事故がもたらす不条理を映し出す。
反原発を声高に訴える内容ではないのだが、国内のスポンサーは二の足を踏み、資金集めに相当苦労したという。「今こそ撮らなければ、闘わなければ、表現者として恥ずかしい」。先日、映画製作の舞台裏を映したNHKのテレビ番組で、園監督はいら立ちながら語っていた。
映画はハッピーエンドにもならない。そこに「終わったものだと決して忘れ去ってはいけない」という強いメッセージを感じる。
公開は20日から。九州では福岡市のKBCシネマで予定されている。上映館が限られているのが惜しい。 (浜口雅也)
=2012/10/06付 西日本新聞朝刊=
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