東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2014010702000105.html)。
先日の東京電力の「蓄財」の件、続編。続・醜悪な構図2。「税金が、一兆円も投じられる会社がある。東京電力だ。そんな経営危機にある会社が、海外に二百十億円も蓄財している・・自分の蓄えはそのままに、他人の懐をあてにするというのは、「私たちとは違う」感覚の持ち主としか言いようがない」、同感。ましてや、柏崎刈羽を再稼働したくてしょうがないのだから、本当に「「私たちとは違う」感覚の持ち主」である。
『●原発人災・汚染の原因者が「税金による事業で利益をもたらす」醜悪な構図』
「1番目や2番目のような記事にある、こういう現実を見せつけられると、
国費投入に反対せざるを得なくなる。「汚染の原因をつくっておきながら
除染の責任を十分果たそうとしない東電側に、税金による事業で利益を
もたらす構図」や「利益を還流」する構図なんて、醜悪。「NUMOの事業費も
電気料金で賄われているため、市民の負担は今後も続く」なんて、
腹立たしい限りである」
『●醜悪な構図2: 原発人災・汚染の原因者が「公的支援1兆円 裏で税逃れ」』
「「東京電力が海外の発電事業に投資して得た利益を、免税制度のある
オランダに蓄積し、日本で納税していないままとなっている」、
「投資利益の累積は少なくとも二億ドル(約二百十億円)。東電は、
福島第一原発の事故後の経営危機で国から一兆円の支援を受け、
実質国有化されながら、震災後も事実上の課税回避を続けていたことになる」
そうです。醜悪な構図の〝その2〟です。
柏崎刈羽の再稼働を画策したりする暇があれば、福島第1原発に
集中すべきだし、東京電力原発人災で迷惑を被り、今も迷惑をこうむり
続けている人々への対応に集中すべきなのに、一体何をやっているの
でしょうか。」
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2014010702000105.html】
【コラム】
筆洗
2014年1月7日
ある米国の作家は、言った。「金持ちというのは、私たちとは違う。彼らは私たちほど、税金を払わないのだ」。きっと異論のある高額納税者の方も多かろうが、源泉徴収の額に吐息を漏らすサラリーマンは、うなずいてしまう言葉だ▼そのため息とともに納められる税金が、一兆円も投じられる会社がある。東京電力だ。そんな経営危機にある会社が、海外に二百十億円も蓄財しているのだという▼免税制度をうまく使ってのことで違法ではないらしい。だが、自分の蓄えはそのままに、他人の懐をあてにするというのは、「私たちとは違う」感覚の持ち主としか言いようがない▼中部電力は、浜岡原発の地元・旧浜岡町(現静岡県御前崎市)に、七十億円以上もひそかに寄付していたという。まこと気前のよい話ではあるが、そのお金とて、元は電気料金として私たちが払ったもの。消費者や住民が知らぬところで巨額のカネが動く、その不透明さ▼秘密の寄付は、原発の建設にあたり、地元の合意が必要だったころに行われたそうだ。カネにものを言わせたと受け止められてもしょうがないだろう▼増税ラッシュと公共料金の値上げに苦しむ身にしみるジョークがある。これも米国の作家の言葉。<カネがものを言う、ということを私は否定しない。現にカネがこう話すのを、私は聞いたことがあるのだ。「さようなら」とね>
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