Activated Sludge ブログ ~日々読学~

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●小泉純一郎-細川護煕連合: 脱原発派の分断にしか過ぎないのでは?

2014年01月16日 00時00分37秒 | Weblog


gendai.netの記事【都知事選 「小泉―細川共闘」は“原発推進”安倍首相潰しだ】(http://gendai.net/articles/view/news/147163)と、
asahi.comの記事【「猪瀬氏は5千万、細川氏は億単位」渡辺・みんな代表】(http://www.asahi.com/articles/ASG1C63DJG1CUTFK005.html)。

 「小泉純一郎細川護煕連合」について、私には、小泉氏による脱原発派の分断にしか見えない。小泉氏が真に脱原発を望んでいるのならば、脱原発派を分断する以外の道があったはずで、それをしなかったということは小泉氏は真の脱原発派とは異なるようだ。私は、今回の件でより一層、彼を、真の意味での脱原発派とは認めない。ましてや、「勝ち・負け」だけで都知事選を小泉氏が判断しているのであれば、「脱原発」を単なる自分の売名に使っているにすぎない、ということを尚更確かめた格好だ。「安倍首相潰し」どころか、小泉氏が意識しているかどうかを別にして、「脱原発派潰し」になるのではないか? それに、細川氏が3.11以前も脱原発に熱心だったのかどうか、を私は知らない。

   『●原発人災、犯罪者を追求すべし:
                 なぜ自民党議員は口を閉ざし、マスコミは黙り込むのか?
     
     「FUKUSIMA原発人災を引き起こした、歴代自民党議員の責任について、
      なぜ自民党議員は口を閉ざすのか? それについてマスコミは黙り込むのか?
      言葉は悪いが、くだらないことにはバカ騒ぎするのに、このことに
      触れないのはなぜだ。政府は冷温停止〝状態〟だというのだから、そして、
      〝収束〟したというのだから、ならば、東電幹部や、電力会社幹部は
      当然として、原子力ムラに従事してきた歴代自民党議員の責任を
      問うべき時期
に来たのではないか? 小泉純一郎氏が自然エネルギーを
      唱えるなんて、御笑いである。中曾根中曽根)氏らの責任を問うべき、
      その時期である。風見鶏ぶりを許してはならない」

 渡辺喜美氏だって元自民党議員、3.11以前に原発推進してきた責を問われるのじゃないか? それとも、脱原発派だったのだろうか?

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http://gendai.net/articles/view/news/147163

都知事選 「小泉―細川共闘」は“原発推進”安倍首相潰しだ
2014年1月10日 掲載

 細川護煕元首相(75)の都知事選への出馬が濃厚になり、安倍官邸が真っ青になっている。安倍周辺が危機感を強めているのは、細川のバックに小泉純一郎(72)がついていることだ。原発ゼロを掲げる〈細川―小泉連合〉は、都知事選がスタートしたら、安倍首相の「原発推進」を徹底的に批判し、安倍政権と真っ向から対決するつもりでいる。


■官邸真っ青

 2月9日投票の都知事選は、自民党が推す舛添要一(65)VS.細川護煕の事実上の一騎打ちになりそうな情勢だ。

   「脱原発を訴えている細川さんは、どうしても小泉元首相の支援が欲しかった。
    2人は昨年10月に極秘に会談し“脱原発”で意気投合している。首相経験者の
    2人が揃って街頭に立てば選挙戦が盛り上がるのは間違いない。恐らく圧勝する
    でしょう。小泉元首相は<細川支援>を決め、すでに安倍官邸に<今回は
    細川さんを応援する>と通告したといいます」(政界関係者)

 菅官房長官は「出馬する自由はどなたにもある」と余裕を装っているが、自民党が担ぐ舛添要一の勝ち目は薄い。<細川―小泉連合>に戦々恐々となっているのは間違いない。

   「政権与党が首都の知事選で敗北したら痛手は大きい。政権凋落の発端に
    なっておかしくない。都知事選の後に行われる山口県知事選(2月下旬)まで
    “脱原発が争点になり、自民党候補が敗北する可能性も出てきますよ。もし、
    知事選で2連敗したら政界のムードは一変するでしょう。なにより痛いのは、
    アベノミクスが頓挫しかねないことです。安倍首相は、財界の要請に従って
    電気代を下げるために原発を次々に再稼働させる方針です。でも“脱原発”が
    争点になる都知事選で敗退したら、再稼働は諦めるしかない。外国への
    原発輸出もストップせざるを得ないでしょう」(霞が関関係者)


■安倍政権の終わりの始まり

 安倍周辺は「細川出馬」は小泉元首相がけしかけたと疑っているらしい。実際、小泉元首相は安倍首相に不満を強めているという。

   「表向き、安倍首相は<小泉さんは私の政治の師匠だ>などと語っていますが、
    2人の関係は決して良好じゃない。もともと小泉さんは、安倍首相を見下している
    その安倍首相が大宰相ヅラしているのを内心、苦々しく見ているといいます。
    昨年秋、記者300人を集めて<原発ゼロ>を訴えた時も、安倍首相には
    事前に一言も伝えていなかった。記者を相手に<安倍首相は原発ゼロに
    踏み切るべきだ>と名指しで注文しているのに、本人には直接伝えていない
    のだから、2人の関係が冷え込んでいるのは明らかです。しかも、自分が
    <原発ゼロ>を訴えたのにもかかわらず、安倍首相が<原発推進>を
    強めていることにカチンときているといいます。いい気になっている安倍首相
    ひと泡吹かせてやるつもりでしょう」(自民党関係者)

 都知事選が安倍政権の終わりの始まりになるのではないか。
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http://www.asahi.com/articles/ASG1C63DJG1CUTFK005.html

「猪瀬氏は5千万、細川氏は億単位」渡辺・みんな代表
2014年1月11日20時59分

■渡辺喜美・みんなの党代表

 今回の都知事選は猪瀬直樹知事が5千万円を受け取ったというところから始まったが、細川護熙元首相が辞めた時は億単位だった。佐川急便から借りたのか、もらったのかよく分からないが、そういった問題で辞めた方がどういう公約をもって都知事選に臨むのか、ぜひお聞きしたい。20年前の話だからと言っても覚えている人は覚えている。当然そういったことは問題にならざるを得ない。単に脱原発を掲げているから、それだけでいいということにはならない。(仙台市内での会見で)
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●「オリンピック・オモテナシなんて要らない」「反安倍自公政権」に一票

2014年01月15日 00時00分03秒 | Weblog


田中龍作さんの『田中龍作ジャーナル』の記事【オリンピックも猪瀬も要らない】(http://tanakaryusaku.jp/2013/12/0008422)。

 どっちが都民の民意? 1年前の430万票は、「騙されることの責任」をどの様に果たすつもりか? 都民じゃないですが、「オリンピックオモテナシなんて要らない」「反安倍自公政権」に一票。さて、どんな結果が待っているのでしょうか? 6度目の失望でしょうか?

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http://tanakaryusaku.jp/2013/12/0008422

オリンピックも猪瀬も要らない
2013年12月15日 22:15

     (借用証書をかざす猪瀬知事を茶化した人形もお目見えした。
                              =15日夕、新宿 写真:筆者=)

 原発からの汚染水ダダ漏れに打つ手がないのにオリンピックを招致し、五輪開催予定都市の知事は、金銭スキャンダルで地位が危うい。“ カネさえあればの日本を象徴するような事態がいま起きている。

 前回(1964年)のように経済が右肩上がりの高度成長期ならばともかく、1年に人口が70万人も減っていく衰退のドツボから抜け出す道筋を見つけきれない日本。オリンピックなんぞやってる場合だろうか

 開催決定前から「オリンピックは要らない」とアピールしてきた「反五輪の会」が今夕、「猪瀬も五輪も返上デモ」と名付けたパレードを行った。

 「オリンピックなどやめちまえ」「猪瀬もついでにやめちまえ」……参加者たちはシュプレヒコールをあげながら東京都庁の御膝元の新宿を練り歩いた。

 デモ参加者たちの多くは、猪瀬都知事の金銭スキャンダル以上に五輪招致に憤っていた

   「オリンピック以外にやるべきことがあるのになおざりになっている。
    底辺のことがわからない人たちが勝手に(五輪を)招致している」
    (都内在住・30代女性)

   「都民のだらしなさに腹が立っている。都民がOKしてしまったために
    税金を使うハメになった。本気で怒っている」(千葉県在住・50代女性 会社員)

   「 “ おもてなし ”を受けていたのは猪瀬だった。庶民を切り捨ててふざけるな
    と言いたい」(都内在住・60代女性)

 オリンピック、猪瀬都知事、両者に共通するのはカネによる支配だ。オリンピックのために税金を使われ、都営アパートを追われる、憩いの場である神宮の景観も破壊される・・・・。

 猪瀬都知事はこれらにGOサインを出した人物だ。オリンピックのためにプールした4000億円を福祉に使えば、東京もこれほど住みにくい都市にならなかったろう。

 オリンピックも猪瀬都政も、一度白紙に戻して考え直すいいチャンスだ

     (「オリンピックは貧しき者を殺す」。横断幕が歌舞伎町に
                            ひるがえった。=写真:筆者=)
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●「重要なベース電源」にまだ無駄金をジャブジャブ

2014年01月14日 00時00分28秒 | Weblog


福島民友ニュースの記事【“核のごみ”先送りは問題 独・倫理委の有識者が来日】(http://www.minyu-net.com/news/news/1216/news10.html)。
東京新聞の二つの記事【青森・六ケ所村 再処理工場の完成延期 原燃】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2013122002000118.html)と
【志賀直下「活断層なし」 北陸電最終報告 敷地外は可能性】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2013122002000117.html)。

 直接処分の方が、(百万歩譲って、相対的には)なんぼか「安く」て「安全」でしょうに。無駄金を危険なことにジャブジャブ捨てている。
 予想通り「矮小化」のようです。

   『●原発断層問題: 断層直上の定義とズレの許容値の議論に矮小化

 そして、きっと原子力「推進」委員会も同調するでしょうね。

   『●原子力「すいすい推進」委員会のお約束な行動パターン:
                            東電の柏崎刈羽原発再稼働審査を開始

 東京電力原発人災があろうが、原発は「重要なベース電源」で、しかも、輸出までしようというのだから、この国は狂っています。

   『●トルコ原発、「責任」を持って「死の灰」は日本に逆輸入してあげるのですか?
                                         日本で10万年管理??
   『●民主主義が瀕死の重傷・・・・・・な一年
                      ~秘密隠蔽法成立と原発再稼働・輸出へと暴走~

   『●自公議員に投票したことの意味:
           原発は「重要なベース電源」、さらに「もんじゅ」「核燃サイクル」継続

   『●国際的な「恥の上塗り」な恥さらし行為:
                        「安倍政権 「復興予算」を「原発輸出」に流用」


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http://www.minyu-net.com/news/news/1216/news10.html

核のごみ先送りは問題 独・倫理委の有識者が来日

 東京電力福島第1原発事故を受け、2022(平成34)年までに国内全原発を廃止する法制化を行ったドイツ。その政策判断に大きな影響を与えたとされるのが、有識者で構成された「安全なエネルギー供給に関する倫理委員会」の報告書だ。報告書は原発事故で「原発のリスクの大きさが証明された」として、脱原発の方針を示した。倫理委が重視したものは何だったのか。委員を務めたベルリン自由大のミランダ・シュラーズ教授(環境政策学)が来日して語った。
 都内で14日に講演したシュラーズ教授によると、倫理委はメルケル首相の委託により、原発事故直後の11年4月から5月までの約2カ月設置された。脱原発の方針は(1)ドイツの原発の安全性は高いが、事故のリスクはゼロではない(2)原発で事故が発生した場合、他のエネルギー源よりも危険(3)次世代に(原発の)廃棄物処理を残すには倫理的な問題がある―の3点から集約した。特に放射性廃棄物の処理の問題は最も重視された。シュラーズ教授は「私たちが原子力を使っているのは私たちの(生活の)ため。最終処分場はどこにもない。その廃棄物を次世代に残すのは大きな倫理的な問題。(原発のため)燃料を作れば作るほど次世代の問題が大きくなる」と述べた。

(2013年12月16日 福島民友ニュース)
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2013122002000118.html

青森・六ケ所村 再処理工場の完成延期 原燃
2013年12月20日 朝刊

 日本原燃は十九日、青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場の完成を二〇一四年十月と見込む新しい計画を、県と村に説明した。十八日に核燃料サイクル施設の新しい規制基準が施行されたことを受け、過酷事故や地震対策の追加工事を反映。これらの費用は約三百億円に上る。
 原燃は安全協定に基づく事前了解を県や村から得て、早ければ年内にも原子力規制委員会に安全審査を申請する。完成時期は今秋までの計画より一年遅れと想定したが、審査が長期化する公算が大きく、実現性は不透明だ。
 三村申吾知事は「国の基準に満足することなく、一層の使命感をもってほしい」と注文。原燃の川井吉彦社長は「重く受け止め、安全第一で取り組んでいく」と応じた。
 十九日は、使用済み核燃料の中間貯蔵施設を持つ「リサイクル燃料貯蔵」(青森県むつ市)も審査の申請に備え、操業開始時期を一五年三月とする計画を県に説明した。
 新基準での原発の安全審査にかかる期間が「早ければ半年」とされていたことから、原燃は再処理工場の審査も半年間と想定。追加工事や最終検査期間は約四カ月とみて、完成時期を決めた。
 原燃は、東日本大震災クラスの地震が起きるケースで耐震性を調べ直し、想定する最大の揺れの強さを従来の四五〇ガルから六〇〇ガルへ引き上げ、余裕を持たせたと説明している。補強工事を一部の施設で実施する。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2013122002000117.html

志賀直下「活断層なし」 北陸電最終報告 敷地外は可能性
2013年12月20日 朝刊

 志賀原発1号機(石川県志賀町)直下の「S-1断層」が活断層ではないかと指摘された問題で、北陸電力(富山市)は十九日、S-1断層は活断層ではないとあらためて主張する一方、原発から東へ約一・四キロの「福浦断層」は活動の可能性が否定できないとする最終報告を原子力規制委員会に提出した。北電は「安全性に影響を与えるものでない」と結論付けたが、疑問の声が上がりそうだ。
 最終報告ではS-1断層に大きくずれた形跡がないとし、活動性の目安となる十三万~十二万年前以降の活動はないと判断。敷地内の「S-6」など七本の断層も、鉱物組成などから将来の活動の可能性を否定した。
 福浦断層は南北に約二・七キロ。これまでは活動性を否定してきたが、十三万~十二万年前以降の地層が直線的ではなく、ずれでゆがんでいるとして「将来の活動の可能性を否定できない」とした。
 しかし北電はボーリング調査などを踏まえ、S-1と福浦、さらに原発の西約三・九キロにある「兜岩沖断層」(長さ約三キロ)はつながっておらず、敷地内外の断層が連動する可能性はないと結論づけた
 規制委は今後、有識者による現地調査団を派遣する。調査は来春との見方もある。S-1断層が「耐震設計上考慮すべき活断層」と判断されると1号機の再稼働は困難になる。 (坂本正範)
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●「希望を紡ぐ人」 『週刊金曜日』(1月10日号、974号)についてのつぶやき

2014年01月13日 00時00分14秒 | Weblog


週刊金曜日』(1月10日号、974号)について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。

 今週のブログ主のお薦めは、【アンドリュー・デウィットの経済私考/安倍政権は「武力衝突へ誘導する」のか 世界各地で示される日本政府への危機感】、野中大樹氏【官邸が民主主義を歪めてまで勝ちたい名護市長選 首相官邸、自民党、『産経新聞』 東京からのおぞましい「一本化」圧力】。

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■①『週刊金曜日』(12月10日号、974号) / 「希望を紡ぐ人」。横田一さん【近づく東京都知事選挙、リベラル派結集がカギ 東京から国政は変わるのか】、「・・宇都宮健児氏。「安倍政権による原発再稼働や秘密保護法の強行採決などの暴走にストップをかける」と訴えた」。(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/50d159a28c4946d9759456c534ac1910

■②『週刊金曜日』(12月10日号、974号) / 藍原寛子氏(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/bd873c475f16e8d42a5dc5c999644275)【原発事故の被曝と甲状腺がん 因果関係は本当にないのか?】、「知る権利や報道の自由に安易に制約を加える会議の問題点も露呈」

■③『週刊金曜日』(12月10日号、974号) / 永野厚男氏【〝君が代〟不起立関連訴訟 都教委の処分は違法】、「完全勝利判決・・一方的に命じられた懲罰研修への参加よりも授業が優先されると、東京地裁(古久保正人裁判長)が認めた」。腐った「ト」知事達に腐った「ト」教委http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/d92dfb2834d9b1c533560c511be9c3af

■④『週刊金曜日』(12月10日号、974号) / 野中大樹氏【官邸が民主主義を歪めてまで勝ちたい名護市長選 首相官邸、自民党、『産経新聞』 東京からのおぞましい「一本化」圧力】、「知事の「承認」と「一本化」・・『産経』の突出した動き・・仲井眞知事は「沖縄の代表」ではない」。(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/c5fdaf0a587b0056d0e858d9e7b27d2d

■⑤『週刊金曜日』(12月10日号、974号) / 【アンドリュー・デウィットの経済私考/安倍政権は「武力衝突へ誘導する」のか 世界各地で示される日本政府への危機感】、「・・「孤立する国へ」向かう安倍氏らの“狂気”に対峙することが肝要」。そう「狂気」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/50d159a28c4946d9759456c534ac1910

■⑥『週刊金曜日』(12月10日号、974号) / 【新春特別企画対談(上)白井聡×中島岳志 「戦後レジーム」をどう終わらせるのか】、「辺野古移設・・靖国神社参拝・・秘密保護法の成立・・「戦後レジームからの脱却」を掲げる安倍政権は、対米追従の戦後レジームを皮肉にも、逆に強化」。(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/28f2776c14d6c2da79a0c4220d510a79

■⑦『週刊金曜日』(12月10日号、974号) / 山口正紀さん【報道されない〈裁判所の犯罪〉 大高さんの控訴棄却】、「「裁判所前の男」・・を刑事被告人に仕立てた「事件」で、控訴棄却の判決を読み上げる井上弘道裁判長・・このひとはもう憲法三七条をきれいさっぱる忘れた・・」

■⑧『週刊金曜日』(12月10日号、974号) / 砂川浩慶氏【3代連続で財界人! 会長人事は「安倍様のNHK」の布石?】、「国家権力が望むのは問題提起をしない「花鳥風月のNHK」。新会長がそれを目指せば、名実ともに「安倍様のNHK」となる」。(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/17805ddd0f6938e48cc216110537ba94
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●安倍首相の脳ミソは「壊憲」「戦争を出来る国へ」でいっぱい(脳ミソがあればの話ですけれどもね)

2014年01月12日 00時00分46秒 | Weblog


東京新聞の記事【暮らしより安保 安倍内閣 膨張95兆円予算案】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2013122502000123.html)と、
社説【政府予算案 国民の痛みに応えたか】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013122502000153.html)。

 市民の「暮らし」なんてコレッポチも、脳ミソの端っこにも無し(脳ミソがあればの話ですけれどもね)。あるのは、脳ミソの大半が「壊憲」「戦争を出来る国」へ(脳ミソがあればの話ですけれどもね)。消費税増税なんてやる必要ないでしょうに。軍拡を止めればよいだけの話。

   『●『消費税のカラクリ』読了
   『●しつこく消費税増税反対
   『●消費税増税、やってはイケナイ: 斎藤貴男さん名著『消費税のカラクリ』から学ぶ
   『●消費税増税: フリーハンドを渡してはならない
   『●内部留保と消費税増税: 雇用「数」増加で誤魔化す雇用形態の「質」の劣化
   『●弱き者から税を獲れ!?
               「法人税を納めている企業が3割未満という現状」と消費税増税

   『●「『平成の治安維持法』をつくった総理」の非常に危険な思い入れ、
                                          それに手を貸す責任

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2013122502000123.html

暮らしより安保 安倍内閣 膨張95兆円予算案
2013年12月25日 朝刊

 二十四日に政府が決定した二〇一四年度予算案は、過去最大の歳出額という見かけ以上に、政権の意図がにじむ予算といえる。防衛費を二年連続で増やし、安全保障体制を増強した。官邸広報費を六十五億円に増額、既に成立させた特定秘密保護法などのアピールが見込まれる。教育費では心の領域である道徳教育費を倍増した。人々の暮らし改善より、安保や政権の意思伝達を優先する姿勢が浮かぶ。 (石川智規)

 防衛費は、離島部や領海の警戒態勢強化のため、新型輸送機オスプレイの導入調査費を一億円計上した。米軍のグローバルホークを念頭にした無人偵察機の導入調査に二億円、新型戦闘機F35の四機購入に六百三十八億円を充てるなどし、軍備を増強する。

 政府の重要政策の「理解の浸透を図る」として、官邸主導の広報を強化する。前年度から二十一億円増の六十五億円を充て、国内・国外の広報に費やす。政府が想定する広報テーマには経済政策や安全保障、消費税増税などが挙がる。安倍首相は特定秘密保護法について「国民の懸念を払拭(ふっしょく)すべく説明していきたい」と話しており、同法の説明にも費やされることが見込まれる。

 文教関係予算では、「道徳教育の抜本的改善と充実」として、関連費を前年度から六億円増やし、約十四億円とした。小中学生に新「心のノート」を配布するほか、教員の指導強化費などに充てる。

 防災・減災に向けた「国土強靱(きょうじん)化」事業にも大きく予算をつける。道路の老朽化対策金など、国土交通省分の主な関連事業は一兆五千三百二十五億円に上る。公共事業全体でも12・9%と大幅増の約六兆円だ。

 今回の予算は、消費税が8%に増税される年の予算でもある。だがその中身は、「強い日本を取り戻す」と訴える安倍首相が、目指す方向へかじを切った予算に映る。家計の痛みをやわらげる取り組みは、見えづらい。

 一四年度予算案の歳出総額は九十五兆八千八百二十三億円で過去最大。一三年度補正予算案と合わせれば、歳出規模は百兆円超に膨らむ。一四年度予算案と補正予算案は、来年一月の通常国会に提出する。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013122502000153.html

【社説】
政府予算案 国民の痛みに応えたか
2013年12月25日

 政府の来年度予算案は古色蒼然(こしょくそうぜん)とした自民党色勇ましい安倍カラーも加わり過去最大に膨張した。財政危機を叫んで決めた消費税増税が国民に痛みを強いるのに、この財政規律の緩みは何なのか。

 十七年ぶりの消費税率引き上げと景気回復に伴う法人税などの増収で、全体の税収は前年度より七兆円多い五十兆円を見込む。いよいよ消費税増税がのしかかってくる国民の思いを酌めば、本来の消費税増税の趣旨である社会保障の維持・充実に努めるのはもちろんのこと、増え続ける国の借金を減らし財政健全化につなげるのは当然のことである。

 ところがどうだろう。本年度補正予算で二兆円規模の公共事業費を決めたばかりなのに、さらに六兆円も積み増す。診療報酬は自民党のスポンサーである日本医師会に配慮して土壇場で増額改定を決める。農業も減反を見直しながら転作などの補助金を増額する。業界団体や既得権益層と結び付いた、これら主要項目は軒並み増額し、旧来のバラマキや利益誘導が顕著である。

 安倍晋三首相の指示で防衛予算も二年連続で増やし、装備増強などに余念がない。普天間飛行場の移設問題を抱える沖縄に対して、要求を上回る振興予算を付けるなど辺野古移転決着もにらむような安倍カラーが随所に表れている。

 せっかく税収が上がっても、歳出に対する切り込みが不足しては財政状況は改善しない。政府は、政策経費を税収でどの程度まかなえるかを示す基礎的財政収支の赤字削減幅が、目標の四兆円を一兆円以上も上回ったと胸を張る。

 しかし、二〇一五年度までに一〇年度と比べた赤字幅を半減するという国際公約の達成や、二〇年度に黒字化するハードルは依然として高い。聖域をなくし、初めて三十兆円に達した社会保障費についても高所得者の給付削減に踏み込むなど一段の改革をしなければ実現できないのは明らかである。

 グローバル化や高齢化により財政赤字に苦しむ先進国の多くは、予算制度改革に乗り出している。法的拘束力のある中期計画づくりや、中央銀行のように独立した機関による検証などだ。

 ひとり日本だけが旧態依然のままである。補正予算や決算に対するチェックも甘く著しく透明性を欠いている。経済協力開発機構(OECD)から勧告されたことである。どうしていつまでも財政再建の道筋が見えないのか。それは政治の意思の問題である。
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●「福島の人間は侮辱を感じます・・・・・・公聴会を福島でやらないなんてあり得ない」

2014年01月11日 00時00分49秒 | Weblog


田中龍作ジャーナル』の記事【「原発はベース電源」 アリバイ作りのパブコメ】(http://tanakaryusaku.jp/2013/12/0008464)。

 「ちょっと待て、まだパブコメを募っている最中ではないか。国民の意見も聞かないまま、どうして重要なエネルギー政策が決まるんだ?」「神経を逆なでされています…(中略)こんな案(原発をベース電源)が出てくること自体信じられない。パブコメを考慮する気があるんですか?」・・・・・・そう、「あり得ない」ことが起こる我国。この自公政権、安倍政権になって、とんでもない事ばかりしている。4分の1の市民、その大半が無意識に、何の考えも無しに自公議員に投票しているのではないかと思うけれども、その結果がもたらす被害は残り4分の3の市民、その3分の2は選挙にも行かないのですけれども、大変なものである。東京電力原発人災の最大の被害者・福島の人々への何の思いも伝わってこないこの政権の振る舞い無神経さに腹が立つし、こんな政権を選んでいる投票者にも。

   『●自公議員に投票したことの意味:
            原発は「重要なベース電源」、さらに「もんじゅ」「核燃サイクル」継続
   『●自公議員・翼賛野党議員に投票した彼・彼女たちに「罪の意識はまったくない」
   『●民主主義が瀕死の重傷・・・・・・な一年
                  ~秘密隠蔽法成立と原発再稼働・輸出へと暴走~
   『●国際的な「恥の上塗り」な恥さらし行為:
                     「安倍政権 「復興予算」を「原発輸出」に流用」


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http://tanakaryusaku.jp/2013/12/0008464

「原発はベース電源」 アリバイ作りのパブコメ
2013年12月24日 22:36

     (筆者はすぐ後ろにいたが、佐々木さん(手前)の背中が怒りで小刻みに
      震えているのが分かった。=24日、参院会館 写真:山本宏樹=)

 前政権の「原発ゼロをいとも簡単に捨て去り「原発をベース電源」へと180度転換させた経産省資源エネルギー庁。それを定めた「エネルギー基本計画」は、年明けにも閣議決定される見通しだ。

 ちょっと待て、まだパブコメを募っている最中ではないか。国民の意見も聞かないまま、どうして重要なエネルギー政策が決まるんだ

 福島の住民や環境団体などがきょう、国会内で経産省エネ庁と交渉を持った。3人の若手中堅官僚に「パブコメの公開検討会」と「公聴会の開催」を迫ったが、官僚たちは首を縦に振らなかった。

   「神経を逆なでされています…(中略)こんな案(原発をベース電源)が
    出てくること自体信じられない。パブコメを考慮する気があるんですか?」

 机を叩きながら詰め寄っているのは福島市に住む佐々木慶子さんだ。

 特定秘密保護法に関するパブコメでは約8割もが「反対」したが、政府は一顧だにしなかった。佐々木さんはそれを引き合いに出しながら激しく迫った――

   「国民の意見を採り入れる気があるんだったら、8~9割が“とんでもない”
    という意見だったら(計画を)ひっくり返すんですね?
    何回もだまされているんですよ。アリバイ作りですか?」

 官僚たちはおし黙ったままだ。返答を迫られ、需給政策室長の奥家敏和氏がおもむろにマイクを握った―

   「アリバイ作りだとは思っていません。国民からの意見はおそらく多様なものが
    出て参りますから、専門家から見て…」。奥家室長はシドロモドロだった。

     (返答を迫られて戸惑うエネ庁総合政策課の奥家・受給政策室長(左端)。
       =写真:山本宏樹=)

 環境団体が「開かれた場で(パブコメを)検討して頂けませんか?」と要望した。だが奥家室長は「決定の場は閣議。行政は(国民の)付託を受けている」と一蹴した。

 きょうの対政府交渉で、公聴会は開かれないことがあらためて明らかになった。開かない理由を聞かれると奥家室長は「関係閣僚会議から閣議決定につなげたいと思う」。官僚の傲慢さと言ってしまえばそれまでだが、奥家室長は正直な男である。

 郡山市在住の人見やよい さんが、たまりかねて発言した―

   「昨年の公聴会では全部反対意見だった。福島の人間は侮辱を感じます
    (エネルギー基本計画を)作り変えるなら、国民的議論からやり直して下さい
    公聴会を福島でやらないなんてあり得ない汚染水が出続けて
    どうしようもないんですよ」。

 一時間余りに渡る交渉が終わると3人の若手中堅官僚は逃げるように会場を去って行った。

   「結論は見えている」とはいえ、パブコメに意見を寄せなければ、多くの国民が
    「原発推進に反対しているという事実さえもなくなる。それが分かっただけでも、
    きょうの交渉は実りがあった、と言わねばなるまい。
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●国外移設どころか、やはり辺野古埋立承認へ: 2010年11月の沖縄知事選の予想が現実に

2014年01月10日 00時00分08秒 | Weblog


asahi.comの記事【辺野古埋め立て承認へ最終調整 沖縄知事27日にも表明】(http://www.asahi.com/articles/ASF0SEB201312240046.html)、
琉球新報の記事【14年度予算 「厚遇」は印象操作だ 基地強要の正当化やめよ】(http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-217117-storytopic-11.html)、
沖縄タイムズの記事【社説[公開質問状]不可解な事が多すぎる】(http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=59469)。
asahi.comの記事【仲井真知事「いい正月になる」 沖縄振興予算を評価】(http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312250150.html?ref=com_top6)、
東京新聞の記事【見せかけの沖縄振興策 関係薄い予算 多数計上】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013122802000149.html)。

 外堀を埋めるための報道かもしれないが、失望した・・・・・・と当初思っていたが、やはりそれが現実に。
 2010年11月の沖縄知事選の予想が、やはりこれまた現実に。

   『●菅総理の内心』(2010年11月30日
   
    「菅総理は内心小躍りしていることでしょう、これで県「内」移設の目途が
     立ったということですから・・再選された知事は、直後に、「県外」堅持と
     ししつつ、「議論の門戸は閉ざさない」としている」

 番犬様・アメリカ本土にお返しするのが本筋でしょうに。そのうえで、「沖縄振興予算や基地負担軽減」。
 選挙は沖縄県民の選択の結果だったのかもしれないけれども、そう仕向けたのは本土の仕業・・・・・・。自公政権が復権し、さらに悪い方向へ。このまま自公政権、安倍政権を続けていて本当に大丈夫ですか?
 仲井真知事は「いい正月を迎え」られただろうか? 三が日が明け、さて、どうだろう・・・・・・。

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http://www.asahi.com/articles/ASF0SEB201312240046.html

辺野古埋め立て承認へ最終調整 沖縄知事27日にも表明
2013年12月25日03時13分

 沖縄県の仲井真弘多(なかいまひろかず)知事は、米軍普天間飛行場(宜野湾市)を名護市辺野古へ移設するための国の埋め立て申請について、承認する方向で最終調整に入った。25日に安倍晋三首相と首相官邸で会談する。県が求めていた沖縄振興予算や基地負担軽減への説明をふまえ、27日にも態度を明らかにする。
 安倍首相は24日の閣議で、沖縄の要望に応じて、振興予算を2021年度まで毎年3千億円台を確保するよう指示した。仲井真氏は「政府の決意を示していただいた。格別のご高配に深く感謝申し上げる」とするコメントを発表した。
 県は、17日の沖縄政策協議会で「普天間の5年以内の運用停止」「米軍牧港補給地区(浦添市)の7年以内の全面返還」などのほかに、振興予算の確保や鉄軌道の導入なども要望。政府の回答にも「担保」を求めていた。閣議での指示は、これに応えた形だ。
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http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-217117-storytopic-11.html

社説
14年度予算 「厚遇は印象操作だ 基地強要の正当化やめよ
2013年12月25日

 2014年度沖縄関係予算が前年度比15・3%増の3460億円で決まった。増額となったのはともかく、政府が「厚遇」を強調する点に強い違和感を抱く。
 政府は躍起になって「沖縄に対し他の都道府県ではあり得ないほど特別に国費をつぎこんでいる」というイメージを振りまいている。だがそれは事実と異なる。むしろ他府県にはあり得ない水増しやごまかしがまかり通っている。政府はこれで基地強要を正当化したつもりだろうが、不当な印象操作は直ちにやめてもらいたい。

数ある「かさ上げ」
 「水増し」「ごまかし」の最たるものは那覇空港の整備予算だ。
 那覇空港は1990年代の段階で既に、2010年代半ばでの「ボトルネック」が懸念されていた。つまり、空港利用の需要が高まり、滑走路1本ではさばききれないという見立てだ。滑走路増設の必要性は全国でも福岡空港に次ぐ二番手の位置付けだった。福岡は既に整備され、那覇に着手するのは自然な流れのはずだ。
 那覇は国管理の空港だから整備は政府の空港整備勘定(旧空港整備特別会計)で計上すべきだ。だが政府はこれを沖縄関係予算に組み込んだ。県の注文で辛うじて一括交付金と別枠になったとはいえ、沖縄以外なら国の予算となるところ、さも沖縄のため特別に計上したかのように装うのは不当な「演出」だ。他の沖縄関係事業にしわ寄せも生じたはずである。
 沖縄関係予算を「かさ上げ」しているのは沖縄科学技術大学院大学も同様だ。2001年に構想が浮上した際は、この経費捻出のため通常の沖縄関係予算が削られるのを警戒する声があった。政府はその点をうやむやにし、一時は文部科学省予算で一部賄うと説明したが、雲散霧消した。今や完全に沖縄関係予算だ。
 本来、入るべきでないこれらを除くと、14年度の沖縄関係予算は2930億円だ。99年度は3282億円だから15年で1割減った。国全体ではこの間、逆に1割以上増えている。
 財政学が専門の池宮城秀正・明治大教授によると、沖縄の2011年度1人当たり依存財源(国からの財政移転)額は32万円で全国18位。類似9県平均41万円の8割弱だ。「沖縄優遇」は印象操作にすぎない。
 戦後通算で見ると沖縄への1人当たり財政援助額は全国平均の6割にすぎず、むしろ「冷遇」だった。復帰後の沖縄への高率補助は戦中戦後の「償い」の意味があったが、今や露骨に基地押し付けの材料だ。どこまで沖縄の尊厳を踏みにじれば気が済むのだろうか

程遠い自由裁量
 確かに沖縄振興一括交付金制度は沖縄予算だけにある制度である。だがこれはカネ目当てというより予算の効率化、財政の地方分権論として出た構想だ。地方の実需にあった予算編成とするため、省庁ごとのひも付き補助金でなく、地方の自由裁量で支出できるようにするのが本来の狙いだ。
 しかし制約が多く、自由裁量とは程遠いのが現状だ。沖縄の振興には人材育成が欠かせないのに、例えば教員の加配には使えない。人件費支出を伴うのは予算の単年度主義に反するからという理由のようだが、制約は本来の趣旨に反する。例えば無償の奨学金の大幅創設、留学の大幅増に向けた大胆な支援策などを可能とすべきだ。県は15年度以降、裁量権を広げるべく国を説得してほしい。
 全国予算を見ても解せない点は多々ある。歳出削減に向けた切り込みどころか、各省庁の要求をほぼ受け入れた。増税は財政再建が目的のはずが、従来型の公共事業増加に振り向けられた感がある。
 税制改正の方向も疑問だ。低所得者に負担増を強いる一方、大企業への優遇策が目立つ。「強きを助け、弱きをくじく構図だ。
 防衛費も増えた。「強権国家づくりに税金を使うのが安倍政権らしい。予算編成の「哲学」が正しかったのか、疑問は尽きない。
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http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=59469

社説[公開質問状]不可解な事が多すぎる
2013年12月25日 06:42

 17日に開かれた沖縄政策協議会で、仲井真弘多知事が唐突ともいえる「要請書」を安倍晋三首相に提出して以来、県内では「条件闘争だ」「承認への布石か」など、さまざな臆測が広がり、異常な事態に陥っている。
 そもそも要請書はどういう性格のものなのか。3月の政策協で知事は米軍普天間飛行場の県外移設を求める立場を主張していた。それが基地負担軽減を求めた今回の要請書に「県外移設」が見当たらないのはどういうわけか。
 あまりに不可解なことが多すぎるのである。知事は政府への要請書に関する疑問に答えてもらいたい。
 まず第1に「普天間飛行場の5年以内運用停止、早期返還」だ。なぜ5年なのか。県は政府が提出した埋め立て申請で工期5年とされていることなどを根拠としている。しかし、知事はこれまで「辺野古移設は事実上不可能。5年も10年もかかるなら固定化そのもの。県外が一番よい」と一貫して県外を主張している。要請書が辺野古移設の容認を前提としているのなら、県民への背信行為となる。
 第2に「オスプレイ12機程度を県外の拠点に配備」。文面からは普天間配備24機のうち12機の常駐を容認すると受け取られる。全41市町村長らが署名した「建白書」で求めたのはオスプレイの配備撤回である。
 知事は8月に県軍用地転用促進・基地問題協議会(軍転協)の会長として、首相にオスプレイ配備中止を要請した。整合性はどうなるのか。

    ■    ■

 第3に「日米地位協定の条項の追加等、改定」の項だ。要請書では従来の改定要請にあった「抜本」の文字が消えている。返還前の基地の環境・文化財の立ち入り調査などを求めているが、軍転協が求めていた「起訴前の身柄の引き渡し」など「日米地位協定の抜本的見直し」という表現は見当たらず、後退していると言わざるを得ない
 さらに「次のステップへ(沖縄のさらなる発展に向けて)」とした項目では、鉄軌道の導入決定、早期着工などとともに「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案を踏まえた候補地として検討」と明記した。いわゆる「カジノ法案」である。
 県はカジノを含む統合リゾートについて法制化と県民の合意形成を前提としている。その前提で国家戦略特区に「沖縄統合リゾート」を提案しているが、候補地域として検討するよう踏み込んだ。意思決定に正当性はあるのか。

    ■    ■

 要請書は知事と一部の県幹部のみが関与し、まとめられた。首相と全閣僚が出席する公の場に提出する要請書である。過去の政策協でも同じ手法をとっているのか。それとも今回は「例外中の例外」なのか。
 安倍政権はあらゆる手を使って、知事の年内埋め立て承認を得ようと必死だ。25日には首相と知事が会談する。だが、知事が真っ先にやるべきことは沖縄に戻り、要請の趣旨を県民に説明することである。後先が逆であるというほかない
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http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312250150.html?ref=com_top6

仲井真知事「いい正月になる」 沖縄振興予算を評価
2013年12月25日14時46分

 安倍晋三首相は25日午後の仲井真弘多(ひろかず)・沖縄県知事との会談後、首相官邸で記者団に「政府としてできることはすべて行っていく。日米地位協定は1度も改定が行われていない。改定交渉すら行われなかったが、交渉することで合意できた。しっかり結果を出していきたいと決意している」と述べ、沖縄の基地負担軽減に取り組む考えを改めて示した。
 仲井真氏も記者団の取材に応じ、首相による基地負担軽減と沖縄振興予算確保の説明について、「有史以来の予算だ。長年の基地に絡む性格の違う内容のものの解決をお願いしたら、早く取りかかっていただいて前に進み始めた実感がある。いい正月になるというのが実感だ」と語った。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013122802000149.html

見せかけの沖縄振興策 関係薄い予算 多数計上
2013年12月28日 朝刊

 沖縄県の仲井真弘多(なかいまひろかず)知事は米軍普天間飛行場の移設に関し、名護市辺野古(へのこ)の埋め立て申請を承認した主な理由として、政府の沖縄振興策と在沖縄米軍基地負担軽減策を評価したことを挙げた。だが、政府の提案には沖縄振興とは直接関係ないものも少なくない。基地負担軽減策も実現の保証はない。 (城島建治、大杉はるか)

 仲井真氏は記者会見で「安倍内閣の沖縄に対する思いが、かつてのどの内閣にも増して強いと感じた」と述べた。安倍晋三首相も記者団に「知事に約束したことは全力でやる」と強調した。政府は二〇一四年度予算案に沖縄振興費として概算要求を五十二億円上回る三千四百六十億円を盛り込んだ。政府関係者は「異例の大盤振る舞いだ」と指摘した。
 しかし、中身を点検すると、公共事業関係費千三百八十二億円のうち学校施設の耐震化九十四億九千万円を計上。不発弾等対策費二十五億五千万円も含まれている。
 琉球大の我部政明(がべまさあき)教授(国際関係論)は学校耐震化や不発弾処理などについて「国が全国で行っているのに沖縄振興予算といえるのか」と批判。
 那覇空港滑走路増設事業費三百三十億円も含まれていることについても「国が管理する空港なのだから、国が整備するのは当然だ。それなのに沖縄振興とことさら強調されても困る」と述べた。
 沖縄県が二一年度までの振興計画期間中の予算措置を要望したのに対して、政府は毎年度三千億円以上を確保すると約束した。しかし、安倍首相がそれまで政権を担うかは分からない。法的な裏付けがない「口約束」にすぎないため、財政事業が厳しくなれば、予算が減らされる可能性は否定できない。
 基地負担の軽減に関して、首相は米軍が普天間に配備している新型輸送機オスプレイの訓練の半分程度を県外に移すと約束した。ただ、オスプレイの運用は米軍の専権事項。受け入れ側の他の自治体の理解も必要で、ハードルは高い。在日米軍の法的地位や基地の管理・運営に関する日米地位協定に関しては補足する新たな協定に関する協議を米側と開始することになった。だが、協議対象は国会承認が必要な拘束力のある協定とは限らない。これまでも話し合われてきた運用改善と違うのかどうかも明らかになっていない。
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●「(積極)平和主義」「不戦の誓い」が聞いて呆れる、「死の商人主義」「外交破壊主義」

2014年01月09日 00時00分54秒 | Weblog


asahi.comの記事【弾薬譲渡、異なる説明 日本「緊急の要請」/韓国「予備のため」 南スーダンPKO】(http://www.asahi.com/articles/DA2S10897244.html?ref=com_top_pickup)と、
【韓国国防省「平和維持活動でよくある協力」 弾薬譲渡】(http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312240095.html)。
東京新聞の記事【解釈変更、説明なし 南スーダンPKO銃弾提供】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013122502000122.html)と、
社説【PKO弾薬提供 文民統制を危うくする】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013122502000154.html)。
asahi.comの三つの記事【弾薬提供「武器禁輸三原則を形骸化」 吉田・社民党首】(http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312240448.html)と、
【自衛隊の弾薬提供「危険な一歩」 共産・市田氏】(http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312240446.html)、
【首相「不戦の誓いをした」 参拝後、記者団への発言詳細】(http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312260370.html)。

 産経系新聞のアホみたいな批判ではなく、こういうことこそ韓国(軍)を批判すべきだ。「死の商人主義」「外交破壊主義」を手助けする愚な要請である。

   『●原発推進国同士が手を携えて原発輸出、
             さらに「死の商人」へ: どうやら「恥」という概念は無いらしい

 壊憲に向けて、既成事実で外堀をどんどんと埋めている。「積極平和主義」とは「死の商人主義」「外交破壊主義」。「数十万人単位の市民がテロリスト」なのか、それとも自公議員が戦争屋なのか?

   『●「数十万人単位のテロリスト」のいる
             「そんな国の与党の首脳」が隠蔽法の本音をポロリ

 「公明党幹部」はアリバイ作りに必死だ! 「それにしても、「第三自民党公明党の議員の自民党議員化は目を覆うばかりだ。「平和」を願っているらしい「学会さんらの心情や如何に」?

   『●「『平成の治安維持法』をつくった総理」の非常に危険な思い入れ、
                                      それに手を貸す責任


 最後の記事、「不戦の誓い」をしに靖国神社に参拝するって・・・・・・マンガだろうか何かの冗談だろうか? 「日本人だけではなくて、諸外国の人々も含めて、全ての戦場で倒れた人々・・・・・・全ての戦争において命を落とされた人々」の慰霊を靖国神社でやるのは支離滅裂ではないのか? その人々たちがそれを望んでいるのか? 

 橋下氏(『橋下氏、首相の参拝を擁護 「見送りやめたのは合理的」
               (http://www.asahi.com/articles/ASF0OSK201312260046.html?ref=com_top6_2nd):
    「外交上の配慮で参拝を見送るのはもうやめよう、と判断したことは非常に
     合理的だ」
   と理解を示した。その上で
    「首相はずっと配慮し続けてきたが、吹っ切れたところもあるのでは」
   と擁護・・・・・・さらに
    「今のこの状況では、靖国参拝は外交上の配慮をする領域の問題ではなくなった」
   と指摘。

 そして、河村氏(『河村市長「戦死は最高の美徳」 後に「訂正してもいい」
                        (http://www.asahi.com/articles/ASF0NGY201312260005.html):
    「現職総理だから行かないかん。祖国のために命を落とすのは最高の美徳の
     一つ」
   と語った。戦争の肯定とも受け取れる発言で、河村氏は同日夕、
    「戦争は最悪の悲劇だ。『美徳』はちょっと文学的な表現。訂正してもいい」
   と釈明・・・・・・
    「祖国のために命を落とした軍人に頭を下げるのは世界の常識。
     やっちゃいけないと(外国が)言うのは内政干渉だ」
   と述べ、首相の靖国参拝を擁護。

 両氏が賛意を示すのだから、靖国神社参拝の意味が分かろうというもの。それに、お二人が安倍首相を本件で非難することこそ全くあり得ない話でしょう。弁護士先生が、本件を「合理的」なんて論評するのも、全くお笑いである。

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http://www.asahi.com/articles/DA2S10897244.html?ref=com_top_pickup

弾薬譲渡、異なる説明 日本「緊急の要請」/韓国「予備のため」 南スーダンPKO
2013年12月25日05時00分

 安倍内閣が南スーダンの国連平和維持活動(PKO)で弾薬1万発を韓国軍に無償譲渡したことをめぐり、日韓双方の言い分が微妙に食い違いを見せている。「緊急事態」を強調して初の弾薬供与に踏み切った日本政府に対し、韓国側は「予備のため」との見解だ。

 「万が一の事態を憂慮した予備分だ」。国連南スーダン派遣・・・・・・
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http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312240095.html

韓国国防省「平和維持活動でよくある協力」 弾薬譲渡
2013年12月24日13時02分

【ソウル=貝瀬秋彦】韓国国防省報道官は24日の記者会見で、国連南スーダン派遣団(UNMISS)で活動する韓国軍が自衛隊から弾薬の譲渡を受けたことについて、「平和維持活動をする中で、現地で必要な物品をお互いに協力して補充することはよくある。どの国とも行うことができる」と述べ、冷え込んでいる日韓関係とは無関係との認識を示した。

 一方、24日付の韓国紙・東亜日報は、安倍政権が掲げる「積極的平和主義の正当化を、韓国が手助けする形にもなったと指摘した。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013122502000122.html

解釈変更、説明なし 南スーダンPKO銃弾提供
2013年12月25日 朝刊

 南スーダンで国連平和維持活動(PKO)に参加中の自衛隊が韓国軍に銃弾一万発を譲渡したことに関して、関係閣僚は二十四日、「緊急時の人道的な観点で行った」と強調した。ただ、政府が「武器弾薬は提供しない」としてきた解釈を変更したことには、明確な説明はなし。政府が譲渡の理由とする「緊急性」も韓国側の説明で揺らいでいる。 (後藤孝好)

 菅義偉(すがよしひで)官房長官は二十四日の記者会見で「人道性、緊急性の必要性が極めて高いことを考え、武器輸出三原則によることなく、譲渡した」と説明。岸田文雄外相も「人道的見地、緊急性を考えて判断した」と強調した。

 政府はこれまで、PKO協力法二五条に基づく物資協力を、武器や関連技術の海外提供を禁じた武器輸出三原則に従って実施。PKOの物資協力には「武器弾薬は含まれない」と解釈してきた。

 一九九八年には、自由党の佐藤茂樹衆院議員(現公明党)が国会で「『武器弾薬の物資協力は、あり得ない』と、条文に書かなくても大丈夫か」とわざわざ質問。政府側は「万が一つにもない」と明快に答弁していた。

 過去の国会答弁とのズレについて、小野寺五典(いつのり)防衛相は「なし崩し的という評価ではなく、人道的、緊急的な対応と理解いただきたい」と釈明。他の関係閣僚も、必要性を繰り返したが、従来の解釈との整合性をどう取るかの言及はなかった。

 安倍晋三首相は来年、集団的自衛権の行使を容認するための憲法解釈の変更を目指している。今回の銃弾の提供で、過去の国会答弁や政府解釈を容易に変える安倍政権の姿勢が鮮明となった。

 銃弾の提供は一部の閣僚が外交安保政策を密室で議論する国家安全保障会議(NSC)で即決された。十分な説明のないまま、国民の見えないところで、重要政策が転換される恐れが現実になったといえる。

 公明党幹部は「『緊急性』と『人道性』の二言は、思考停止を招く。一番危険だ」と政府を批判した。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013122502000154.html

【社説】
PKO弾薬提供 文民統制を危うくする
2013年12月25日

 自衛隊による韓国PKO部隊への弾薬提供は国会での議論を全く経ていない。国連の要請があり、緊急性、人道性が高いとはいえ、武器輸出三原則をなし崩しにし、文民統制を危うくしかねない

 国連平和維持活動(PKO)協力法に基づき、日本の自衛隊が他国軍に弾薬を提供するのは初めてだ。同法は、必要なときには閣議決定で「物資」の提供ができると定めてはいるが、今回の弾薬提供が日本政府にとって想定外だったことは否めない。

 政府はこれまで、国際機関から武器弾薬の供与を要請されることは想定されず物資の中に武器弾薬は含まれない、仮に国連事務総長から武器弾薬提供の要請があっても「断る」としてきた。

 武器輸出を原則禁じる武器輸出三原則の縛りがあるためだ。

 PKOを通じた平和構築、人道支援協力は「平和国家」日本の望ましい国際貢献の姿ではある。

 しかし、これまで国会で提供しないと約束していた弾薬を、国会審議も経ず、政府が一方的に提供を決めることが許されるのか。

 専守防衛などとともに、戦後日本の「国のかたち」である武器輸出三原則を骨抜きにし、国会による文民統制(シビリアンコントロール)を形骸化するものだ。

 安倍内閣が先週決定した国家安全保障戦略には、武器輸出三原則の見直しが盛り込まれた。今回の弾薬提供を機に、武器輸出、提供を一気に拡大しようとする思惑があるのなら見過ごせない。

 殺傷や破壊に使われる恐れのある武器弾薬の輸出、提供を厳に慎む理念は堅持すべきである。

 安倍晋三首相らは、文民である首相、閣僚による国家安全保障会議(NSC)の決定こそ、文民統制と考えているのだろう。

 それは文民統制の一部を成すが全部ではない。国会によるコントロールこそが文民統制の中核だ。

 国会審議を経ず、議事録作成の義務すらない同会議を経るだけで安全保障政策を変えてしまうことは、日本の将来に禍根を残す。

 そもそも南スーダンは自衛隊派遣を継続できる治安状況なのか、弾薬一万発を提供する余裕があるのなら、いったい全部で何発持ち出したのか、緊急性が高いというが弾薬提供に本当に妥当性があるのか、疑問は尽きない。

 これらは国会で明らかにされなければならない。来年の通常国会を待たずに、速やかに閉会中審査を行うべきだ。文民統制を国会に「取り戻す」必要がある。
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http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312240448.html

弾薬提供武器禁輸三原則を形骸化」 吉田・社民党首
2013年12月25日00時07分

■吉田忠智・社民党党首

 いったい、どういう手続きで日本の自衛隊に弾薬1万発の提供の話が来て、どのような判断で決まったのか、本当のことがまったく分からない。文民統制の観点からも非常に問題が大きい。NSC(国家安全保障会議)が設置されて、すぐにこんな話が出てくる。懸念されたことが早速表れた。武器輸出禁止三原則がなし崩し的に形骸化されるのではないかと強く危惧する。
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http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312240446.html

自衛隊の弾薬提供危険な一歩」 共産・市田氏
2013年12月24日23時57分

■市田忠義・共産党書記局長

 日本の自衛隊が、武器・弾薬を外国の軍隊に提供するというのは歴史上初めてのことだ。(1991年の)PKO国会の時、「物資のなかには武器・弾薬は含まれない」「国際機関からの要請があっても断る」というのが政府の正式な答弁だった。それを、国会にもかけず、閣議決定だけで、政府の判断で勝手に武器輸出三原則を踏みにじる。安倍政権は「積極的平和主義」という名の下に、海外で戦争できる国づくりへの危険な一歩を踏み出した。許されない。

 91年当時、村岡官房長官は「国際機関から要望を受けても、物資の中に武器・弾薬は含まれないというのが政府解釈だから、絶対に出しませんとまで言っていた。そういう答弁が非常に軽くあしらわれる。政府答弁というのはもっと重いものだ。

 安倍政権の国会答弁は、まったく担保にならないことを実際の行動で示した。秘密保護法で、安倍首相は、一般の国民は罰せられないとか、報道の自由は著しく不当な方法でない限り制限されない、とか色々言ってきたが、その答弁はへの突っ張りにもならないということを実際の姿で示したのではないか。(党本部で記者団に)
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http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312260370.html

首相「不戦の誓いをした」 参拝後、記者団への発言詳細
2013年12月26日18時18分

   (靖国神社参拝を終え、記者の質問に答える安倍晋三首相
           =26日午前11時53分、東京・九段北、代表撮影


 安倍晋三首相が26午前の靖国参拝後、記者団に語った内容は次の通り。

 ――就任後初の参拝。どのような思いで参拝しましたか。

「本日、靖国神社に参拝した。日本のために尊い命を犠牲にされたご英霊に対し、尊崇の念を表し、そして御霊安かれ、なれと手を合わせて参りました。そして、同時に、靖国神社の境内にあります、鎮霊社にもお参りして参りました。鎮霊社には、靖国神社にまつられていない全ての戦場に倒れた人々、日本人だけではなくて、諸外国の人々も含めて、全ての戦場で倒れた人々の慰霊のためのお社であります。その鎮霊社にお参りをしました。全ての戦争において命を落とされた人々のために手を合わせ、ご冥福をお祈りし、そして、二度と再び戦争の惨禍によって人々の苦しむことのない時代を作る決意を込めて、不戦の誓いをいたしました」

・・・・・・・・・。
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●自公議員への投票者は何を思う? 秘密隠蔽法報道に対する、疑問だらけの「自民の「反論」」

2014年01月08日 00時00分28秒 | Weblog


東京新聞の社説【秘密保護法 自民の「反論」は正当か】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013122302000141.html)と、
「私説・論説室から」【恐れるべきは民心の離反】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2013122302000143.html)。

 「特定秘密保護法を批判する報道に対し、自民党が「反論」と称する文書を同党の国会議員に配布した」そうですよ。東京新聞の社説はさすがで、「中身には疑問を持たざるを得ない」。社説の結論は、「国民を不安に陥れるのは、秘密保護法そのものである」。その通り。なんせ我々は、自公議員の眼鏡を通すと〝テロリスト〟ですから。
 「集団的自衛権だ、愛国心だと勇ましい首相の本性が幼稚とおごりだとしたら、民心が離れるのも時間の問題か」、であってほしいけれども、これについては悲観的。だって、先の衆院選や参院選で多くの自公議員を当選させてしまいましたものね。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013122302000141.html

【社説】
秘密保護法 自民の「反論」は正当か
2013年12月23日

 特定秘密保護法を批判する報道に対し、自民党が「反論」と称する文書を同党の国会議員に配布した。反論権は十分に認め、謙虚でありたい。それを踏まえても、中身には疑問を持たざるを得ない。

 文書のタイトルは「特定秘密保護法に関する誤った新聞報道への反論」だ。東京新聞(中日新聞東京本社)や朝日新聞、毎日新聞の報道や社説を二十三本、取り上げて、それぞれ逐条的に「反論」を加えている。

 例えば、「『行政機関の長』が、その裁量でいくらでも特定秘密を指定できる」と書いた新聞について、「反論・事実に反します」と冒頭で記す。さらに「特定秘密は、法律の別表に限定列挙された事項に関する情報に限って指定するもので、(中略)恣意(しい)的な運用が行われることはありません」と記している。

 問題なのは、肝心の別表の中身があまりに茫漠(ぼうばく)としていることだ。外交分野では「外国の政府との交渉」と書いてある。こんな言葉では、どんな交渉も含みうる拡大解釈も、恣意的な運用も可能であろう。どこが「限定」していると言えるのか、不可解というほかはない。

 「国会や司法のチェックも及ばない」と書いた新聞にも、「反論・事実に反します」とし、「国会の求めに応じ、特定秘密を提供しなければならず、国会で必要な議論ができます」と書く。

 この記述は、議員が誤解しよう。たしかに国会の秘密会に提供する定めはある。だが、行政機関の「長」が「安全保障に著しい支障を及ぼすおそれがないと認めたとき」に限られる

 そもそも特定秘密とは「安全保障に著しい支障があるため、特に秘匿するもの」である。支障がないと行政側が判断する情報は元来、特定秘密になりえない。法を読む限り、論理矛盾でないか。

 テロリズムの定義をめぐっても、「反論」があった。政府とは異なる解釈ができる条文の書き方で、根源的な問題である。法律自体が欠陥なのだ。

 自民党の文書は「一部の新聞は誤情報を流して国民を不安に陥れています」と記している。批判に背を向ける姿勢がうかがえる。

 報道機関は良心に従い、権力を監視し、問題点があれば、報道し、言論を述べる。野党も追及する。国民もデモなどで声を上げる。民主主義社会では正常な風景である。国民を不安に陥れるのは、秘密保護法そのものである
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2013122302000143.html

【私説・論説室から】
恐れるべきは民心の離反
2013年12月23日

 馬脚を現す-。隠していた本来の姿が表に現れる、化けの皮がはがれる、などと辞書にある。

 巨額の金銭スキャンダルで発言が二転三転、辞める猪瀬直樹東京都知事に、その言葉を思う人も少なくなかったことだろう。

 徳洲会グループの内紛を端緒に、五輪招致成功で順風満帆だった知事が一転して窮地へ。一寸先は闇を地で行ったようなものだ。

 今日はよくても明日はどうなのか、わからない。

 渡辺喜美氏らの党の仲間割れが見苦しい。出る側が代表の安倍政権へのすり寄りを責め、代表の側は去る者たちの議席返上を求めて会派離脱を許さない。

 どっちもどっちの気もするが、そもそも権力者との近さを誇示する野党党首が野党を名乗ること自体、おこがましい

 日本維新の会も与党か野党なのか判然としない。安倍政権の補完勢力自民を超える保守派の印象が定着して往時の勢いはない。

 存在感乏しい民主党も含めてどこも、期待した人々の不信はいかばかりか。

 為政者も政党も、恐れるべきは民心の離反である。

 安倍内閣の支持率が大きく落ちている。特定秘密保護法の強引な成立が一因なのだろう。小沢一郎氏がたしかこの政権を「幼稚さとおごり」と評していた。

 集団的自衛権だ、愛国心だと勇ましい首相の本性が幼稚とおごりだとしたら、民心が離れるのも時間の問題か。 (谷政幸)
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●醜悪な構図2: 原発人災・汚染の原因者が「公的支援1兆円 裏で税逃れ」

2014年01月07日 00時00分54秒 | Weblog


東京新聞の記事【東電、海外に210億円蓄財 公的支援1兆円 裏で税逃れ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2014010102000105.html)。

 醜悪な構図の〝その1〟は、以下の通り。

   『●原発人災・汚染の原因者が「税金による事業で利益をもたらす」醜悪な構図
  
    「1番目や2番目のような記事にある、こういう現実を見せつけられると、
     国費投入に反対せざるを得なくなる。「汚染の原因をつくっておきながら
     除染の責任を十分果たそうとしない東電側に、税金による事業で利益を
     もたらす構図
」や「利益を還流」する構図なんて、醜悪。「NUMOの事業費も
     電気料金で賄われているため、市民の負担は今後も続く」なんて、
     腹立たしい限りである」

 「東京電力が海外の発電事業に投資して得た利益を、免税制度のあるオランダに蓄積し、日本で納税していないままとなっている」、「投資利益の累積は少なくとも二億ドル(約二百十億円)。東電は、福島第一原発の事故後の経営危機で国から一兆円の支援を受け、実質国有化されながら、震災後も事実上の課税回避を続けていたことになる」そうです。醜悪な構図の〝その2〟です。
 柏崎刈羽の再稼働を画策したりする暇があれば、福島第1原発に集中すべきだし、東京電力原発人災で迷惑を被り、今も迷惑をこうむり続けている人々への対応に集中すべきなのに、一体何をやっているのでしょうか。

   『●柏崎刈羽原発再稼働を画策するような東電は十分に責任を果たしたのか?
   『●東京電力原発人災: 津波による天災ではなく、地震で破断していた?
   『●「状態はコントロール」「完璧にブロック」されているので、
                         東電は柏崎刈羽原発を再稼働するつもりらしい
   『●東電原発人災対策がお粗末すぎる・・・・・・、
                        そして「推進」しか出来ない原子力「規制」委員会
   『●東京電力の体質は変わらず
   『●東京電力原発人災「被ばくに関する正確な情報が
                  伝えられなかった・・・身近で必要な情報が一層隠される」
   『●東京電力原発人災4号炉問題・・・・・・
                    「「UFOキャッチャー」作戦」、想像しただけでゾッとする
   『●「「人間が近づけば即死──」特定秘密保護法が
                    隠そうとする、福島第一原発4号機の“不都合な真実”」
   『●「宙吊り」下の「広島原爆が撒き散らした
                    セシウム137の14000発分」を「UFOキャッチャー」・・・
   『●東京電力原発人災4号炉問題・・・・・・「まさに『神頼み』」、それほど危険な作業
   『●東電の「万全」神話: 「作業員の安全を祈らずにはいられなかった」
   『●原子力「すいすい推進」委員会のお約束な行動パターン:
                             東電の柏崎刈羽原発再稼働審査を開始
   『●東電原発人災「事故収束」=廃炉:
           最初の一歩ではあるが、とてつもなく遠く、とてつもなく危険な道のり
   『●東京電力原発人災4号炉問題・・・・・・
                     恐怖の作業の状況は、いま、どうなっているのか?
   『●原子力「安全神話」とは何だったのか?: 「”ピンホール”問題先送り」問題
   『●東京電力原発人災: 「状態はコントロール」には程遠く、
                         「おもてなし」などできる状態か?

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2014010102000105.html

東電、海外に210億円蓄財 公的支援1兆円 裏で税逃れ
2014年1月1日 朝刊

 東京電力が海外の発電事業に投資して得た利益を、免税制度のあるオランダに蓄積し、日本で納税していないままとなっていることが本紙の調べでわかった。投資利益の累積は少なくとも二億ドル(約二百十億円)。東電は、福島第一原発の事故後の経営危機で国から一兆円の支援を受け、実質国有化されながら、震災後も事実上の課税回避を続けていたことになる。(桐山純平) 

 東電や有価証券報告書などによると、東電は一九九九年、子会社「トウキョウ・エレクトリック・パワー・カンパニー・インターナショナル(テプコインターナショナル)」をオランダ・アムステルダムに設立。この子会社を通じ、アラブ首長国連邦やオーストラリアなどの発電事業に投資、参画していた。

 子会社は、こうした発電事業の利益を配当として得ていたが、日本には送らず、オランダに蓄積していた。

 オランダの税制について米国議会の報告書は、「タックスヘイブン(租税回避地)の特徴のある国」と指摘。専門家も「多くの企業が租税回避のために利用している」とする。

 東電のケースも、オランダの子会社が得た配当利益は非課税。仮に、東電がオランダから日本に利益を還流させていれば、二〇〇八年度までは約40%、それ以降は5%の課税を受けていたとみられる。

 こうした東電の姿勢について、税制に詳しい名古屋経済大学大学院の本庄資(たすく)教授は「現行税制では合法」としつつ、「公的支援を受ける立場を考えると、企業の社会的責任を問われる問題だ」と指摘。会計検査院は蓄積した利益の有効活用を東電側に要求した。

 東電担当者は「多額の税金が投入されていることは、十分認識している。国民負担最小化をはかる観点から、海外投資子会社の内部留保の有効活用は引き続き検討したい」としている。

 <タックスヘイブン> 法人税や所得税などの税率がゼロか、極めて低い国や地域のこと。税(tax)からの避難先(haven)という意味で、租税回避地と訳される。カリブ海のケイマン諸島などが有名。近年、多国籍企業などがタックスヘイブンに所得を移し、納税額を減らす「課税逃れ」が国際的な問題になっている。
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●大滝詠一さんを悼む(3) 「十二月の旅人」「残した作品たちは永遠に不死」

2014年01月06日 00時00分37秒 | Weblog


asahi.comの記事【松本隆さん「作品は不死だね」 大瀧さんへ追悼ツイート】(http://www.asahi.com/articles/ASG147X8CG14UCVL00L.html)。

 大滝詠一大瀧詠一)さんについて、松本隆さんが「さらばシベリア鉄道」の歌詞を引用しつつ「ほんものの十二月の旅人になってしまった」とツイートしたそうです。そして、「「ぼくらが灰になって消滅しても、残した作品たちは永遠に不死だね」などと追悼の言葉をつづった」。『A LONG VACATION』での様々な曲や、その他多数の名作と呼べる曲での最高のパートナー・松本隆さんによる心のこもった追悼の言葉です。松本隆さんが「カナリア諸島にて」の歌詞を電話で「曲送り」したといったことなど、色々なことが思い出されました。

   『●「ナイアガラ」の大滝詠一さん亡くなる
   『●大滝詠一さんを悼む
   『●大滝詠一さんを悼む(2) 「春よ来い」

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http://www.asahi.com/articles/ASG147X8CG14UCVL00L.html

松本隆さん「作品は不死だね」 大瀧さんへ追悼ツイート
2014年1月5日01時53分

 昨年末に急死したミュージシャン大瀧詠一さんの葬儀が4日、東京都瑞穂町の自宅近くの葬儀場で親族と関係者で営まれた。

 参列した作詞家の松本隆さんは、出棺時、大瀧さんと共にロックバンド「はっぴいえんど」のメンバーだった細野晴臣さん、鈴木茂さんらと棺を支えたとツイッター上で明らかにした。

 また、自身が作詞、大瀧さんが作曲して太田裕美さんに提供した「さらばシベリア鉄道」の歌詞を引用しながら、「今日、ほんものの十二月の旅人になってしまった君を見送ってきました」「ぼくの言葉と君の旋律は、こうして毛細血管でつながってると思いました」「ぼくらが灰になって消滅しても、残した作品たちは永遠に不死だね」などと追悼の言葉をつづった。
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●大滝詠一さんを悼む(2) 「春よ来い」

2014年01月05日 00時00分54秒 | Weblog


東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2014010402000129.html)。

 「大滝さんは「春よ来い」・・・・・・正月の孤独に耐える青年の気持ちをしぼり出すように叫ぶ▼・・・・・・春よ来いである」。本当に、そうだ。このままならないこの国の政治状況に。

   『●「ナイアガラ」の大滝詠一さん亡くなる
   『●大滝詠一さんを悼む

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2014010402000129.html

【コラム】
筆洗
2014年1月4日

 正月といってもコンビニもファミレスも営業している。元日の深夜、たばこを切らしてコンビニへ行く。レジの前に並んでいる青年が正月らしからぬ弁当を持っている▼実家に帰らないのだろうか。コンビニの弁当がたまたま食べたかっただけならいいが、どうも引っ掛かる。<行くところなき身の春や墓詣(はかもうで)> 永井荷風。正月のにぎやかさは光となり、かえって心に映る影を濃くする▼永島慎二さんの代表作『漫画家残酷物語』に家出し正月を下宿で過ごす若者の話(『春』・一九六三年)がある。「下宿のふとんの中で除夜の鐘を聞いていたら自分の生活がとてつもなく寂しく思えて」「おとなしくしていれば、みんなニコニコおとそをのんで、おめでとうが言えたのに」▼これに着想を得た曲が、はっぴいえんどの「春よ来い」である。大滝詠一さんが十二月三十日に亡くなった。「春よ来い」は大滝さんの部屋で松本隆さんが永島さんの漫画を見つけて歌詞を書いた。作曲は大滝さんで七〇年のデビューアルバムのA面の一曲目に収録。彼らが目指した「日本語ロック」の嚆矢こうしといえる▼大滝さんは「春よ来い」の歌唱について民謡歌謡の三橋美智也と浪曲の広沢虎造に影響されたと言っている。正月の孤独に耐える青年の気持ちをしぼり出すように叫ぶ▼コンビニの元気のない青年はどうしただろう。春よ来いである。
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●大滝詠一さんを悼む

2014年01月04日 00時00分32秒 | Weblog


nikkansports.comの記事【大滝詠一さん突然死 音楽界に衝撃】(http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20140101-1238499.html)、
サイゾーの記事【さようなら大瀧詠一さん 日本のポップ史を変えた偉大な功績を振り返る】(http://realsound.jp/2014/01/post-232.htmlhttp://realsound.jp/2014/01/post-232_2.html)、
asahi.comの記事【日本語ロック源流膨大 内田樹さん、大瀧詠一さんを悼む】(http://www.asahi.com/articles/ASG124WG7FD0UCVL00J.html)。

 先日亡くなった大瀧詠一さんの続報。

   『●「ナイアガラ」の大滝詠一さん亡くなる

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http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20140101-1238499.html

大滝詠一さん突然死 音楽界に衝撃

 歌手で音楽プロデューサーの大滝詠一さん(65)が30日午後7時ごろ、東京都瑞穂町の自宅で倒れ、搬送先の病院で死去したことが12月31日、分かった。死因は大動脈解離。福生署などによると、大滝さんは家族と自宅で夕食をとった後、デザートでリンゴを食べている最中に倒れたという。1970年代から40年以上も活躍したヒットメーカーの急逝は、大みそかの音楽界に大きな衝撃を与えた。通夜・告別式の日程は未定で、密葬で営まれる予定。

 年の瀬に、突然の訃報となった。所属事務所は「家族で食事をとっている時に急に倒れた。すぐに救急搬送されたが、既に心肺停止状態で、病院で死亡が確認されました」と説明した。福生署などによると、家族は「リンゴを食べていてのどに詰まらせた」と話しているという。大滝さんは日ごろから健康に気を使い、酒もたばこもたしなまず、散歩やサイクリングといった適度な運動もしていた。大病の経験もなく、健康だったため、家族も知人も信じられない急逝だった。

 日本を代表する音楽家だった。早大時代の70年に、細野晴臣松本隆らとバンド、はっぴいえんどを結成。解散後のソロ活動では自分のレコードレーベルを立ち上げ、75年に日本初のCM曲のレコード化(三ツ矢サイダー)を実現。81年には「君は天然色」「恋するカレン」が収録されたアルバム「A LONG VACATION」をミリオンヒットさせ、第23回日本レコード大賞ベストアルバム賞を受賞した。97年の12年ぶりのシングル「幸せな結末」も、木村拓哉主演のフジテレビ系ドラマ「ラブジェネレーション」の主題歌で話題になり、ミリオン超えの大ヒットとなった。

 プロデューサーとしても、大きな足跡を残してきた。73年に山下達郎大貫妙子らのバンド、シュガー・ベイブを、81年には松田聖子のアルバム「風立ちぬ」をプロデュース。森進一の「冬のリヴィエラ」、小林旭の「熱き心に」など、数々の名曲を楽曲提供した実績もあった。ニューミュージックの先駆者であり、後輩ミュージシャンたちに憧れられた日本屈指のメロディーメーカーだった。

 03年シングル「恋するふたり」を最後に新曲はなかったが、05年からは自身の各アルバムを発売から30年たつごとに、リマスタリングして再発売する事業に精を出してきた。昨年も、唯一のオリコンチャート1位アルバム「EACH TIME」(84年)のリマスター盤を、11月まで制作していた。今年3月21日の発売も内定していた。

 9月20日に坂崎幸之助のラジオ「K’s TRANSMISSION」に飛び入りゲスト出演して、10月11日の薬師丸ひろ子のコンサートを見学に訪れたのが、公の場に現れた最後となった。40年以上親交のある知人は「19日にメールのやりとりをしたときは元気そうだった。突然すぎ、まさか亡くなるとは…」と絶句した。この年末も、3月のNHK-FMで放送予定だった「大滝詠一のアメリカン・ポップス伝パート5」の構成を練っていたところだった。

◆大滝詠一(おおたき・えいいち、本名・栄一)1948年(昭23)7月28日、岩手県生まれ。早大第二文学部中退。在学中の70年に、細野晴臣や松本隆らとバンド、はっぴいえんどを結成。73年の解散後は自身のレーベル「ナイアガラ」を創設。アメリカンポップスやロック、日本の歌謡曲などに影響を受けた高い音楽性で知られ、日本のポップス界をけん引した。

 [2014年1月1日7時2分 紙面から]
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http://realsound.jp/2014/01/post-232.htmlhttp://realsound.jp/2014/01/post-232_2.html

さようなら大瀧詠一さん 日本のポップ史を変えた偉大な功績を振り返る
2014.01.01

 大瀧詠一が12月30日、解離性動脈りゅうのため急逝し、各界に衝撃が走っている。MSN産経ニュースなどが報じ、その後NHKニュースなどで死因が判明した。はっぴぃえんどの元メンバー・細野晴臣や、大瀧に才能を見出された佐野元春、サンボマスターの山口隆などが追悼の意を告げている。

 大瀧詠一は1970年、はっぴぃえんどのボーカル・ギターとしてデビュー。1971年にはソロ活動も開始し、1972年にアルバム『大瀧詠一』を発表している。1973年には自身のレーベル「ナイアガラ」を立ち上げ、山下達郎や大貫妙子が所属していたバンド、シュガー・ベイブのプロデュースなども行った。

 1981年にははっぴぃえんど時代の盟友、松本隆と組んだソロアルバム『A LONG VACATION』がミリオンセラーを記録し、大きな商業的な成功を収めた。音楽ジャーナリストの宇野維正氏は、当時の大瀧詠一の印象について、次のように語る。

「大瀧さんはリスナーの世代によって捉え方が異なってくるミュージシャンだと思います。きっと30代以下の世代にとっては伝説のミュージシャンというイメージだと思いますが、自分のような40代前半の世代はギリギリ、『A LONG VACATION』と『EACH TIME』の両名作をリアルタイムで聴くことができた最後の幸福な世代です。『A LONG VACATION』リリース当時、自分は小学生でしたが、ちょっとませた小学生の自分にも届くくらい、このアルバムは一大ムーブメントを築いた作品でした。永井博によるジャケットのアートワークは、まさに80年代前半のお洒落なカルチャーを象徴するものでしたね。あれだけの商業的な成功と、音楽としてのクオリティと、今で言うところのチャラいお兄ちゃんやお姉ちゃんも聴いているような風俗性をすべて合わせ持っていた作品は、ちょっと他には思い浮かびません。大瀧さんはその3 年後にリリースした『EACH TIME』以降、結局30年オリジナルアルバムを出さなかったことになりますが、それにもかかわらず、いまだに日本のポップミュージック界において後輩の山下達郎と双璧を成す存在として位置づけられていることからも、その偉大さがわかるのではないでしょうか」

 大瀧詠一が日本の音楽界に残した功績は、今も息づいているという。

「大瀧さんは、たとえば今年の紅白に出演していた森進一、松田聖子、小泉今日子、薬師丸ひろ子にもとびきりの楽曲を提供しています。寡作な方だったので作品の数は多くありませんが、そのどれもが日本のポップミュージック史に残る名曲です。また、ファースト・アルバムの『大瀧詠一』は、はっぴぃえんどの傑作群と同格か、場合によってはそれ以上の影響を、後のロックバンドに与えた作品と言っていいと思います。自分は先に述べたように『A LONG VACATION』で大瀧さんの音楽と出会って、彼がナイアガラ・サウンドを確立して以降のイメージを強く持っていたので、その数年後に後追いで『大瀧詠一』を初めて聴いた時は、その音楽性の幅広さとある種のクールさに驚いたものです。その作品で大瀧さんは、フォーク、ロックからソウルミュージックまで、ありとあらゆるアメリカの音楽を消化して完全に自分だけの表現にしていました。渋谷系と呼ばれたミュージシャンたち、そして、その後のサニーデイ・サービス(曽我部恵一)、くるり、踊ってばかりの国、森は生きているといった現在活躍しているミュージシャンも、大瀧さんからの影響を強く受けていると思います」

 また、ミュージシャンとしてのスタンスにも、独特のものがあったと宇野氏。

「大瀧さんはほとんど公の場に出てこないことでも知られていました。近年では、年に一度、新春のラジオ番組『山下達郎のサンデーソングブック』の新春放談という企画に出演するくらいで、それ以外はメディアに露出することがほとんどありませんでした。音楽の匿名性を何よりも大事にしていたにもかかわらず、その音楽自体は誰よりも記名性が高かったというのは、大瀧詠一という不世出のミュージシャンの大いなる矛盾であり、最もユニークなところだと思います。ただ、大瀧さんは隠遁してはいたものの、決して世捨て人のような生活を送っていたわけではなかったようです。真偽はわかりませんが、数年前に聞いた自分の好きなエピソードは、彼は一般紙からスポーツ紙までほぼすべての新聞をとっていて、今でも毎朝自宅で起きると、まずそのすべてに目を通してから一日の生活を始めるという話です。そのエピソードにも象徴されているように、あらゆる事象に対する探究心が異常に強く、それが大衆音楽の探求というかたちで最大限に発揮されていたのが、彼の音楽だったのではないかと思います。異常な量のインプットと、異常に研ぎ澄まされた数少ないアウトプット。1人のファンとして、もうちょっと多くの作品を残していてくれていたらと思わないわけではないですが、その才能の在り方と作品の少なさは分ちがたく結びついていたのだと思います。発表から何十年も経った今でも、決して歴史に回収されず、聴く度に新たな発見があるのが大瀧さんの音楽の特別なところだと思います」

 日本におけるポップスの在り方を決定づけたミュージシャンとして、今なお音楽シーンに影響を与え続ける大滝詠一。彼が残したきら星のような名曲たちは、これからも色褪せることなく、人々に愛聴され続けるだろう

(文=編集部)
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http://www.asahi.com/articles/ASG124WG7FD0UCVL00J.html

日本語ロック源流膨大 内田樹さん、大瀧詠一さんを悼む
2014年1月3日09時53分

■内田樹(思想家)

 音楽や映画について、信じられないほど広く深い知識を持っているだけでなく、ふつうの人は気づかないものごとの関係を見出(みいだ)す力において卓越した方でした。2歳違いですが、久しく「師匠」と呼んでいました。

 ツイッターで大瀧さんが手がけた曲の元ネタについてつぶやいたら、数分のうちに「この二つを結びつけたのは地球上で内田さんが最初の人です」と返信をいただきました。うれしかったですね。大瀧さんの元ネタをみつけるのは、ナイアガラー(熱心な大瀧さんファン)にとって最高の勲章だからです。

 一度聴いた曲はすべて記憶しているのかと思うほどの桁外れの記憶力でした。無人島に1枚だけレコードを持って行くなら何にするかという雑誌のアンケートで、大瀧さんは「レコード・リサーチ」というカタログの1962~66年を持って行くと答えました。「全曲思い出せる」から、「ヒットチャートを頭の中で鳴らしながら一生暮らすことができる、と。
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●森達也さん『「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい』書評

2014年01月03日 00時00分45秒 | Weblog


レイバーネットTVhttp://www.labornetjp.org/tvのコラム(http://www.labornetjp.org/Columnに出ていた記事【松本昌次のいま、言わねばならないこと・第7回(2013.10.1) 松本昌次(編集者・影書房) 「非国民」の光栄に輝く一冊】(http://www.labornetjp.org/Column/20131001)。

 森達也さん『「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい』の書評。松本昌次氏の結論、「「非国民と罵倒した人たちよ、この声を聞け、といいたい」。

   『●「日本の恥と呼ぶべき存在」
   『●『追われゆく坑夫たち』読了(2/3)
  
   『●『「反日」とは何か ~中国人活動家は語る~』読了(3/3)
     (※「平和なアジアという井戸を掘る意思があるのかどうか、疑わしい」)
  
   『●隣国と一体どんな関係を築きたいの?
   『●「平和なアジアという井戸を掘る意思があるのかどうか、疑わしい」

 靖国神社参拝時に見られるような安倍晋三首相や石原慎太郎元「ト」知事橋下徹前「ト」知事河村たかし氏など「愛国者」らしき人たちよりも、「非国民」と呼ばれる人たちの森達也さんや斎藤貴男さん(『「非国民」のすすめ』)らの方がよほど真の意味で「愛国」的だと思う。

   『●『「非国民」のすすめ』読了(1/6)
   『●『「非国民」のすすめ』読了(2/6)
   『●『「非国民」のすすめ』読了(3/6)
   『●『「非国民」のすすめ』読了(4/6)
   『●『「非国民」のすすめ』読了(5/6)
   『●『「非国民」のすすめ』読了(6/6)
   『●「不安と闘いながら世界に理念を示し続けたこの国に生まれたことを
                                         僕は何よりも誇りに思う」
   『●森達也さん「組織全体の病理と民意の後押し」
   『●森達也さん『国民を騙し続けたこの国には秘密保護法など不要』
   『●秘密隠蔽法: 「もっと絶望した方がいい」・・・
             「絶望」させられたのは自公・翼賛野党非支持者ばかり

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http://www.labornetjp.org/Column/20131001

松本昌次のいま、言わねばならないこと・第7
7回(2013.10.1 松本昌次(編集者・影書房)
「非国民」の光栄に輝く一冊

「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい――これは、何かのスローガンではない。本の書名である。さらにサブタイトルもある――正義という共同幻想がもたらす本当の危機。著者は森達也氏。8月22日、ダイヤモンド社刊。四六判並製380ページ、定価1600円+税。この本は、2007年10月から、版元のPR誌「経」に連載された「リアル共同幻想論」をベースに、加筆・修正・編纂されたものである。連載が始まってしばらくあと、同社のウェブサイトに転載するようになったが、途端に、ネット上で「鬼畜」とか「非国民」とか「死ね」などの罵声を浴びせかけられる光栄を担った一冊でもある。

森達也氏といえば、オウム真理教を扱ったドキュメンタリー映画『A』 『A2』の監督として、国内外で各種の賞を獲得、一躍名を馳せ、『A3』『死刑』など、作家としてもめざましい仕事をつづけている方だが、わたしは、その「めざましさ」ゆえに敬遠して映画も著書もほとんど知らず、せいぜい、月刊誌「自然と人間」の表紙裏に連載しているコラム「誰が誰に何を言ってんの?」を愛読してきたに過ぎない。(ちなみに「自然と人間」は、毎号すぐれた内容である。)森氏がこれほどの「非国民」とはつゆ知らず、不明をお詫びするほかない。

さて、一読、わたしに「非国民」であることへの限りない勇気を与えてくれたこの本の内容とはどんなものか。目次をそのまま列記すればいいようなものだが、冒頭の、森氏の二、三篇の主張をカッコなしで引用しつつ、適宜、わたしのコメントをつけ加えて、紹介したい。

まず、書名になっている死刑の問題からはじまるが、先進国ではいまやアメリカと日本のみとなった死刑、しかも絞首刑という残酷な方法を今なおつづける日本の死刑制度は、まるで被害者遺族のためにあるかのごとくだと森氏はいう。同感である。わたしに言わせれば、遺族のために国家が昔ながらの仇討ちをしてあげているようなものである。死刑廃止は日本人の心情にそぐわないと、一時的に国家を支配している連中は言いつづけているが、70年ほど前、戦争にひたすら心情を捧げた日本人は、敗戦を告げるツルの一声で、あっさり平和の心情に転換した。誤った心情などは、正しい制度で改まるものなのだ。

つぎに森氏は、北方領土・竹島・尖閣諸島などの領土問題にふれ、無用な諍いや争いを回避するためならば、少しばかり領土や領海が小さくなったっていいじゃないかという。同感である。わたしも自国と他国の人たちの命を大事にしたいからである。共有・共存の道だってある。尖閣諸島いきり立つ石原慎太郎氏は、『俺は、君のためにこそ死にに行く』などという映画を2007年に作ったとのこと。どんな映画か知らないが、勝手にあんた一人で死にに行って欲しいものである

あとは一瀉千里、主要な森氏の主張やテーマを摘記する。肉は食べていいが、動物の殺され方を知ろう。タイガーマスクは薄気味悪い善意。ハンセン氏病に対する無知と偏見は過去形ではない。3・11以後、メディアに広がる「がんばれ」や「絆」はグロテスクだ。メディアによって戦争が矮小化されている。原子力神話に加担したことを詫びる。監視社会の蔓延。解明されないオウム真理教事件。互いに忖度し合いながら暴走する集団。「テロと戦う」とは何か。暴走する資本主義と民主主義。拉致問題の解決は日朝の国交正常化しかない。中国における戦争犯罪の証言。北朝鮮のロケット発射を「事実上のミサイル」と断定する不思議。過去の過ちを認めない日本――etc。

最後に森氏は、戦後、憲法九条を守り抜いてきたことを「誇り高き痩せ我慢」といい、次の文章で本書を閉じている。――「誇ることはひとつだけ。不安や恐怖に震えながらも、歯を食いしばって世界に理念を示し続けたこの国に生まれたことを、僕は何よりも誇りに思う。」

「非国民」と罵倒した人たちよ、この声を聞け、といいたい。
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●「報われない国」のこんな労働環境質の悪い中での希望の光

2014年01月02日 00時00分58秒 | Weblog


東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013121902000131.html)。

 再び未来工業
 「その会社は十二月二十六日から一月十三日までの十九日間休みだ▼・・・・・・年末年始の長期休暇だけではない。全員が正社員。残業もない。営業ノルマも禁止。定年は七十歳で育児休暇は三年・・・・・・「優しくすれば、社員もここを守りたいと働いてくれる」」。本当にそうだと思う。
 「報われない国」のこんな労働環境質の悪い中で、真の意味で生き抜ける未来工業のような会社に、小さな小さな希望を見るようだ。

   『●働くとは何か? 生業とは?
   『●「報われない国」の労働環境の「質」の劣化
   『●「資本主義の狂気」 『週刊金曜日』(12月13日、972号)についてのつぶやき

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013121902000131.html

【コラム】
筆洗
2013年12月19日

 取引のある業者は気をつけた方がいい。その会社は十二月二十六日から一月十三日までの十九日間休みだ▼仕事がないのでも、北欧あたりの話でもない。岐阜県輪之内町の「未来工業」という電気設備資材の製造販売会社。年末年始の長期休暇だけではない。全員が正社員。残業もない。営業ノルマも禁止。定年は七十歳で育児休暇は三年▼創業者の山田昭男さんが書いた「日本一社員がしあわせな会社のヘンな“きまり”」によると「会社のために社員が頑張ろうと思ってくれるにはどうすればいいかを考えた結果」という▼失礼だが、やっかみもあってこの種の話は疑うようにしているのだが、山田雅裕社長は「これが事実であり、しかも成功している」という。「優しくすれば、社員もここを守りたいと働いてくれる」▼厚生労働省のブラック企業調査で四千百八十九の企業や事業所に長時間労働などの法令違反が認められたという。これが今の日本の現実なのか▼社員は家族。そんな時代があった。「あなたが理想とする会社はモリシゲの『社長シリーズ』をピークとして、バブル崩壊とともにこの国から完全に消滅しました」。ドラマ「リーガルハイ」でこんなせりふを聞いた。そうなのだろうが、「優しくすればもうかるのです」と力説する山田社長の話を聞くと新しい「会社」の時代がめぐってきた気もする。
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