現世考： #学会雑感

 

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　おととい，11月19日2017年に，学会でケース報告したとき，エリクソンの「心の習慣」，「人生の習慣」に沿った報告をしました。

　このブログでも，話が横道にそれやすく，脱線がちですから？　学会でも，横道に逸れました。でも，みんな関係する話ですが，その関連性が分からなければ，単にバラバラという印象を持った人もいたことでしょう。

　でも，そこは実力のある司会者と指定討論者がいますから，交通整理をその場その場でしてくれます。

　今回改めて分かったのは，心理の専門家が，心理の専門を深く知っているわけじゃない，ということでしたね。さっき，ヴァン・デ・コーク教授も記していましたが，エドワード・エリスン・カミングスみたいな詩人の方が，より深く知っている場合がある。「心の習慣」，「人生の習慣」にしても，大江健三郎さんは，エリクソンの，Young Man Lutherから，きちんと読み取っているのに，心の専門家の方が，読みこぼしている…。　

　夜の懇親会で，京都大学の高名な先生に伺っても，「心の習慣」とエリクソンを論じた論文は「見たことがない」とのことですものね。

　自分の立ち位置も含めて，「心の習慣」でしっかりとまとまったものを書くことが大事と分かってよかったですよ。

＃聖書の言葉 ＃１人豊か ＃恐れるなぁ

 

 

 

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　今朝も，Out of solitude，p.28から。心の声です。

 

 

 

 

　恐れるなぁ。あなたは大事ですから。

 

 

 

 

　

　その結果はどうですか？

#顔 #くっつきバターン が #心の地図 #体得するもの #人から得られる慰めと歓びの予定表 #予定説 になる

 

 

 

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　ヴァン・デ・コーク教授の 　The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma　『虐待されたら、意識できなくても、身体はその傷を覚えてますよ　：　脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか？』

　第７章。「同じ波長になる：くっつくこと（アタッチメント）と心の音色を響き合うこと（アトゥーンメント）」です。p.124，ブランクから。

 

 

 

 

 

 心の音色が響き合いを元通りにする

 

 

　赤ちゃんの頃のつっくきパターンは，心の地図を作って，生涯にわたる対人関係の予定表になります。その対人関係は，他者に期待することだけではなく，その相手が目の前にいるときの経験する経験から，どれだけ慰めと歓びを得られるか，が書いてある予定表です。詩人，エドワード・エリスン・カミングスが，彼の陽気で楽しい詩

「僕の身体が好きなのは，僕の身体が君の身体と一緒の時だ，…

　筋肉も善い，神経はもっと善い」

たとえ，赤ちゃんの頃に経験したことが，凍り付いた顔と，敵意のある眼差しとであっても。

と，描いたことを疑っていましたね。私どもの対人関係地図は，目に見えないし，感情脳と響きあい，対人関係地図のでき方が分かったくらいでは，変えられません。人と親しくすることが怖いことが，お母さんの産後鬱と関係しているかも，とわかる場合もありますし，お母さんが幼いころにレイプされていた事実と関係しているかも，とわかる場合もあるでしょう。しかしながら，それが分かったからと言って，皆さんがハッピーになったり，人と信頼する関わりができるようになったりするわけじゃありませんね。

　

 

 

　

 

 

　不思議に，エリクソンと被りますね。

　心の地図，対人関係予定表は，人格レベル，身体レベルのものですから，知的に理解しても，何の役にも立ちません。人格は身体と一体ですから，体感，体験してみなければ，わかりません。

　逆に，カミングスが言うように，体感すると，理屈を超えて，心底から，腹から，判ります。

#成長する脳波パターン #不思議物語

 

 

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　ヴァン・デ・コーク教授の 　The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma　『虐待されたら、意識できなくても、身体はその傷を覚えてますよ　：　脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか？』

　第１９章。「応用神経科学　：　怖がりやすい心を脳に結び直す　／　コンピーターを使った方法」です。p.315，第２パラグラフから。

 

 

 

 

 

 

 

　セバーンが説明したように，フィードバックは，脳の働きの鏡を脳にプレゼントしてくれます。頭の流れや交差を下支えする揺れとリズムを示していました。ニューロフィードバックは，脳のある部分はますますよく使い，使わない部分はますます使わなくなるように脳をすることで，脳波の新しいパターンを作って，もともとからある複雑さやバイアスを，自分を調整することにに向けて整えます。セバーンは教えてくれました「結果として，もともとあるけど，固まっていた脳波の揺れの特性を解放して，成長する新しいパターンにしてくれているのかもね」と。

 

 

 

 

 

 

　自分の脳波の流れを視覚化するだけで，成長できる脳波パターンになるかも，というのは，科学というより，不思議物語でしょ。

#顔 の #超越性 #途轍もないほど大事な意味 #認め合いたい願い #バラバラな若い女性の顔 #座間殺人 #エリクソンの生き方

 

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　Young Man Luther　『青年ルター』　p.115の第４パラグラフから。

 

 

 

 

 

　お互いに認め合いたいと探し求めること，すなわち，顔と顔と向い合せたいと探し求めることは，ルターの宗教（訳注：キリスト教）とあらゆる宗教のおいて，私どもが，独りぼっちの若者の最深欲求に繋がる重症のホームシックを理解したいと思えば，考えなくてはならない１つの側面です。真実に愛し合っている２人は，このことを知っていますから，セックスで一心同体になる中で，自分がなくなるのを恐れることを，後回しにすることができますが，それは，２人ともがそれぞれ，相手の一目（訳注：相手の閃き，でもある）の中で，自分が一層確かにされ得るためでしょう。お互いに肯定しあうことの中で顔をじっと見ることができないというのは，どういう意味なのかは，若い患者さん達から学ぶことができることです。その若い患者さん達は，もっと幼いいくつかに舞台に退行しても，セラピストの顔を好きになれず，見ることもできない患者さん達で，ゾッとするほどオッカナイ２つの眼の中で，自分がバラバラになり，自分がボロボロになって，少しも生きている気がしなくなっているんです。１人の若い患者さんが，何十人もの若い女性の顔を描いたことがあります。その若い女性の顔は，割れた花瓶のようにバラバラで，枯れた花のように萎れて，険しくて頑固な目をしていて，あるいは，無情にも明滅しながら遠ざかる星みたいな目をしていました。その若い患者さんは，一つにまとまった健康な顔を描き上げた時初めて，自分が治ったことが判りましたし，自分が絵描きなんだと判りました。このような症状（心がバラバラになった患者が，バラバラな女性の顔を描くという症状）を研究し，セラピー場面で治っていくことに立ち会うたびに，こういう患者さんが，生後半年～生後１年の間にある舞台に部分的に退行し，母子が，思いも気持ちも一致することで初めて手に入れることができるもの，すなわち，馴染みのある（訳注：母親の）顔に気づいて，母親の顔が目の前にあるときには，自分が大事にしてくれてるんだと感じて嬉しくなる歓び，それに，母親の顔がしかめっ面の時には，認めてくれない，と感じて悲しくなる悲しみを，さらには，未知なる顔を見て怖くなる怖さをだんだんと克服する，ということを，もう一度，取り戻そうとしている，ハッとするような事実の意味を初めて確信することができますね。

 

 

 

 

 

　座間の事件の容疑者がほしかった顔は，本当は，死人の顔ではありません。

　優しくて，温もりのある声の言葉をかけてくれる，微笑みをたたえた顔です。それは，子どものために，我を（自分の利益を）忘れて，関わってくれる母親の，教員の，友人の顔です。

　我を忘れて関わってくれる顔の人の生き方，その関わりをしてくれる生き方が，キリストが受け身の立場に立つ生き方であり，正しい生き方です。

 

　この絵描きと気づいた人は，おそらく，エリクソン自身だと感じます。

　エリクソンは，顔と顔を見つめ合うこと，認め合うこと，という日常的な客観的事実の中に，超越があることに，気付かされたから，絵描きであることを超えて，人並み外れた，セラピストになれたわけです。