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▲衆議院環境委員会、石原産業の封じ込め案を批判 他

■衆議院の環境委員会が、石原産業を見学し、瀬戸市幡中地区のフェロシルト封じ込め案を批判しました。

 やっと、国会議員がきちんと意見を述べてくれたという思いです。また、石原産業は、岐阜県瑞浪市のフェロシルト現場の土地を取得する方針とか。こちらは、また、封じ込めと言うことにならないか、ちょっと心配です。


★朝日新聞より

フェロシルト 衆院委員長「全量撤去を」

 石県産業夭阪市)が有害な六価クロムを含む土壌埋め戻し材「フエロシルト」を販売、各地に埋殷されている問題で、現地調査に入っている衆院環境委員会(木村隆秀委員長)は12日午後二二重県四日市市垂坂町の埋設現場や同社四日市工場を訪問、同社幹部から事情を聴いた。木村委員長らは、愛知県瀬戸市幡中町に埋設されたフェロシルトの全量撤去を同社が拒んでいる姿勢を厳しく批判、方針転換を求めた。
 また同社は、東海3県に約30力所ある埋設地のうち唯一、撤去作業が未着手の岐阜県瑞浪市稲津町の埋設地について、周辺地約1万平方びを所有者から買い取る交渉を進めていることを明らかにした。
 埋設量は約土万プとされ、土地取得後、作業の準備にかかるという。

★中日新聞より
撤去フェロシルト処分場容量は4割

 国会議員視察で
石原産業が説明

 土壌埋め戻し材「フェロシルト」をめぐる問題で、製造元の石原産業 (大阪市)が撤去したフェロシルトの処分先として契約した最終処分の容量合計が、撤去予定総量百七万トンの四割強の四十八万ンにとどまっていることが明らかになった。十二日、同社四日市工場三重県四日市市)などを視察した衆議院環境委員会の木村隆禿委員長(愛知5区)に、石原産業の安藤正義常務が説明した。
 また、撤去命令をめぐり係争中の愛知県瀬戸市幡中町を除き、撤去が唯一、未着手たった岐阜県瑞浪市稲津町の埋設地について、同社は土地を地権者から買い取った上で撤去する方針を決めた。

★「瀬戸市の市民団体が、公開質問状を提出しました。

瀬戸市内の処分知事に考え問う
 フエロシルト巡り住民

 有害物質を含む埋め戻し材フエロシルトを巡り、瀬戸市の埋設池近くの住民らでつくる「薦戸市にこれ以上蛮語はいらない」会(川村正子代表)などは12日、同市内の最終処分湯での処分に対する神田真秋知事の意見などを問う公開質問状を県に出した。
 質問状は「神田知事はこれまで、県内でのフエロシルト処分は考えていないと発言していた」として、同市内の処分が認められた経緯や知事の考えを問うている。(朝日新聞)

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▲「鉄鋼スラグ」これも偽りのリサイクル?(その1)

■愛知県津島市で、スラグ放置事件に警察が着手!

 フェロシルト問題と同じ問題をはらんだ事件です。
 これは「県が認めたリサイクル材だ~」という声も聞こえてくる・・・。
 これもリサイクルの名を語った「不法投棄」。
 需要を無視したリサイクルまでもが許されることが、違法な事件を生むのだと思う。

 こういったスラグの山は、この海部津島地区にはいくつかある。私の住む愛西市(旧八開地区)でも大きな山を作っており、数年前から「あれは、廃棄物ではないか」と県に指摘。04年7月には、環境省との懇談でも、写真を示して訴えたことがある。

 県の言い分は「2年ほど寝かせないと路盤材に使えないから、寝かせてあるのだ」というもの。
 しかし、2年以上経った今、その山はさらに大きくなっている。廃棄物ならば、管理型の処分場に入れなければならない。しかし、リサイクル材だと言えば、その辺の空き地に放置できる。不法投棄の山があちこちにできないと行政は動かなかったように、リサイクル材と称する山があちこちにできないと、この「偽りのリサイクル問題」にメスが入らないのだろう。

■新聞記事を読んでの感想

 「県のリサイクル資材として認定されているため、廃棄物処理法には触れないとされたが・・・」と書かれているのが、気になる。認定されていようがいまいが、リサイクル材だって、売れなければ廃棄物だ。農地法違反の問題としてだけでなく、廃棄物の問題として捉え、行政や警察は動くべきだと思う。フェロシルトの時もそうだった。砂防課が「廃棄物か否か」の視点を持って動いていれば、あんな大事にはならなかったのである。

 一度「リサイクル材」と名前がつくと、いつまでもリサイクル材で扱われていることが問題だ。

★新聞報道紹介

2006年(平威18年)9月12日(火曜日)

津島の休耕田
鉄鋼スラグ放置
建設会社社長が関与否定
撤去時間かかる可能性も

 津島市神尾町江西の休耕田で十一日明らかになヮた大量の鉄鋼スラグ放置による農地法違反事件。鉄鋼スラブが、県のリサイクル資材として認定されているため、廃棄物処理法には触れないとされたが、隣接の田んぼは汚水の流れ込みで、枯れた稲が目立つ。関係者は放置への関与を否定しており、撤去までには時間がかかる可能性もある。
 県警生活経済課と津島署の調べでは、名古屋市中区の建設会社社長(五六)が昨年二月、津島市内の地権者男性(今年六月死亡)との間で、休耕田 (約千三百平方メートル)の賃貸借契約を締結。休耕田が、農地法で農地としてしか利用できないにもかかわらず、同六月にかけて鉄鋼スラグ五千立方メートル以上を山積みした疑い。
 地権者の家族によると、休耕田を月額十万円の賃料で資材置き場として建設会社に貸与。「地権者の入院費用を賄うためだった」と話すが、搬入が終わった昨年六月ごろから賃料は滞っているという。一方の建設会社社長は「知人から依頼されたので名義上社長になっただけ。撤去すべきだろうが、鉄鋼スラグ放置には関与していない」と白身のかかわりを否定する。

 放置をめぐっては、地元住民からの通報後、市が地権者と建設会社に改善を勧告したという。ところが地権者からは「貸しているだけで分からない」とかわされ、建設会社の方は所在地が変更されていて、勧告を届けられなかった。このため、県にげたを預けた形になった。
 市農業委員会事務局は 「強制力のない市としては、できる限りの対応はした」としているが、住民には、行政の対応が生ぬるく映る。近くで農作業をしていた男性は「市と地元が毅然(きぜん)と搬入させないようにしていれば、こうはならなかった。よくある産廃の不法投棄のように、”捨てて終わり″にならなければいいが」と心配している。(市川真)
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鉄鋼スラグ放置
県警、水採取し影響調査へ

 津島市神尾町の田んぼに大量の鉄鋼スラグが放置されている問題で、県警は11日、農地法違反と農業振興地域に関する法律(農振法)違反の疑いで現場検証するとともに、周辺の田に影響が出ていないか、水を採取して調べることにしている。
 昨年2月、鉄鋼スラグが放置されていると地元農業団体から海部農林水産事務所に連絡が入った。同事務所が調べたところ、約1360平方メートルの田んぼが、高さ4メートルほどのトタン板で囲まれ、高さ4、5メートルにも及ぶ大量の鉄鋼スラグが積まれていた。三重県大紀町の会社の代表者(名古屋市中区)に勧告したが、県事務所の事情聴取にも応じなかった。4月末、原状回復命令も無視されたため、津島署に告発した。
 現場は、農地法と農振法により「農地」となっていて、ほかの目的で使用する場合は、県などの許可が必要だが、農振法の市利用計画の除外申請では、ほぼ転用は不可能。会社は知っていながら放置したらしい。
 鉄鋼スラグは、銑鉄を製造する高炉で溶けた鉄以外の成分や石灰石、コークスの灰などを冷却した副産物。民間検査機関で成分を調べ、県に鉄鋼スラブとして届け、舗装道路の路盤材としたり、アスファルトと混ぜて舗装に使ったりする。
 同署では、周辺の水田が枯れていることから原因を調べる。県などの調べでは重金属汚染などの重大な影響は少ないものとみられる。
(朝日新聞)

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