脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

投票日に思うこと。

2009年08月30日 | つぶやき
本日は衆議院選挙の投票日です。

皆さん棄権しないで、投票してほしいと思います。

そういう私は、実は
今まで政治に無知で、
あまり関心もなく、

今まで、脳脊髄液減少症の症状がひどくて、棄権したこともある
選挙嫌いの私でした。


でも、
今回は、すでに期日前投票をすませています。

投票日当日、
天候や気圧の変化で、具合が悪くて行く気にならなくなると大変なので、

体調のいい時を見計らって、人に一緒にいってもらえる時に
連れていってもらい、
先日、期日前投票をすませてきました。

実は、私は恥ずかしいことに、政治に関する、
一般教養がほとんどありません。

小選挙区と比例の違いとか、
衆議院と参議院の違いとか、
任期の違い、
役割の違いなどが
政治経済のテスト問題に出たら、

正しく答えられず、0点を取ることでしょう。

それほど、無知な人間です。

その上、選挙が大嫌いでした。

以前、脳脊髄液減少症の音に過敏になってしまう、聴覚過敏の症状や、
起きていられないほどの体の症状に苦しんでいた時、

小さな選挙で、町中を候補者名をうるさいほどに連呼され、

近くを選挙カーが通るだけで、その音も耳に強烈に響いて不快であることに加え、
その音の波動でさえ、体をしめつけるように感じ、非情に苦痛で
選挙カーが通るのもイヤでした。

しかも、家族が勝手に私の名前を書いた、応援する気もない候補者の後援会からしつこく電話がかかり、
勝手に書いた家族とケンカになったり、

電話の音や、運動員や候補者などが玄関のチャイムを鳴らすたびに、
具合が悪くて寝ている私は、本当に苦痛で、

選挙に対するいい思い出はほとんどありません。

家にひきこもって横になっていなければならないほどの
状態の時の病人にとっては

時には郵便局や宅配業者の配達まで、非常に苦痛です。

起きて出て行くという普通の健康な人にとっての行為が
とてもつらい行為だからです。

代わって出てくれる家族がいない
一人の日中は、本当につらいのです。

ましてや選挙関係や宗教関係の電話や訪問は本当に迷惑で、

それで、選挙も大嫌いになってしまいました。

しかも、投票に行くには、
脳脊髄液減少症のしんどい体で外出しなければならず、

着替えも身だしなみもままならないときには、人目も気になったし、

体力的にも気力的にも外出するのもおっくうで、

人に会うのもイヤで、

投票所にいる知らない役人や、
知っている人に会うのもイヤだという、
社会不安状態のような良くない精神状態で、
よけい家から外へ行く気になれず、

いくら、家族に投票を促されても、

どうしても、投票に行く気になれず、
棄権してしまったことも、正直ありました。

今思えば、脳脊髄液減少症によって、
かなり肉体的にも、精神的にも具合が悪かったのだと思います。


今、数年前の当時から比べて、
選挙カーの連呼も気にならず、苦痛に感じず、

音が体をしめつけるようにも感じず、
夏の光も眩しく感じず、サングラスも要らず、

候補者の選挙カーが通ると、
むしろわくわくドキドキし、誰だ誰だと身を乗り出し、
候補者の声にも、むしろ耳を傾け、

人に会うのも苦痛ではなくなり、
外出も苦にならなくなり、
投票所の知らない役人だろうが、知らない出口調査員だろうが、

身だしなみがきちんとしていない自分であっても、
知っている人に会おうが、どうどうとしていられる自信がつき、
誰に会うのも以前のように苦にならなくなり、平気になってきました。

時には、立って、候補者の演説を聞くことさえできるようになり、

自ら投票に行こうと思うようになっただけ、
肉体的にも
精神的にも、
かなり脳脊髄液減少症の症状が改善した自分を感じます。

脳脊髄液減少症の改善や、
ブラッドパッチの効果は

こうして数年単位で振り返ってみてはじめて
気づくことが多いのです。

目先の悪化や改善の並に目を奪われていると、
いつのまにか改善している大きな変化に気づけなくなります。


私がブラッドパッチを受けなければ、
今もなお、
聴覚過敏で、選挙カーの音にも演説にも耳をふさぎ、

体のしんどさや、
得たいのしれない、人に会うのも精神的につらい社会不安障害状態で

今回も、棄権してしまっていたかもしれません。

でも、今回は
脳脊髄液減少症を理解してくれそうな候補者(あくまで期待にすぎませんが)に
一票を投じることができました。

「投票に自ら、積極的に行く気満々になって投票できた。」という、

これだけでも、
私にとって、小さな小さな社会復帰だと感じています。

もし、投票した人の
その後の動向を観察していて、期待に反する人だったら、
私はもう二度と、その人や関連の党には投票しないつもりです。

これからも、できる限り、
たとえ脳脊髄液減少症の思考力でも、
毎回そのつど、自分の頭で必死に考えて投票したいと思います。


政治家は、国民の代弁者になりうる人たちだと思います。

だから、
他の脳脊髄液減少症患者の有権者の皆様も、
他の病の方がたも、
社会的に何か窮地にある方がたこそ、

一人ひとりが、人の意見に左右されることなく、
それぞれ自分の頭で考えた人で
「この人は」と期待する人に、

棄権しないで一票を投じてほしいと思います。

当選した政治家には
どんどん思いを伝えてほしいと思います。

自分の期待する政治家に、国民の思いを伝えて、
何が悪いのでしょうか?

何のために政治家がいるのでしょうか?

税金でお給料をもらっていて、
いろいろ優遇されている政治家には、

その分、しっかり国民の声に耳を傾け
国民の願いを実現させるべく、働いてもらわねばなりません。

きちんと働いてくれる政治家をきちんと選べるか、選べないか?

政治家を働かせるか、サボらせるか?は、
私たち国民の責任だと思います。

投票だけではなく、

その後も、政治家にはきちんと働いてもらわねばなりません。
政治家に、思いを伝えることも、問題点を伝えることもせず、
だまっていては損だと思います。

問題点を知らない政治家には、問題点に気づいた国民がそのことを訴えたり、
伝えたりしなければ、相手は何も気づけないしわかりませんから。

脳脊髄液減少症というわかりにくい、表現しにくい、伝えても伝えても
理解されにくい、

問題点が見えにくい、弱者の声を
肌で感じ取れないような政治家は、
想像力や、感性が低い政治家だと思います。

それを試すいいチャンスだと思います。

脳脊髄液減少症の否定派医師には、

過去の既成概念にとらわれて、新しい発想や
現実の、患者の苦しみを想像する力という、

思考に柔軟性がない方がたが多いように感じますが、

政治家にも同じことが言えると思います。

弱者の声を、
先入観や、既成概念や思い込みなしに、聞き取り、

弱者の思いを感じとり、

現実に存在する問題点を見抜き、改善していくパワーのある
政治家がこれからどんどん増えてほしいと思います。



まだ、投票がお済みでない方がたは、ぜひ、一票を投じるのをお忘れなく。


コメント
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