https://www.bsfuji.tv/sunday-documentary/saigooerabu/pub/001.html
安楽死がないこの日本で、私は良かった。
もし、簡単に安楽死を選べてしまっていたら、
髄液漏れだとわかる前に、それを選んでいたかもしれない。
安楽死がないこの国で、良かった。
髄液漏れだとわかるまで、むりやり生かされた。
新たな治療を試して、症状が軽くなると確かめられるまで、
むりやり生かされた。
あの時、死んでいたら、今の私はなかった。
その時、絶望的な状況でも、
時間がたてば、新たな治療法が見つかる場合もある。
楽になる方法も見つかる可能性もある。
だから、最後まで生きてみないとわからないと思う。
私も今まで、死んだ方がマシだと、何回思った事か?
症状の苦しみに加えて、周囲にも医師にも全く理解されない事に、
どれだけ追い詰められたか?
でも、死なずに生きてて良かった。
安楽死がない国だったからこそ、しかたなしにも、拷問のような症状に耐えられたのかもしれない。