裕福でない我が家は実家に帰省するのに新幹線は使わない。
パジェロIOもガソリン食いなので使わない。
どうせ妻とクーと2人と1匹なので軽のミニカになるのだ。
パジェロIOだとガソリン代は往復で4000円くらいかかってしまう。
それがミニカだと半分の2000円あればじゅうぶん往復できるのだ。
裕福でない我が家では高速も使わない。
国道3号線を行き来している。
実家に帰ると沈丁花の花が満開を迎えていた。
そしてお隣の梅も綺麗に咲いていた。
芝生の庭には雑草が生え始めている。
取っても取っても次から次に生えてくるので放置状態なのだ。
実家について一息入れて母の病院に向かう。
母の病室は4人部屋、お隣のおばあちゃんと仲良くなって飴やチョコレートをあげると嬉しそうに頂いている。
そんなお隣のおばあちゃんのお見舞いに来た方と話をしていると、そのおばあちゃんの妹さんという事らしい。
さらに話をしていると私の同級生のお母さんという事が判明した。
私は6年生になった時この街に転校してやってきた。
そのときずいぶんと大人気な背の高い女の子がいるなと気になった、その子のお母さんだったのだ。
家が近かったので小学、中学、高校と一緒に良く遊んだものだ、今はこの街で保母さんとしてまだ現役で働いているそうだ。
その子は高校を卒業すると地元の保育園に就職が決まっていた。
私が高校を卒業してこの街を去った後も保母さん一筋で頑張っていたわけだ。
結婚して2人の子供を大学まで出して、とお母さんは言う。
竹馬の友という言葉があるが、そんな懐かしい会話だった。