こ け し
東北地方のお土産の「こけし」は何かもの悲しい。
子どもが産まれても育てて行けないほどに貧しい地方だった。
産まれて間もなく何人に一人かは「間引き」と称して、木の根っこなどに埋められた(殺された)。
深い雪に閉ざされた長い冬、囲炉裏に薪をくべながら手慰みに彫った人形、それが「こけし」。
あの子がもし生きていたならこんな姿になっていただろうか?・・・と偲んで彫ったもの。 つまり、そこにはその子はいない。
手も足もないこけし人形、なんだかちょっと薄気味悪い。
ところで、私たちの子供が小学生になったころの子供の数に比べると、いまはその半分もいません。
子どもは一体どこへ消えてしまったのでしょうか。
敗戦の痛手からやっと立ち上がり、ちょっとは豊かになったのかな?・・・と思う間もなく、権力者による規制緩和・改革・自己責任などというイカサマで、庶民の懐は搾り上げられて格差社会に陥ってしまい、経済的な事情で結婚もできない若者が半数もいる。 結婚できなければ子供もできない。
子どもがいなくなる国で栄える国はない。
霞が関には巨大な「子消し人形」が聳え立つ。
東北地方のお土産の「こけし」は何かもの悲しい。
子どもが産まれても育てて行けないほどに貧しい地方だった。
産まれて間もなく何人に一人かは「間引き」と称して、木の根っこなどに埋められた(殺された)。
深い雪に閉ざされた長い冬、囲炉裏に薪をくべながら手慰みに彫った人形、それが「こけし」。
あの子がもし生きていたならこんな姿になっていただろうか?・・・と偲んで彫ったもの。 つまり、そこにはその子はいない。
手も足もないこけし人形、なんだかちょっと薄気味悪い。
ところで、私たちの子供が小学生になったころの子供の数に比べると、いまはその半分もいません。
子どもは一体どこへ消えてしまったのでしょうか。
敗戦の痛手からやっと立ち上がり、ちょっとは豊かになったのかな?・・・と思う間もなく、権力者による規制緩和・改革・自己責任などというイカサマで、庶民の懐は搾り上げられて格差社会に陥ってしまい、経済的な事情で結婚もできない若者が半数もいる。 結婚できなければ子供もできない。
子どもがいなくなる国で栄える国はない。
霞が関には巨大な「子消し人形」が聳え立つ。