公孫樹

　　　　　　　　　公　　孫　　樹　（いちょう）
　金色の 小さき鳥の かたちして 公孫樹散るなり 夕陽の丘に（与謝野晶子）
なかなかこんな歌は詠めない。
・・・で、公孫樹賛歌を書いてみます。
公孫樹は樹木も葉も燃えにくいところから、古来防火林として重用されて、御堂筋など主要都市の街路樹として多用されてきました。
また、その実の銀杏はほのかに甘くちょっと独特の臭みがあって茶碗蒸しのネタとして欠せることができないものとなっており、フライパンで炙ると恰好の酒のつまみにもなります。　また、活力の基にもなります。
その板には殺菌作用があり調理のまな板として最適でもあります。
われわれ人間の健康にとっても、大切にしたい器官を示して注意を喚起してくれていることでも知られています。
いわく「胃」「腸」「脳」「気」または「歯」です。
駄句を一つ
　金色の　洋酒を浴びて　そのあまり　胃腸壊して　医者通いなり