「ま だ」と「も う」
「お金が危ない!」のテーマで連続して講演」していますが、アベノミクスの影響でこのところ株価が上昇していることに関して、期待感を持ってる人が案外多いのに驚きました。
「株」というものは基本的には誰かが儲かるとほかの誰かが損をするゼロサム社会でギャンブルです。
まっとうな人が参加するべきタチのものではないと考えています。
(・・・とはいうものの私自身も株に手を出しておお火傷した経験者ですが)
バクチ場(証券業界)の格言などをいくつか紹介して行きたいと思います。
曰く 「まだはもうなり もうはまだなり」です。
まだまだ上がると思って買うとそこがもう頂点だったり、もうこれ以上は下がらないと思ってナンピンを掛けると株価はまだまだ下がり続けて、大損する。どちらにでも解釈できる二股膏薬みたいな無責任な格言です。
よりつき おおびけ
ぜんば(前場)のよりつき ごば(後場)のおおびけ という言葉です。
「前場のよりつき」は市場が開いた時の最初の取引価格で、ヨリツキを漢字
で書くと「寄付」です。 株界に入る時にはまず「寄付」する。
後場のおおびけはその日の最終的な株価で、おおひけを漢字で書くと「大引」です。 大きく引けるという意味です。
つまり、株の世界に入るということは前場で寄付をして後場で大きく引かれるということを意味します。
素人がこのこ入って行ってやすやすと勝てるようなところではありません。
見 き り 千 両
「乞食のように買って」「大名のように売れ」とも言います。
「見切り千両」という言葉もあります。 乞食・・・は安値の時にチマチマと乞食みたいにみみっちく買って買い集め、ある程度ボリュームが貯まれば一気に売る。 つまり大名売りを挙行するという意味です。
仮に買い溜めた株がその後どんどん値下がりした場合、躊躇せず100両の損切して処分することは、ずるずると決断を怠り証券会社の「損を取り返しましょう」などいい加減なことを言われるままずるずると取引を続けて、損失をさらに重ねるよりも1000両のもの価値があるという意味です。
「金の切れ目が縁の切れ目」で破産してしまうまで、あきらめられない素人がいい「カモ」になるのです。
証券会社では「5人殺して 一人前」という言葉があります。
忘 れ よ
(買った株のことを)わすれよ、という格言です。
そういう現実も実際に見てきました。 戦後のインフレ期、関西電力の社員は給料を満足に払ってもらえない時期があって、給料の一部・ボーナスの全額を会社の株の現物支給をされたようです。
そんなものもらっても、生活の足しにならないからほとんどの人はすぐに転売してしまったのですが、この時代誰も株なんか買ってくれなかった。
仕方なく小金を持った親戚筋に無理を言って買ってもらった。
いやいや買わされた人は、その株を持ってる事さえ忘れてましたが、高齢になって老人ホームに入ることになって財産を調査したところ、なんとその株が5000万円相当になっていた・・・と言う事例。
無欲に勝る人生訓はない。
「お金が危ない!」のテーマで連続して講演」していますが、アベノミクスの影響でこのところ株価が上昇していることに関して、期待感を持ってる人が案外多いのに驚きました。
「株」というものは基本的には誰かが儲かるとほかの誰かが損をするゼロサム社会でギャンブルです。
まっとうな人が参加するべきタチのものではないと考えています。
(・・・とはいうものの私自身も株に手を出しておお火傷した経験者ですが)
バクチ場(証券業界)の格言などをいくつか紹介して行きたいと思います。
曰く 「まだはもうなり もうはまだなり」です。
まだまだ上がると思って買うとそこがもう頂点だったり、もうこれ以上は下がらないと思ってナンピンを掛けると株価はまだまだ下がり続けて、大損する。どちらにでも解釈できる二股膏薬みたいな無責任な格言です。
よりつき おおびけ
ぜんば(前場)のよりつき ごば(後場)のおおびけ という言葉です。
「前場のよりつき」は市場が開いた時の最初の取引価格で、ヨリツキを漢字
で書くと「寄付」です。 株界に入る時にはまず「寄付」する。
後場のおおびけはその日の最終的な株価で、おおひけを漢字で書くと「大引」です。 大きく引けるという意味です。
つまり、株の世界に入るということは前場で寄付をして後場で大きく引かれるということを意味します。
素人がこのこ入って行ってやすやすと勝てるようなところではありません。
見 き り 千 両
「乞食のように買って」「大名のように売れ」とも言います。
「見切り千両」という言葉もあります。 乞食・・・は安値の時にチマチマと乞食みたいにみみっちく買って買い集め、ある程度ボリュームが貯まれば一気に売る。 つまり大名売りを挙行するという意味です。
仮に買い溜めた株がその後どんどん値下がりした場合、躊躇せず100両の損切して処分することは、ずるずると決断を怠り証券会社の「損を取り返しましょう」などいい加減なことを言われるままずるずると取引を続けて、損失をさらに重ねるよりも1000両のもの価値があるという意味です。
「金の切れ目が縁の切れ目」で破産してしまうまで、あきらめられない素人がいい「カモ」になるのです。
証券会社では「5人殺して 一人前」という言葉があります。
忘 れ よ
(買った株のことを)わすれよ、という格言です。
そういう現実も実際に見てきました。 戦後のインフレ期、関西電力の社員は給料を満足に払ってもらえない時期があって、給料の一部・ボーナスの全額を会社の株の現物支給をされたようです。
そんなものもらっても、生活の足しにならないからほとんどの人はすぐに転売してしまったのですが、この時代誰も株なんか買ってくれなかった。
仕方なく小金を持った親戚筋に無理を言って買ってもらった。
いやいや買わされた人は、その株を持ってる事さえ忘れてましたが、高齢になって老人ホームに入ることになって財産を調査したところ、なんとその株が5000万円相当になっていた・・・と言う事例。
無欲に勝る人生訓はない。