27.04.04 狐 疑 NO.755
「狐疑」(こぎ・・・キツネの疑いという意味です。) キツネは実に疑い深い(用心深い)動物です。
そのキツネを欺いて仕掛けをして捕えるのは非常に難しい。
・・・で難しいから面白いということで、人間とキツネの騙し合いのようなスポーツ「キツネ狩」と言うのが
あって、これがイギリスの紳士のたしなむものとして人気がありました。
近年は動物愛護とかの精神が高まって、このスポーツの存続も風前の灯のようになっているらしい。
キツネが疑い深いというところから、日本ではあれこれと思い悩んで人のアドバイスや指導に従わず、
決心がつかない人を指して「狐疑に陥っている」などと言います。 高齢者にそういう人が多くいるよ
うに感じます。
本人の為と思って一番心配してくれている親族や友人の言葉を信じないで、言葉巧みに自分の言い
なりになってくれるいかがわしい人のことを聞く。
溺れる者は藁でも掴むと言いますが、所詮掴んでも藁は藁、頼りになるものではなくて、うまく金銭を
巻き上げられるに違いない。金の切れ間が縁の切れ目で、ひどい目に遭って初めて気が付くあり様。
都合が悪くなってから頼りにされる親族はたまったもんじゃない。
「狐疑」に陥った人をどうやって救うのか・・・ちょっと難しい問題です。