27.04.22 ね ず み NO.773
孟宗竹は125年に1回花を咲かせて朽ち果てる。 あのなんの変哲もないこの素朴な植物に、なぜ
そんなに正確な時間時計が設計されていて、なぜそんなに律儀に正確に行動するのかは、まさに自然
の驚異です。 竹には花が咲き実が稔って落下する。 その実は小麦に似た栄養分がある。
竹の花が咲く年・地域に住む野ネズミがそれを食べるから、ネズミはネズミとは思えないほどに丸々と
肥え太り、異常なほどの速度(ネズミ算)で繁殖する。
でも、食料には限界があるために畢竟、繁殖ネズミは食えなくなって、種の保存の危機を感じることに
なる。1匹のボスネズミがある日突然にそれに気が付き、移住すべく一定の方向を目指して走り出す。
そうすると、他のネズミたちも烏合の衆のようになって一斉に追従し、ネズミの大軍団がどこまでもど
こまでも一直線に走り出す。そうして、どこかの海とか湖に突き当たって、次々に飛び込んで死滅する。
*開高 健著 芥川賞受賞作品 「パニック」より。
話替って、今の政権。 自由・民主と標榜する政党ですが民主的な政党とは思えないほどに肥大
化して、横暴にして獰猛・肥満したどぶネズミさながらになっています。
いつ、とんでもない方向に向かって走り出し、集団自決するかという危機に瀕している。
危なっかしくって見ておれない。