30.07.06 身 勝 手2 NO.1942
バブル期を振り返ると、銀行は中小事業者や個人にまでじゃぶじゃぶ
にお金を押し貸しし、バブルがはじけると一転して「貸し剥がし」に走
り、推定100万人も破たんさせ、自らも深手を負って政府資金を投入
してもらってなんとか救済されたことは記憶に新しい。
その後は「安全・安心」をうたい文句に、カジノギャンブルとさしたる
相違がない「投資信託」を売りまくり手数料を稼ぎましたが、「投信」
を買った多くの人は「元本割れ」はまだいい方で、投資した金額が半分
になったというような話を聞きます。
その投信が行き詰まると、今度は資産運用と相続対策の切り札として、
借金をして収益マンションを建てて、その収益で老後の資金安全・安泰
にしましょうというお話に転換しました。
これだって、話に乗った人の大半は期待通りの収益が上がらないばかり
か借入金返済に窮して、不動産を担保に取られたり裁判所の競売にかけ
られて、何もしなければそんな悲惨なことにならなかったであろう、窮
地に追い込まれているのです。
・・・続く。