30.07.17 寝 技 NO.1951
寝た姿勢で戦う・・・柔道用語です。
舞台裏の駆け引きで、それまでの成り行きをひっ繰り返す意味・・・
と明解国語辞典に載っています。
私は通算10年間柔道をやりましたが、素質がないのか運動神経が鈍
いのか、いつも同窓生の中ではビリにいました。
でも、押さえつけられて負けている姿勢で、相手の関節を拉ぐ(ひし
ぐ・・・くじきとめる)や、首を締めあげる技だけはなんとか習得し
て、昇段試合ではすべて「寝技で」勝ち進んでなんとか段位をもらい
ました。
投げ技と違って華々しさはありませんが「効果」とか「有効」などと
いうポイントはなく、勝つ場合はほとんど一本勝ちです。
その後は、トラブルの多い仕事を生涯の仕事としてやって来ましたか
ら、裁判なども10回ほど経験しました。
相手に十分に攻撃をさせておき、劣勢にあっても相手の一点の弱点や
矛盾を見付けたら、その点を果敢に攻め上げて、ちょうど柔道の寝技
・関節技・絞め技のような手法を駆使し、勝率はおおむね70%を維
持したきました。
争いなどしない方がよいことは当然ですが、止むを得ずにやる場合に
はこの「寝技」が有効です。