31.02.22 講 談 NO.2156
日本古来の伝統芸能と言われる「能」や「文楽」を見たことはありま
せんが「歌舞伎」と「狂言」はその機会があって観ました。
でも、両方ともわけが解らなくってちっとも面白くないので、終始居眠
りをしていました。
その点、今はあまり聞きませんが広沢虎三や東屋浦太郎の浪曲(浪速節)
は、子供のころに聞いても大体の粗筋が解ったものでした。
今生き残っている「落語」は言うに及びませんが、古典といえども解りや
すくって面白くっていい。
それと「講談」もいいですね。 「講談師見て来たようなうそを言いい」
っていいますが、映像も音響もなく・ただ口先でしゃべるだけで源平の合
戦や千姫大阪城脱出の情景を、なまなましく空想させるのですから、いま
どきの政治家の空疎な話なんかより余程面白くって素晴らしい。
講談はおおむね戦記ものが多い中、田辺鶴瑛さんの介護をテーマーにし
「ふまじめ介護」という講談は、ともすれば陰気になり勝ちな「介護」と
うテーマーを面白おかしく仕立てて、「介護」を「快護」にしようとす
真面目な講談でして、こういうものをもっと多くの人に聞いていたいた
だきたいものです。