31.03.07 踏切事故 NO.2169
電車が近付いているのに踏切内に人が立ち入り、事故に遭に合うケー
スが多発しています。 自殺目的で自分の意思でそうする迷惑な行為
もありますが、認知症に罹って無意識のうちに立ち入る人も目立ちます
平成19年に発生した認知症患者による踏切事故は、死亡した親族に対
してJRが「事故によるJR側の損害」について、720万円の賠償請求訴
訟を提起したことで注目されました。
裁判で被告側が勝訴するまでの8年間の長い戦いの記録は、高井隆一氏
の力作「認知症鉄道事故裁判」に委ねますが、少なくとも踏み切り設備
は、今の様な竹の棒1本のような粗末で危険なものを、地下鉄などのホ
ームに設置されている、簡単に立ち入れができないような堅固なゲート
にすべきではないかと思います。
それには費用もかかることでしょうが、これから先認知症の人がますま
す増加して来るのですから、公共設備だって世状にあったものにしてゆ
く必要があるのではないでしょうか?
万博をやったりカジノを作るよりももっと火急で重要です。