小言コウベイN

日々感じた風刺等について書いています。

減価償却

2019-06-07 21:28:05 | 日記

   R 01.06.08      減 価 償 却    NO.2262

 企業の経理や会計を担当した人ならば、聞いたことがあるし・その

意味もおわかりでしょうが、「モノ」にはそれぞれ「命」(寿命)が

あって、毎年毎年寿命は減って行く、つまり価格が下がって行くとい

う理屈です。 軽自動車の法定耐用年数は4年ですから、毎年25万円

ずつ帳簿価格から減額してゆく(新車購入資金として毎年積み立てて行

く)のです。 木造家屋の場合の法定耐用年数は20年ですから、2000

万円で買った家ならば、単純にいえば毎年毎年100万円ずつ減って行く

のです。

「なごみの家」にリフォーム支援隊というのがあって、一時期ボランテ

イアとしてお手伝して感じたことは、高齢者にはこういう「減価償却」

という思想全くない・・言うころでした。

一旦買った家は永久に不滅の資産であるという考えです。

建築後50年以上も経過して、もう手の施しようまないほどに老朽化して

いる家を「補修」して使い続けたいという人がいました。

こういう家にお金を掛けるのは、回復の見込みのない「植物人間」

(いやな言葉です)の延命だけの治療をするようなもので、まったく意味

がありません。

人間に終末があるように「家」にだって終末があるのです。