野獣の中でかなり高度な知能をもった動物として、キツネが
あります。 体に寄生したノミを退治する方法として、口に藁
をくわえて尻尾からゆっくり水につかります。ノミは水が苦手
だから、水没を避けて胴体や頭の方に競って退避します。
ノミが最後にたどりつくのは狐が口にくわえて藁です。 体中
のノミがその藁のなかに入ったころを見計らって、キツネはそ
の藁をポイと水に投げるのです。 キツネはそうやって、体に
付いたノミを退治するのです。
今時、藁なんて見掛けませんし、人に見向きもされませんが、
昔は貴重な「資材」でした。 金属溶解の際の不純物取りや
布の染色には欠かせないものでした。
この地球、限られた資源を有効に活用して行くためには、昔の
資源を見直して見る必要があるのではないかと考えます。