26.12.08 未 亡 人 NO.628
今時こんな言葉は死語になっているのでしょうが、かつては夫に先立たれた女性を「未亡人」と言って、第2次世界大戦ではわが母を含め多くの戦争未亡
人を発生させました。
未亡の「未」は(すえ・・・先)ではなくて、いまだですからこの先に希望がないという意味ではなくて、いまだに亡くならない人と言う意味になります。
封建時代の武家社会では武将が戦場などで戦死したり、城中で粗相があって責任を取らされて切腹した場合には、原則としてその妻も死の道行きに同道し
たのでした。 後に仏門に入り亡き主人の霊を慰霊するということで、尼さんになるという便法が考えられましたが、夫が亡くなったのに未だ亡くならない
人と言う意味で謙遜の意味を込めて「未亡人」と言っていました。
ところで現代では、夫に先立たれた女性は長生きするというし、反対に妻に先立たれた夫は早死にするという統計があるそうです。
どちらが先になるのかどうかは「神」のみぞ知るところですが、どうなってもいいような心積もりだけはお互いに持っておきたいものです。
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