銀座のうぐいすから

幸せに暮らす為には、何をどうしたら良い?を追求するのがここの目的です。それも具体的な事実を通じ下世話な言葉を使って表し、

シェークスピアーとは、一体本当は、誰だったのか?

2009-07-09 23:00:49 | Weblog
 昨日アップロードをしたヘンリー八世については、有名な史劇があるはずです。シェークスピアー原作の。で、私はその舞台も見てはいないし、シナリオの翻訳さえ読んではいないのですが、ちょっと気にかかる事があって、WIKIPEDIAで、ざっと探索をして見ました。

 すると、案の定と言うか、想定どおりと言うか、それを上演したグローブ座は火事になっています。しかも初演三日後に・・・・・理由は劇中に用いた砲弾が、火事の火元になったとか? うーーん、大いに怪しい。
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 私は1960年代に大学を卒業をしたのですが、その二十年後にもう一度復学して勉強をしたのです。そのときに英文学の一貫としてシェークスピアーを学んだのですが、担当教授が何度も、「シェークスピアーは、実は覆面作家であり、本当は政治家のフィリップ・マーロウ(?)ではないかといわれている』とおっしゃったのです。

私は、その情報を、当時はさして重要なこととは考えなかったのです。シェークスピアーを考えるときは、その文学性を論じればそれでよいのだと考えていました。で、重要ではないと考えることは記憶に残りにくいのです。その教授は若い方でありました。だから、階級としては、助教授とか、準教授クラスだったのかもしれません。

 そして、その教授のお名前を覚えていませんし、講義のタイトルさえ覚えておりません。また、最大に重要である、その覆面作家であった場合の、政治家の方の名前もうろ覚えです。

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 で、最近しょっちゅう頼っている、WIKIPEDIA で、フィリップ・マーロウと引いてみると、なんと、レイモン・チャンドラーのミステリー小説の主人公・名探偵の名前しか載っておりません。それで、何か怪しげなアルファベットではあるものの、英語名で入れてみると、厳戒態勢下の(私の名前他を記入しないとは入れない)サイトでしか、

 Philip Mallow はでてこないのです。で、そこに名前を入れるのはためらわれて、それは、諦め、他の方法で、ためしてみました。アルファベットを変えて、Phillip Marrow で試したり、何度もやり直してみましたが、30年近く前に、その教授が、力説なさったあの名前は、見つからないのです。

 イギリスの17世紀の政治家ですから、今のインターネット社会のどこにも見当たらないのは不思議ではないのですが。

 しかし、教授は相当な信念を持って講義をなさったのですから、その人物は、英米圏では知る人ぞ知る有名な存在かも知れず、それゆえに、博識のチャンドラーが、その名前を登場人物用に拝借したとも考えられるのです。

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 一方で、現在の Wikipedia におけるシェークスピアーは、他人の小さな訴訟に巻き込まれたとか、次女の婚約者に不始末があったとかは、書いてありますし、若い時期に経歴が不明な年月が、6年間あると書いてありますが、それ以外は問題がないように記述をされています。

 しかし、もし政治家が覆面作家であるとしたら、投獄をされていた時期である可能性もあると、教授が仰っていたような記憶も、私にはうっすらとですがあるのです。投獄と言うと忌まわしい言葉のようですが、ヘンリー八世を見ていてもわかるように、強者の恣意で、投獄をされる場合もあるのですから、投獄をされた方が正しい場合もあるわけです。それは、イエス・キリストの時代から、証明をされている事実です。

 もちろん、すべての戯曲がその覆面作家のものではないのかもしれません。しかし、この『ヘンリー八世』だって、八世の死後100年以内にかかれていますから、時局ものも時局ものであり、ある種のお上への批判でもあるのです。

 しかも当時のイギリスは、現在の日本のように敗戦国でもなく、政治当局は自信を持って、取締りを行っていて、お上に逆らうものへ弾圧を加えた可能性はあります。ヘンリー八世のその再現ドラマを見ても、司教ウルジーやヘンリー八世の右腕だったクロムウェルをはじめ、あらゆる政治家が粛清をされています。

 スターリン時代のソ連もかくやと思われる暗黒性があります。

 今、シェーっクスピアーを上演することはほとんど問題がありません。しかし、私が子ども時代にはとても有名な戯曲だったはずの『ベニスの商人』はほとんど上演をされません。金銭の価値を優先にする事への批判である・・・・その戯曲は現在の風潮と合致しないからでしょう。また、パレスチナ問題などを考えても、ユダヤ主義やユダヤ人への批判が許されない現代ですから、上演をされません。

 しかし、『ハムレット』や、『12夜』に比べれば『ヘンリー八世』は、相当にリスキーな戯曲だったと思われます。09-7-7にNHKハイビジョンで放映されたドキュメンタリー風の再現ドラマよりも、もっと抑えた記述らしいのですが、・・・・・つまり、離婚や結婚についての詳細を省いてある・・・・・換言すれば、王のあくがもっとも露呈をした部分を省いてあるにもかかわらず、当時はリスキーな脚本であったと私は推察するのです。

 言論弾圧の仕組み(ただし、現代の日本では、相当に込み入ってきている)をふかく、かつ身近に感じているこの日ごろですから、
 大昔のシェークスピアーについても思いが馳せられ、それゆえに、覆面作家であった可能性も捨てきれないなと思い始めた、この数日です。

  2009年7月9日                 雨宮 舜
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ヘンリー八世・・・・・それは、アメリカで制作をされた

2009-07-09 00:32:54 | Weblog
以下の文章は、8日水曜日の夜21:00ごろアップロードしたのですが、9日の0:30分に相当推敲しなおして再アップロードをしております。どうかよろしく。

 09-7-7の夜八時からNHKハイビジョンで『ヘンリー八世』と言うドキュメンタリーが放映をされました。私は朝は新聞を読まない主義(もしかしたら、一日中読まない主義)で、もちろんテレビ欄もチェックしませんので、主人がそれを、観始めたときに、不意打ちを食らったような気がしました。

 同じ部屋の反対側にデスクトップ型のデルが、置いてあり、画面の粒子が粗くて、その点で嫌いで使いたくないものの、無骨な設計で、どんなに、ワームが入れられても壊れないので、(いや、すでに、私はPCを五台は壊されています。特に日本のノート型は、高機能で華奢に出来ているので、外部操作で壊され易いみたいです)そのデルで、『今夜は一仕事をしましょうね』と思っていたものですから、『ちょっと困ったなあ』と、考え、一種の選択を迫られました。

 で、テレビの方を選んだのです。理由はハイビジョンで放映された番組が、地上波や衛星放送の方へ移行するとは限らないこと・・・・・特に夜の八時台などと言うゴールデンアワーで見る事ができにくいことに、既に気がついていて、良質なものなら、ちゃんと観ておこうと思いなおしたのでした。

 この点ですが、昔はね。怒ったものですよ。『お金持ちだけが良い文化を享受できるような編成はNHKにしては、ふさわしくないでしょう』とか『千円プラスで、これほど、番組内容に差別をつけてはいけないわ』とも思って。

 私どもは、たまたま、大木の下に住んでいて、地上波をみるのも、ハイビジョンを見るのも(また、将来デジタル化されるにしても)すべて、ケーブルテレビの、回線か、光フレッツの回線に頼らざるを得ないので、一括に一万円程度支払っていますので、支払いの側面では、別にかわりはないのですが、それでも、戦後民主主義世代の教育をたっぷり受けた世代としては、不思議な感じを受ける、ことなのです。

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 さて、随分とわき道にずれました。元に戻りましょう。これは、一種の史劇として観れば、ごく、上等な再現ドラマでした。最後にアメリカで制作をされたと知って・・・・・なるほど、だから、衣装やセットにこれだけのお金を掛けているのだ・・・・・と、納得をしました。最近、(大陸だと思う?)中国発史劇・再現ドラマが来ているはずですが、そちらの衣装等が貧弱で、ちょっと見ていられない感じがします。台湾で制作されているのなら、昔の史跡もロケできないので、仕方がないと思えるが、大陸中国が自らの国の歴史を、国内外に、しらしめたいのなら、こういう部分に潤沢なお金を注がないと駄目でしょう。


 それとともに、内容の選択やら、記述自体にもこれが、アメリカの制作であるからこそ、表現しえた部分もあると感じました。ヘンリー八世が持っていた負の部分の事です。
 結婚と離婚の際に示した一種の悪の部分です。これが本国イギリスで、これほど、あからさまに映像化できるであろうか?

 日本だって、過去の天皇家に対して、源氏物語と言うフィクションはあるが、実名で、その下半身部分を描いた映像は無いはずです。

 
 また、余談に入ってしまいましたが、ヘンリー八世は相当なレベルで、コスチューム・プレイ(歴史劇)としては、お金が掛かっていました。衣装が豪華で救われました。(後注1)陰惨な斬首の場面が後半は続きに続くし、最初の方でもそれを、示唆する血がどろどろ流れる場面が続くのに、私がこれを見続けることが出来たのは、ひとえに、その豪華さに、画家である私が惹かれたからです。

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 ここで、そのポイントで、私が最初の段階で、見るのをやめてしまった映画『PERFUME 』があります。その顛末は長くなるので、別の項目として日をあらためてアップロードを致します。
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 ところで、イギリスで、これを制作したらどうなるだろう。

 イギリスでは、最近エリザベス一世が・ブームで、ドラマやら、映画が何本も作られていて、それらの中では、相当な真実が語られていて、美化される一方でもないのですが、より残酷な処遇を国民や家来に課した、ヘンリー八世について、これほど、淡々と、しかも映像として見せる事が制作サイドで、可能であろうかと考えると、不可能であろうと思います。

 その国に住んでいるということは、それなりの文化的な制約のもとに生きているという事です。

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 私は、その後で、たまたまですが、衛星第二放送で、放映中の映画『ウインブルドン』を見ました。これは、実在のプロテニス選手をモデルにしたものらしいのですが、それを観ているうちに現在のイギリスの普通の国民のあり方と、国のあり方を、ひしひしと感じまた。

 このヒーローは現在はマンハッタンに住んでいるという設定になっていて、マンハッタンの環境が実写されました。妻がアメリカ人なので、そういう設定になっていて、しかも、妻は、夫より勝利回数が多かったという設定にもなっています。アメリカ人とイギリス人は、相当な程度で、似ているとはいっても、暮らしの環境やら、人々の気質はずいぶんと違うでしょう。

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 つまり、現在は世界の覇権を握ってはいないイギリスでは、普通のイギリス人は穏やかな暮らしをしているという事です。過去の栄光を引きずっているので、まあ、特殊な面も残ってはいます。ロンドン市長が、税制の優遇制度を採っているために、他国の過去のトップクラスで、今も大金持ちである人間が、一種の亡命先として移入をしているのも他の番組で知りましたが、それらの人物に関連して、放射能を使った高度な暗殺が行われたりする場所でもあるが、

 一般の国民はやや、穏やかに暮らしている場所だと感じました。映画『ウィンブルドン』や、『リトルダンサー』を見て、感じるのです。

  
後注1・・・・・私は数ヶ月前、銀座の画廊めぐりをしながらホテル西洋の一階でキーラ・ナイトレイ主演の『ある公爵夫人の生涯』のポスターに引かれて、何度もそれを見ようか見まいかと迷いながら時間が無くて見逃したのですが、

 そちらは、実はアカデミー賞の衣装部門のオスカーを取ったそうですね。衣装も時代劇の場合はとても大切です。

2009年7月7日に書き、8日に載せる。   雨宮 舜
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