銀座のうぐいすから

幸せに暮らす為には、何をどうしたら良い?を追求するのがここの目的です。それも具体的な事実を通じ下世話な言葉を使って表し、

ジェニファーロペスと、アメリカのセレブ(男性)

2009-07-05 02:15:42 | Weblog
 いや、金融商品で、大損をなさった人は、ニューヨークなど言葉としては,
音としても字としても目にしたくないでしょうか? 私は幸か不幸かこの10年間、余分なお金は一切ないので、あの・大・何とか、ショックには無関係でした。そして、本職のアートの方面も、ちょっと、お金が掛かりすぎるので、今は文章を書く事に時間をついやしております。

 毎日、ブログも更新しようと思っていますので、タネが大変です。まあ、ありがたいことにたいていの日に、3、4個のタネは天から降りてくるのですが、『そうそう、日本の事を書いても、目新しくないでしょうね』と思い、海外で暮らしたときに拾った種を思い出して書くわけです。

 主人が「昔の名前で出ていますだね。もっと新しいタネを拾うべく、別の国へ向かって新しい海外旅行をした方が良いよ」とよく、いうのですが、私はステイとして、一人暮らしをしてしまったので、短期間ですっと動いてしまう旅行では、タネが拾えないと感じています。

 海外一人暮らしはすさまじいまでに感性が磨かれるというか、とんがるというか、アンテナが立つというか、いろいろ、キャッチできるので、それが、再び、できるのならやりたいのですが、ともかく、お金が掛かります。もし、若かったら、無理が出来ますが、既に66歳です。だからこわくて出来ません。今思うと、50代の頃に無理をしておいてよかった。今から、「あの頃と同じ行動力を生み出せ」といわれても、無理でしょう。

 で、マンハッタン、もしくはニューヨークが舞台の映画を、よく見ます。すると、ひょいと、いろいろなことを思い出します。

 17、18の頃、アン・ストラスバーグ主演のスター誕生物語(ただし、正式なタイトルを忘れましたが、)をみて、『あ。これは、ロケだろう。それ以前のセットものとは違う』と思いました。それ以来数多くのニューヨークが舞台の映画を見て来ましたが、極く最近レンタルDVDで観たのが、『MAID IN MANHATTAN 』と言う、グー映画でも誰も批評をしていないような映画です。それをみて、涙をながしたところです。日本では未公開の映画?

 ミュージカル風なコメディででもあります。だけど、主人公が離婚後、シングルマザーとして小学生を育てていて、お金は、高級ホテルのメイドをして稼いでいるという設定は、結構なリアリティがあります。監督が中国系だからか、マイノリティの主張(ヒロインがプエルトリコ系として上院議員・候補に向かって抗議をする場面)など、シリアスなところもあって大いに楽しめました。

 特に主人公がマンハッタン島の東北にある、貧しい人が住んでいる地帯として有名な、ブロンクスに住んでいるという設定で、そこから、南西へ下がって、ミッドタウンにある、有名ホテルで、メイドとして働いて、子どもを養っているという設定は、秀逸です。

 今、Wikipedia で知ったのですが、ジェニファー・ロペス自身が、ブロンクスの出身だそうで、そこ界隈はすべて、ロケみたいで、ヒロインが、失敗をとがめられて、停職になってしまい、寂れた公園でブランコをこぎながら、涙に暮れる場面では、『ああ、本当に夕焼け時刻はこうであろうなあ、西側が茜色になって』と思いました。

 私はブロンクスには、メトロポリタン美術館に行った帰りに地下鉄の駅を探してうろうろしたぐらい(だから、二、三回)しか訪ねた事がないのですが、美術館から、真直ぐ南へセントラルパークを経てミッドタウンまでは、何回も歩いたし、ミッドタウンの中のとおりは53丁目から33丁目辺りまで、東から西へ、西から東へと、どれやらを、数十回横断していますので、オールロケみたいな画面は非常に楽しめました。

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 ジェニファーロペス自身は相当なわがまま者だと書いてあります。つまり、映画の中の彼女は、周りから大いなる好意を寄せられる働き者ですし、敵役のおばかさん極まりないセレブより数段高く(観客は)彼女の方に感情移入をするわけですが、実際には、彼女はそのスペシャル・スイートルームに泊まる<おお>わがままな、セレブ役に近いようです。それは矛盾ですが、作劇上は気働きの盛んなメイドで、ついには副支配人、にまで上り詰め、上院議員夫人となって、週刊誌の表紙を何度も飾る女性となっています。

 そのすじ立てですが、ジュリア・ロバーツの『プリティ・ウーマン』に通低では同じですが、こちらの方が、リアリティがあり、かつロペスの方に、より、多くのエロチシズムと高いエネルギーがあります。

 それは、『プリティ・ウーマン』の舞台が、西海岸であり、こちらはニューヨークと言う違いがあるかな。

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 いま、ちょっと気になって、ジュリア・ロバーツを引いてみると、何と彼女は日本嫌いで有名らしいです。ジェニファーと比べると、初出演の年齢はジュリアの方が遅いが、出演本数は、ジュリアの方が多いです。これは、ジェニファーの方に、肌の色の制約があって、役柄が限られているからでしょう。

 でも、チラッとですが、生い立ちを見てみると、ジェニファーの方が幸せだったようですね。しかし、不幸せな育ちも、スターとなったり、天才芸術家になる場合には、プラスに働く要素の一つだから、ジュリアを貶める必要は、まったくないのです。が、日本嫌いと言うところに、ジュリア・ロバーツの心の余裕の無さを感じます。ロペスの方には余裕がある。・・・・・

 ジェニファーの方はブロンクス育ちと言っても、プログラマーのお父さん(これは、頭が良い人でしょうし、)と幼稚園教師のお母さん(常識があって、働く女性の中では、もっともお母さんになるのに向いているとみなされている)の二人の下、三人姉妹のまん中の子供として育ちあがっています。『う、分かるような気がする』です。

 真ん中の子は放任で育ちあがるから、それゆえに気が強くなり、映画界とか芸能界向きの子どもとして、育ちあがります。

 唯、一つとても面白い共通点としては、二人とも業界の中の男性で、自分ほどは、収入の高くはない男性と結婚して、双子が生まれている事です。それも極く最近、つまり、30代の後半にお子さんが出来ています。これは、良い事です。つまり、いろいろな経験を経てお母さんになっている。それで、セレブと言われるわがままな立場であっても、成熟したお母さんとなる事ができるでしょう。

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 もう一つ、二人の映画には、共通するテーマがあります。それはシンデレラ物語のヴァリエーションだと言う事です。恥ずかしくなるぐらいの予定調和で運ぶのに、私は不覚にも、MAID IN MANHATTAN の最後で涙を流してしまいました。

 両方とも王子様は、中年(ずっと年上)です。上流階級の男性に、貧しくて若い女性が、見初められる、と言う設定です。

 ここで、どうして、このブログに、この、誰も批評を寄せていないような(B級?な)映画について書いたかのわけを申しましょう。

 それは、たまたまですが、昨日、OCNニュースの中で、いつも私がそのテーマに惹かれる加藤佑子さんが、フィナンシャルタイムズから翻訳した記事が載っていて(後注1)、『何を、今頃、そんなのんきなことを言っていて』と言うような内容でもあるが、生物学的に言うと真実である事を、書いてあるみたいなのでした。面白いことに、この映画は、その記事への傍証になるようだったからです。

 つまり、こういうシンデレラ映画は、男性から見ても、一種の垂涎の的のお話らしいのです。『へえ、そうだったのか。中年のお金持ちに、若くて素敵な女性を奪われるとは、若い男性は大変ですね』と、また、あらためて感じました。
    まあ、そんなところです。今日はこれで、2009年7月4日       雨宮 舜

(後注1)重役たちとセックスのわな――フィナンシャル・タイムズ(フィナンシャル・タイムズ) - goo ニュース

(後注2)猫の写真ですが、まだ、撮影を始めて、私の一生で、たった一ヶ月目です。私もなれないし、猫もなれないので、よい写真が撮れません。いつも疑惑のまなざしで『おかあさんは、なにをやっているのだろう。私は嫌だなあ』と言うひんがら目をしています。

元々、この子は性格は非常に面白いが、顔は美形ではない方です。でもケータイのカメラ機能が高いことに気がついて、それで、面白くなり始めました。
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