さて、もう一つだけ。
本題の記事の前に一つ別の記事を・・・。
この記事を見てある映画を思い出しました。
重傷の顔すべて他人の顔に、スペインで成功
4月24日19時44分配信 読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100424-00000765-yom-sci
顔に重傷を負った男性に、亡くなった人の顔面のすべてを移植する手術に、スペイン・バルセロナの病院が成功した。
顔の移植手術は過去に10例報告されているが、顔のすべてを移植したのは世界初という。
同病院やAP通信によると、手術を受けたのは30歳の男性。5年前に誤って自分の顔を銃で撃ち、鼻やあごに重傷を負った。自力で呼吸や食事をすることができず、過去9回の手術を受けたが完治しなかった。
手術は先月末、30人の医師が24時間かけて実施。亡くなった人の全顔面の筋肉組織と、鼻とあごの骨の部分を取り出して、男性に移植した。男性はまだ、話したり食事はできないが、つばを飲み込む程度のことはできるという。
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むかし「フェイスオフ」っていう映画ありましたよね。
あれを一瞬思いだしました。
ものは異なると思いますが、医療現場において人のために役立つのであれば、良い技術だと思います。ただ、遺族は複雑な思いをされるかもしれませんね。 もちろん、あの映画と異なりあくまで組織を移植しているだけですけどね。
さて、続けます。
厚労省の医師不足実態調査に協力-日病協
4月23日21時56分配信 医療介護CBニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100423-00000013-cbn-soci
日本病院会など11団体でつくる「日本病院団体協議会」(日病協)の邉見公雄議長(社団法人全国自治体病院協議会会長)は4月23日の代表者会議後の記者会見で、厚生労働省から医師不足の実態調査についての協力依頼を受けたことを明らかにした。調査は5-6月に実施されるという。邉見議長は会見で、「協力するから、ぜひちゃんとした調査をしてほしい」と述べ、病院やその地域で本当に医師がどれだけ欲しいか、正しいデータが出るように、「気合を入れてやってほしいと参加者一同申し上げた」と説明した。
この日の代表者会議では、厚労省からの調査協力依頼や、レセプトを電子請求している医療機関に対し原則義務化された「明細書」の無料発行に関する説明などのほか、中央社会保険医療協議会の審議報告や、21日に開催された日病協の実務者会議で決定した今後の検討事項についての報告などが行われた。
実務者会議で決定した今後の検討事項は、▽病院のコスト分析と入院基本料の在り方▽医療保険と介護保険の給付対象の整理▽病院における複数科同日受診の実態と今後への対応▽精神病棟や療養病棟における認知症患者の入院状況の実態と対策-の4項目。
検討する団体も既に決まっており、順に全日本病院協会、日本医療法人協会、日本病院会が担当。認知症患者の入院状況の実態などについては、日本精神科病院協会と日本慢性期医療協会の2団体で担当する。
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実際のところ…例えばうちの血液内科。
大学に配属という形ではありますが、僕は基本的に大学の人事以外で動いていますので近日中にいなくなります。さて、どこに行くのやら・・・。
僕の行き先よりも最近心配なのは僕がいなくなった後のうちの血液内科ですよ。本気でそのことだけが心配で、最近は気にしているのはそっちのことばかり。
僕が来たときはスタッフ数の絡みもあると思いますが「リンパ腫」と「白血病」が半々くらいでしたが、今は移植予定の方も含めて白血病が7~8割ですから、重症度が違います。
僕がいなくなったあとが少し心配・・・・。
それは置いておいて、うちの場合血液内科としてはいかがなものか・・というくらいスタッフ数が少ない。
教授(50代)、講師(50代)、助教(40代)が各1名ずつ+若手2名。若手2名は別人事で動いている。
先日も話をしていましたが、この人数では診療に無理が生じます。せめて大学に「2倍」の人数(常時6名)はいないとちょっとつらい。
逆にそれだけの人数がいるなら、教育も研究も臨床もある程度はできると思いますが…状況によっては、また余裕のかけらもなくなるのではないか・・・と思ったりしています。杞憂であればよいのですけど。
もし、若手が「別人事」ですから帰ってこなかったり、辞めてしまったりしたら教授以下3名での診療になります。
僕もどうしようか悩みましたからね。人事権を握っている組織は「改善」しようとすることに対して反応鈍いですから。
僕はあれだけ協力しよう、レベルが上がってきたから次のステップに移ろう・・といっても硬直していますしね。組織というのはそういうものだろうとは思いますが。
話を戻します。
血液内科の前線は結構大変です。特にうちのように末期の患者さんも含めて対応している大学病院は…。 たぶん、同じ医療従事者の方々であれば20~30名(今は20名くらいですね。新システムに慣れるまでは…)の血液疾患の患者さん、しかも白血病ばかりを2名で診るというのは現実的には泊まり込む覚悟がないと不可能です。
末期の患者さんを受け入れてくださる関連病院があればまた違うのでしょうけど、血液疾患の緩和ケアをやってくださる病院も近くになく・・・。
ついでに言うと・・・僕は救急やICU(レベルの)管理が大好きな血液内科医ですから(流石に心肺停止の患者さんに心臓マッサージしながら、挿管するとかいうのは僕がやる仕事ではないと思いましたが…。あの時はさすがに研修医の先生に挿管させる余裕はなかったです…orz)、急変対処でもなんでもやります。
そんな人間が前線に半分泊まる覚悟で居座っているからいいですけど、それって結構大変ですよ。
家族持ちだったら、当然家庭のこともありますし…
家族持ちでなくてもそれを永続的にやっていけば倒れますよ(笑
僕が大学に帰ってきて1年9カ月になりますが、病院にまったく行かなかった完全フリーの日は13日。学会などを含めたら17日になります。ちなみに明日が久々のお休みですw
http://blog.with2.net/link.php?602868
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休めるのかは知りませんが…特別事情だからorz
それ以外は病院に出勤しています。 それくらいやって初めて成り立っています。
本当に「医療現場」で…何も起きていないときはまだしも、「何か起きた時」や「起きる時に備えているとき」など休める状況ではありません。
先週から今週にかけてはバタバタしていましたしね。 それが医療現場の現実です。
しっかり、確認してほしいと思います。
それでは、また。